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寒い冬こそ体を温める「腸活」を。気になる効果やおすすめの食材を紹介

寒さが厳しい日々が続くと体調を崩したり、体がむくんだり、さまざまな影響が現れる。腸のはたらきを促す「腸活」で腸内環境を整えよう。

腸内には、約1億個の神経細胞が存在するといわれ、腸はこの神経細胞を利用し、体内の他の器官と連携して消化や呼吸などのはたらきを行っている。それゆえ、腸を整えることによって、健康や美容にも多くのメリットがあるのだ。

腸内には100兆個以上の細菌が生息し、それらは大きく善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種に分けられる。善玉菌を優勢にしバランスで保つことが腸内フローラを整えることにつながる。

善玉菌
主に大腸にすみついて、排便や水分吸収を促進する

悪玉菌
体にとって悪いはたらきをする菌。肌荒れや肥満などを引き起こす可能性もある

日和見菌
健康なときはおとなしく善玉菌が優勢になるようにサポートし、腸内環境が悪くなると悪玉菌が優勢になるように働きかける

「腸活」のメリット

「腸活」とは、バランスのよい食生活や運動などによって腸内環境を整えること。外食やテイクアウトの食事によって脂質やたんぱく質を摂取しすぎると腸内の悪玉菌を増やす一因になりえるそう。毎日の食事を意識することが「腸活」への第一歩だ。

メリット1_冷えを和らげる
体の栄養素が足りていないとエネルギー不足となって体が冷えてしまう。腸の働きを上げることで食べ物からのエネルギーをしっかり吸収でき、熱をつくれる体になれる。

メリット2_便秘を解消
腸内環境はお通じにも影響する。腸の働きが整うと便秘や下痢を解消し、快適な排便が促される。

メリット3_美肌や美髪に導く
栄養の吸収と不要物の排出のバランスが整うと、肌や髪にも栄養が行き渡り美肌や美髪へ。

腸内環境を整え、体を温める食材

腸を冷やさず、腸内環境を整える食生活をマスターし、冷えにくい体づくりを目指そう。

たんぱく質を積極的に摂

たんぱく質は、筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内のホルモンや酵素、免疫物質などを作り、栄養素の隅々まで運び、体内のエネルギーをつくり出す大切な栄養素。たんぱく質を多く含む肉・魚は積極的に摂取したいものだ。体の温めに役立つ鉄分の摂取にも肉や魚は適しているため、冷えが気になる人は意識して食べよう。

良質な糖を摂取しよう

体を温めるためにはエネルギーが欠かせない。糖によって代謝を回さないとエネルギーをつくることができないので、糖分も必須だ。すぐにエネルギーになり血糖が上がりにくい非加熱のハチミツや黒糖はとくにおすすめ。

小麦製品は控えめに

小麦に含まれているグルテンは、腸粘膜の炎症を引き起こすといわれている。腸粘膜に炎症があると肥満や痩せすぎを引き起こすこともあるので摂取過多には注意したい。

腸内細菌を増やして守ることを意識

善玉菌は腸内環境を整えて消化吸収をサポートし、免疫力を高める。ヨーグルトや納豆、 味噌やぬか漬けなどの発酵食品を積極的に食べて腸内に善玉菌を増やそう。

冷え対策には体を温める飲み物も◎

生姜に含まれるショウガオール成分は、血液の流れを良くして体を温める。お湯にすりおろした生姜、ハチミツを入れる生姜湯などが冬の朝にはおすすめだ。またルイボスティーには、血流をUPして体を温める「スーパーオキシドジムスターゼ」という酵素が含まれている妊娠中や授乳中などカフェインを控えている方も安心して飲むことができるノンカフェインなのも嬉しい。

注意したいのは、温かい飲み物=体を温める、ではないということ。紅茶や緑茶、コーヒーなどカフェインを含む飲み物には利尿作用があるため、ホットで飲んでも水分が体外に出てしまい体の冷えにつながってしまうのだ。例えば紅茶を飲む際には生姜を入れるなどちょっとした工夫をしてみよう。


text: Mie Arisumi

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