ジェーン・バーキンの葬儀で、娘2人が心を打つ別れのメッセージを母にささげる

葬儀では、ジェーンにとっての次女で、セルジュ・ゲンズブールとの間に生まれたシャルロット・ゲンズブール52歳と、映画監督ジャック・ドワイヨンとの間に生まれた三女ルー・ドワイヨン40歳が一緒に棺を運び、それぞれが涙ながらに追悼文を読み上げた。亡き母を偲ぶ、2人の愛に満ちたメッセージに、参列者たちは深い感動に包まれたという。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

ジェーン・バーキンの葬儀で、シャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが心を打つお別れのスピーチを行った

2023年7月24日（現地時間）、ジェーン・バーキンが亡くなった8日後、パリのサン・ロック教会にて葬儀が執り行われ、家族や親しい友人たちが参列した。彼女の娘であるシャルロット・ゲンズブールとルー・ドワイヨンが逸話と感動に満ちた二つのスピーチを行い、それは二つの感動的な愛の証言だったという。

2023年7月16日（現地時間）に亡くなったアーティスト、ジェーン・バーキンの葬儀を見守るファンのプラカードには、「ジェーンは永遠に」、「ありがとう、ジェーン・バーキン」などのシンプルなメッセージが力強く書かれていた。7月24日月曜日の朝、その様子はパリのサントノーレ通りとピラミッド通りの交差点の一角に設置された巨大スクリーンにも映し出されたとのこと。

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数メートル先のサン・ロック教会内では、俳優キャロル・ブーケをはじめ、シンガー・ソングライターのバンジャマン・ビオレやアラン・スーション、マチュー・シェディッド、歌手のヴァネッサ・パラディやシーラ、俳優のキアラ・マストロヤンニ、サンドリーヌ・キベルランといった故人の友人たちや家族が、最後の敬意を表するべく、弔問に訪れた。

シャルロット・ゲンズブールによる「ジェーン・B.」

マイクの向こうでは、カトリーヌ・ドヌーヴが深く心を動かされているようだった。ジェーン・バーキンの「虹の彼方」（1983年）がチャペルに響き渡り、教会の外では彼女の若々しい歌声を耳にしたファンたちが温かな拍手を送った。そして、亡くなったフレンチアイコンの次女で、感動を呼ぶドキュメンタリー作品『ジェーンとシャルロット』の監督を務めたばかりのシャルロット・ゲンズブールが、別れのメッセージを読み上げた。

涙ながらに語り始めたシャルロット。「私の母をとても愛していた私の父セルジュ・ゲンズブールに感謝します。そして、彼をとても愛していた母にも感謝します。私は今、自分が孤児であることに気づきました。彼女がいなくて嘆き悲しんでいるあなた方の姿が目に浮かぶようです。彼女が私たちに残した空白はもう見えています。彼女は私のママであり、私たちのママであり、彼のジャネットであり、あなたのジェーン・B.なのです」

シャルロットは控えめかつ感動的に、彼女の父親が作詞し、1969年ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールのアルバムで発表された曲「ジェーンB.」の歌詞を引用した。（この歌詞を）故人の娘であるシャルロットが口にすると、新たに悲痛な意味が生まれてくるようだ。この教会で、シャルロットは永遠にいなくなってしまった母親の姿を探している。

「身体的特徴：青い目、茶色の髪。ジェーン・B.、イギリス人。女性。
年齢：20～21歳。絵を習っている。両親と同居。
青い目、茶色の髪。ジェーン・B.、色白で、鼻筋が通っている、今朝5時20分前に行方不明と報告があった。
青い目、茶色の髪。ジェーン・B.、ブラッドフラワー（※赤やオレンジの花をつける熱帯の植物）を手に道端で眠っている」
※セルジュ・ゲンズブール作詞・作曲の「ジェーン B.」歌詞

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