【モルディブ旅の新機軸①】オールインクルーシブの概念が変わる「OZEN LIFE MAADHOO(オーゼン・ライフ・マードゥー)」編
世界中で無数の選択肢があるビーチリゾート。それでも、旅の達人たちは声をそろえて言う。「世界一美しい海はモルディブだと思う」と。
そして、ここ最近、彼らがリピートするのが「OZEN(オーゼン)」ブランドだ。
異なる趣を持つ2つのリゾートから、新たなモルディブ旅のスタイルを紹介。
まずは、「オーゼン・ライフ・マードゥー」からリポート。
モルディブ旅の魅力とは?
photo: Hiro Matsui
モルディブの国名の由来はサンスクリット語で、“Malodheep”。「島々の花輪」という意味があるらしい。インド洋に位置し、約1200の島々が26の環礁(アトールと呼ばれる環状に広がったさんご礁)が輪を描くように点在するユニークな成り立ちをよく表している。島の形成もさんご礁が積み重なってできたものだ。
ジェットセッターたちが言う海の美しさは、このさんご礁による豊かな生態系のたまものだ。実際に世界各地のビーチリゾートに滞在した経験からも、これほど透明な水質、白砂と調和するエメラルドグリーンの色合いは見たことがない。以前、モルディブで「ピンクの夕焼けを見ると幸せになれる」と教えてもらったことがあるが、そんなパステルカラーで彩られた世界がリアルに存在する場所なのだ。
そして、“1島、1リゾート”というのがモルディブならではのスタイルだ。島の一部にリゾートが一つあるのではなく、島全体が一つのリゾートになっている。よくリゾートから出られないなんて退屈するのでは?という質問を受けるが、むしろ逆。出ることができないからこそ、各リゾートは独自のホスピタリティを追求し、客室、食、アクティビティに工夫を凝らして最大限のおもてなしでゲストを迎える。だからこそモルディブは多くの旅の達人を魅了するリゾートの聖地となった。バカンスといえば1週間や2週間単位の滞在が普通の彼らをも満足させるおもてなしが待っている。
こちらは、今回ご紹介するオーゼン ライフ マードゥーの地図。細長い島と水上の桟橋を利用してリゾートが成り立っているのがよくわかる。
map: THE OZEN COLLECTION
オーゼン・ライフ・マードゥーを俯瞰すると……
Movie: Hiro Matsui
“ウルトララグジュアリー”とカテゴライズされる超高級リゾートも多彩で、毎年のバカンスには同じ部屋に滞在する富裕層ファミリーも少なくない。彼らは、同じようなファミリー同士で交流をはかり、子どもたちは早くからのちの人脈につながるような付き合いをするそうだ。限られた空間だからこそ、親密度も増すのだろう。
今では140ほどのリゾート(島)が存在し、毎年のように新たな物件が誕生する激戦区になっていることも、世界屈指のリゾート大国であることを裏付けている。
中国は6都市から、東南アジアや中東からも直行便がある。このアクセスのよさもモルディブが世界で人気を集める理由のひとつ。残念ながら、現在日本からの直行便はなく、スリランカ航空でコロンボ経由が最もポピュラーな行き方。もう一つ、シンガポール経由ならチャンギ空港で半日遊べるので、欲張りな人はそちら経由でもよいかもしれない。筆者が滞在した折は建設中だったが、来年には広々とした新空港もオープンする予定なので、今後ますますHOTなリゾート地になるはずだ。
オールインクルーシブの新しい形
今、日本でも注目を集める“オールインクルーシブ”。朝昼夕食または1日3食、ドリンク、アクティビティが宿泊料に含まれていて、そのホテルやリゾートをとことん楽しめる。
実は、モルディブではオールインクルーシブは主流ではない。とくにラグジュアリーリゾートではほとんど見つからない。その流れを変えたのが「THE OZEN COLLECTION(オーゼン・コレクション)」だ。多くのリゾートが海外資本だが、オーゼンは珍しくモルディブ資本のリゾートである。リゾート名の意味を尋ねるとオーゼンのゼンは、まさに日本語の“禅”。リラックスできる場所にはぴったりな名前かもしれない。ちなみに、モルディビアン(モルジブ生まれ、モルディブ育ちの人)は非常に穏やかで、静かに話すイメージなので、日本人はシンパシーを感じやすいかもしれない。
「オーゼン・コレクション」の2軒の違いを説明するなら、「オーゼン・ライフ・マードゥー」はより親しみやすく、子どもと一緒のファミリー旅もできるリゾート。モルディブは初めて、もしくはビーチリゾート自体が初めてという人も気軽に滞在できる。もう一つの「オーゼン・リザーブ・ボリフシ」は、ファミリー層も少なくないが大人の雰囲気漂うラグジュアリーリゾートだ。
今回は、「オーゼン・ライフ・マードゥー」編。おすすめの「INDULGENCE PLAN(インダルジェンス・プラン)」をもとにどこまでオールインクルーシブになるのかを整理したい。最大限にリゾートを満喫するなら4泊から利用できるプランがおすすめ。
宿泊費には、客室、食事、アルコール、スパ、アクティビティ、空港送迎まで含まれる。“ぜいたくさ”を詳しく説明すると次のようになる。
・客室:すべて85平方メートル以上のヴィラタイプ。ミニバーにあるアルコールを含むドリンク、スナックがすべてフリー
・食事:8軒のレストラン、バーがどれも利用可能。とくに、モルディブの中でも珍しい水中レストラン「MINUS SIX METERS(エムシックスエム)」の食事も含まれる。4泊以上の滞在で1回利用可能。
・ドリンク:レストランでの高級シャンパンセレクション、新旧世界の有名なワイナリーから集めた80以上のワインセレクション、12〜18年の熟成ウィスキーセレクション、そのほかの幅広いブランドスピリッツセレクション、ビールセレクション、カクテル&モクテル、ソフトドリンク、紅茶&コーヒーのプレミアムセレクションが制限なしでオーダーできる。ワインリストのセレクトでは定評があり、2024年『FINE WINE』誌恒例の「世界のベストワインリスト」で二つ星を獲得している。
・スパ:5種類から選択可能なスパトリートメントを4泊以上の滞在で1回受けられる。1回のダイビング体験に振り替えることも可能だ(滞在日数が増えれば、回数も増える)。
・アクティビティ:フィットネスセンターの利用、テニスコートの利用、サンセットクルーズ1回、サンセットフィッシング1回、1日2便出るシュノーケリングツアーに無制限参加、非電動ウォータースポーツ用具の無料レンタル(ウィンドサーフィン、カタマラン、カヌー、SUPボード)
食事と一部のアルコールだけが含まれるオールインクルーシブとは異なり、文字通りINDULGENCE(ぜいたくな)滞在が約束されるプランなのだ。
では、次から実際の体験をもとに、他にはないポイントを紹介していく。