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ロエベ初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」8つの見どころ

ロエベ初の大型展覧会である「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が3月29日(土)から5月11日(日)の期間、原宿で開催される。7つの部屋と隣接したスーベニアショップからなり、ロエベの歴史や卓越した技術を感じられるイベントだ。展覧会の魅力を部屋ごとに紹介していこう。

ロエベの歴史をひもとく部屋「手から生まれたもの」

会場に入るとまず出迎えてくれるのは、ロエベの歴史をひもとく部屋。ロエベがマドリードのレザー工房の職人集団として創立された1846年を出発点として、ジュエリーボックスといった初期のオーダーメイドのレザーアイテムや、アイコンバッグである「アマソナ」、「フラメンコ」などの最初のモデルを展示。中でも60年前の最初のレディトゥウェア コレクションで発表された、情熱の赤をイメージしたラムレザーのコートが目を引く。

さらにロエベの歴史を語る上では欠かせない建築模型や、クリエイションに影響を与えたペドロ・アルモドバルなどの貴重な作品も見られる。部屋の後半では2013年にクリエイティブ ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンが手がけた、リアーナやビヨンセの衣装などのアイコニックな作品も。

故郷を感じられる部屋「スペインへようこそ」

ラバーのカーテンをくぐり、ロエベの故郷であるスペインを感じられる部屋へ。ここではスペインを代表する芸術家パブロ・ピカソの陶芸作品を通じて、見過ごされがちな彼の創作におけるクラフトの重要性に光を当てている。

窓の中には陶芸作品とともに、ロエベが描いてきた様々なスペインの景色を閉じ込めた。ガリシア地方に見られるテラコッタタイルの家や、南スペインのビーチ、パウラズイビザコレクションに登場する生き物が泳ぐ地中海、そしてサングラスやレザーチャームに姿を変えた花や植物、鳥たちが彩る幻想的な森の世界が広がる。

バッグの制作過程を見られる部屋「ロエベのアトリエ」

展覧会の中でもじっくりと時間をかけて見たくなるのが、アイコンバッグたちが形になるまでの過程を紹介する部屋。実際にアトリエで使用されている道具を展示していたり、作業工程が動画で流れていたりするなど、アトリエの舞台裏を見ることができる。

色とりどりのレザーが並ぶライブラリーから始まり、裁断、トリミング、塗装、組み立てといった工程を展示。パズルバッグのミディアムサイズをひとつ作るために必要なパネル状のピースが壁2面を使って展示されており、その数の多さと細かさに驚かされるに違いない。

後半では「パズルトート」の折り紙のような造形技法、「スクイーズ」のハンドルに用いられている3Dプリント、2024年秋冬コレクションで登場したキャビア刺繍(ししゅう)といった革新的な手法を掘り下げている。スペインのアトリエで実際に行われているという製品の耐久実験の様子は、そのリズミカルな動作に思わず見入ってしまうだろう。

巨大なバッグの部屋「城の部屋」

最もフォトジェニックなのが高さ2メートルに巨大化した「ハウルの動く城 バッグ」を展示したこちらの部屋。スタジオジブリの名作にインスパイアされた、2023年カプセルコレクションのためにデザインされたものだ。

よく見ると「ハンモック」のパネルや「フラメンコクラッチ」の波打つディテール、ミニチュアサイズの「アマソナ」など、アイコンバッグの要素を組み合わせて構成されている。会場のどこかには子供目線で楽しめる隠し窓があるので、チェックしてみよう。

次の部屋に行くまでの階段ではちょっとしたアクティビティーが。来場者に手渡されるオリジナルのステッカーを壁や階段、手すりなど好きな位置に貼ることで空間が完成していくという。来場したらぜひ参加しよう。

世界各地のクラフトを支援する部屋「クラフトによる連帯」

次の部屋では、世界各地のクラフトを支援するロエベの取り組みに焦点が当てられている。毎年開催されるLOEWE FOUNDATION Craft Prizeの受賞作品や、それぞれの作品にまつわるストーリーを伝える映像を見ることができる。

京都で400年以上にわたり茶の湯釜作りをなりわいとしてきた大西家の技術を保護し、次世代の育成を支援するためにLOEWE FOUNDATIONが提供している支援プログラムや、2022年のミラノサローネ展示『循環する創意とクラフト、その先へ。』で披露した修復されたバスケット作品、エクアドルのタペストリーアーティスト、マダガスカルのラフィア職人、中国の竹細工職人などとのコラボレーションプロジェクトも特別に展示されている。

ジョナサン・アンダーソンの軌跡をたどる部屋「限界なきファッション」

真っ白な空間に整然と陳列されているのは、ジョナサン・アンダーソンが手がけたメンズ&ウィメンズのコレクションから厳選された54体のルックだ。ファーストコレクションのファーストルックから最新の2025年春夏コレクションまで、精緻(せいち)なクラフトマンシップや彫刻的なフォルム、遊び心あふれるトロンプルイユ(だまし絵)効果といった、ジョナサンのクリエイションを象徴する技法や表現が見られる貴重な作品たちは、まさに圧巻の一言。

ロエベ アートコレクションから選ばれた芸術作品と対話するように配置されており、ジョナサンのアートへの造詣の深さと類いまれなるファッションデザインの関係性を垣間見ることができるだろう。

コラボレーションの部屋「意外な対話」

最後のパートは、過去10年間にわたるロエベのコラボレーションを展示。創造性あふれるコラボレーションの世界に全身で浸れる5つの小部屋で構成されている。陶芸の巨匠ケン・プライスのニューメキシコのアトリエを再現した部屋や、日本の陶芸ユニット、スナ・フジタによるおとぎ話のような情景がのぞき穴の中に隠された部屋など、没入感のある空間となっている。

ジョー・ブレイナードのコラージュが立体化された部屋では、中央にあるハンドルを回してみよう。スクリーンで覆われたスタジオジブリの空間は、まるで映画に入り込んだような気持ちになれるはずだ。

最後の部屋はイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動を代表する建築家、チャールズ・ヴォイジーのタイルやテキスタイルデザインを再解釈し、東京のクリエイティブスタジオ「edenworks」とのコラボレーションで制作された。2021年のギフトコレクションとともに、空中で幻想的に揺れる花園が来場者を包み込んでくれる。

限定アイテムもそろうギフトショップ

会場の隣にはバッグやSLGといったレザーアイテム、ロエベ パルファムのフレグランスやキャンドル、アートブックなどがそろうギフトショップがオープン。

ここでは同展限定アイテムも販売される。展覧会のビジュアルをプリントしたTシャツやギフトカードセット、鳥や犬が描かれたプレイフルなハンドタオルなど、ここでしか手に入らない貴重なアイテムだ。

また、アイコンバッグ「ハンモック」の限定カラーも登場。日本の桜を思わせる柔らかなピンクとクラフト感のあるブラウンの2色がラインアップ。サイズはミニ・スモール・ミディアム・ラージの4種類。「小さなハンモック」をかたどったフェルトのチャームや桜をイメージしたレザーチャームも。

「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」はゴールデンウィーク明けの5月11日まで開催。ロエベの179年にわたる歴史と大切に受け継がれてきたクラフトの文化をその目で感じよう。

text: Azu Satoh

ジョナサン・アンダーソンがロエベで手がけた歴史に残る9つの作品
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お問い合わせ先

ロエベ ジャパン クライアントサービス
tel. 03-6215-6116
www.loewe.com

関連情報
  • ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界
    住所:東京都渋⾕区神宮前6-35-6
    会期:2025年3月29日(土)〜5月11日(日)
    時間:9:00〜20:00(最終入場時間 19:00)
    料金:入場無料(予約制)
    LINEチケット予約:https://liff.line.me/1572811923-DLbqnmWq
    展覧会の詳細:http://loewe.cm/CraftedWorldTokyo

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