GWまだ間に合う、音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025」の楽しみ方
2025.4.30
ゴールデンウィークに開催される、大規模な音楽祭として知られる「ラ・フォル・ジュルネ」。 2025年も、5月3日(土・祝)〜5日(月・祝)の3日間にかけて90公演をそろえて、音楽ファンを待っている。 成り立ちから、今年の見どころまでを主催者に伺った。
2025.4.30
ゴールデンウィークに開催される、大規模な音楽祭として知られる「ラ・フォル・ジュルネ」。 2025年も、5月3日(土・祝)〜5日(月・祝)の3日間にかけて90公演をそろえて、音楽ファンを待っている。 成り立ちから、今年の見どころまでを主催者に伺った。
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新緑あふれる東京国際フォーラムに、音楽愛好家が集う姿がすっかり定番となった「ラ・フォル・ジュルネ」。1公演、わずか1500円から3000円程度で楽しめるコンサートが一日中、いくつも開催されるという前代未聞の祭典が日本で始まったのは2005年のことだった。
立役者は、梶本眞秀(まさひで)氏。1951年設立以来、クラシック音楽を中心とした国内外のアーティストのマネジメントや、海外オーケストラの招聘(しょうへい)、コンサート、フェスティバルを行なってきた「KAJIMOTO」の代表取締役社長である。

もともと、「ラ・フォル・ジュルネ」は、1995年にフランス・ナントでスタートした祭典だった。当時、梶本氏は、パリ・オフィスを設立し、閉塞(へいそく)的な日本のクラシック業界に風穴を開けるべく奮闘しているまっただ中。ユニークな音楽の催しがあるという評判を耳にして、出かけたのが、ラ・フォル・ジュルネだった。
45分ほどの短いコンサートがいくつも用意され、クラシックのコンサートにもかかわらず、5日間で何万人という動員数を集める盛況ぶりに驚かされた。
そして、そのフェスティバルを作り上げたルネ・マルタンという、ある意味、風変わりな男性に興味を惹(ひ)かれ、2人の交流が始まった。
時代も後押しをした。東京国際フォーラムが、新しく目玉になる企画を模索している時期だったのだ。一つの建物の中に、複数のコンサート会場となる場所を抱えた理想の地。そこに、街一帯で文化を盛り上げたいという三菱地所の思いも重なり、2005年の第1回開催を迎えた。 結果は、大成功。コロナ禍をのぞき、毎年開催される世界最大級のクラシック音楽祭として定着した。

ラ・フォル・ジュルネの目的は、新しいものと出会える発見の場となること。クラシック入門者が親しめるものから、愛好家の視野を広げる公演までをそろえるために尽力している。

これまで、あまり日本に紹介される機会のなかった若手の音楽家を招聘したり、コラボレーションが難しいアーティスト同士が一緒の舞台に上がる機会も多い。ラ・フォル・ジュルネでの初セッションが、その後、アーティスト同士の共演のきっかけになることも少なくないそうだ。
小規模の会場では、演奏者の息づきやピアノのタッチなどもリアルに聞こえてくる距離感が近いコンサートに引き込まれる体験ができるのも魅力のひとつ。

フランス・ナントでも行われていなかった、新しい取り組みも導入してきた。代表的なものでいえば、0歳児から参加できるコンサート。今では、すぐにチケットが完売するほどの人気公演になっている。

地下のキオスクと呼ばれる広場で、無料コンサートが開催されるのもその一つ。有料コンサートのチケットを持参すれば、コンサートに参加する音楽家たちの演奏を聴き放題で堪能できる。会場内には、有名ホテルのケータリングもあるので、ワイングラス片手に、ケーキをいただきながらという贅沢(ぜいたく)な鑑賞もかなうのだ。風通しのよい音楽祭のため、隣でつい先ほど舞台に上がっていた演奏者が隣で、グラスを傾けながら、聴衆と一体となって無料コンサートを楽しんでいるなんてことも珍しくない。

キオスクには、楽器店のブースなどがあるため、興味のある楽器を実際に試してみたり、耳にして気に入った楽曲のCDを購入したりすることもできる。サイン会もあるので、目当ての音楽家がいる場合には要チェックだ。

チケットが取りにくいという声もあるが、実は、当日チケットもあるので、銀座や丸の内でのショッピングの合間にふらりと訪れて、インスピレーションを受けた公演を聴いてみてもいいだろう。

同時に、丸の内一帯で無料コンサートも行われているので、まずは、朝から東京国際フォーラムへ出かけて、カタログを手に入れてから1日の予定を組んでみるのもあり。気軽に出かけて、とにかく、熱狂のクラシック音楽フェスティバルを体験してみてほしい。

ラ・フォル・ジュルネは、毎年テーマが設けられているのが特徴だ。音楽家にフォーカスが当たることもあれば、音楽のスタイルを追求することもある。
とくに、最近は、クラシックに縛られず、音楽のダイバーシティさながらに、ジャンルを超えた音楽に触れることができる構成が工夫されている。
2025年のテーマは、「Mémoires(メモワール)―音楽の時空旅行」。音楽の発展に多大な貢献をした都市とその時代にスポットライトを当てている。
1600年から1750年まで、西洋音楽の発展中心地だったヴェネツィア。18世紀前半に、経済的繁栄を謳歌(おうか)し、バロック音楽・前古典派音楽の一大中心地となったロンドン。18世紀半ばに楽都として台頭したウィーン。19世紀・20世紀の転換期に、世界中の逸材が集結した光の都、パリ。20世紀に、ジャズで世界の音楽シーンの震源地の一つとなったニューヨーク。その他、サンクトペテルブルク、ライプツィヒ、プラハ、ブダペストも取り上げている。日本開催20周年となる年にふさわしい、音楽で世界一周を楽しんでいるような気分を味わえるはずだ。

なかでも、注目の公演は、次の三つ。まだチケットは販売中なので、興味があれば、ぜひ足を運んでみては。

①公演番号:124「ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール〜ハート直撃コンサート」
欧州では若手注目度No.1のピアニスト、アリエル・ベックの日本デビュー。その他、未来の巨匠となるライジング・スターが集結する必聴のコンサート。
開催日:2025年5月3日(土・祝)16:30〜17:30
開催場所:東京国際フォーラムホールC:サン・マルコ
料金:S席大人¥3,400 S席・子供¥3,100

②公演番号:215「見よ!このオールスター。華麗なるビッグバンド」
「ブルーノート東京」のビッグバンドが、初出演。丸の内がジャズの聖地となる一夜をお見逃しなく!
開催日:2025年5月4日(日・祝)21:15〜22:15
開催場所:東京国際フォーラムホールA:エッフェル
料金:S席¥3,300、A¥2,800、B¥1,700

③公演番号:315「アメリカ仕込みのアーティストたちが奏でるニューヨークの「生」
毎年盛り上がるファイナルコンサート。今年はジャズmeetsクラシックがテーマ。
開催日:2025年5月5日(月・祝)21:00〜22:20
開催場所:東京国際フォーラムホールA:エッフェル
金額:S席¥3,300、A¥2,800、B¥1,700
・大阪・関西万博ポーランドパビリオン。ショパンの名曲を間近で鑑賞できるピアノリサイタルを毎日開催
・「別府アルゲリッチ音楽祭」2人の女性の友情がかなえる奇跡のコンサート
text: Rica Ogura
[LFJチケット販売サイト]
【ウェブ】 https://lfj.pia.jp/ (PC、スマホ共通)
登録料無料・システム利用料無料・電子チケット「 eチケット( MOALA Ticket )」利用可 [営業時間] 24時間 ※毎週火・水曜日2:30~5:30を除く
[販売対応] 座席選択可 ※抽選受付を除く
[取扱券種] 単券、1日パスポート券、こども割引、車椅子席、マスタークラス* (*一般発売以降の取り扱い)
[東京国際フォーラム ホールD1チケットオフィス](窓口販売) 手数料無料
[営業時間] 5月3日(土•祝)~5日(月•祝) 8:30~21:30 (上記日程以外、常設チケットオフィスはございません)
[販売対応] 座席選択可 ※複数公演一括購入可
[チケットぴあ]
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[営業時間] 24時間 ※毎週火・水曜日2:30~5:30を除く
[販売対応] 座席選択可 ※抽選受付を除く
[取扱券種] 単券、1日パスポート券、こども割引、マスタークラス*(*一般発売以降の取り扱い)
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