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フランス政府による国際広報キャンペーン「MAKE IT ICONIC. Choose France」

キリアン・エムバペ氏〈左〉とニーナ・メタイエ氏〈右〉

フランス政府が国際広報キャンペーン「MAKE IT ICONIC. Choose France」を展開している。多様性の国・フランスを象徴する人や文化遺産が広告に登場し、経済、観光、美食、文化、教育などあらゆる分野におけるフランスの魅力を発信している。

「MAKE IT ICONIC. Choose France」をスローガンにした国際広報キャンペーンは昨年10月に始まった。日本を含む世界の主要国で展開されているこのキャンペーンでは、フランスの卓越性を体現している人や文化遺産が多数登場している。

11月18日の読売新聞朝刊に掲載された全面広告には、ラグジュアリーブランドに特化したリセールECプラットフォーム「ヴェスティエール・コレクティブ」を創業したファニー・モワザン氏とソフィー・エルサン氏が登場。ラグジュアリーブランドではあまり浸透していなかったリセールアイテムのマーケットプレイスの先駆けとして世界規模でユーザーを集め、環境負荷の大きいファッション業界を持続可能なものへと変革している。ユニコーン企業(企業価値が10億ドルを超える未上場企業)の一つとして注目を集め、2021年にはケリングが出資を行った。

ロワール渓谷にある「シャンボール城」は11月21日の読売新聞朝刊の全面広告に使われた。建設に150年以上を要した巨大なこの城は、5世紀以上にわたりルネサンスの象徴として愛されている。現在は音楽コンサートや演劇、ワークショップなど多彩なイベントも催され、現代文化との出会いの場となっている。「シャンボール城」が選ばれたのは、フランスの卓越性と創造性を体現し、世界に誇るフランスの文化遺産のポテンシャルを証明する存在だからだ。

ほかにも、サッカー界の若きスターであるキリアン・エムバペ氏、独自の感性で年間最優秀パティシエの称号を何度も受賞しているニーナ・メタイエ氏、フランス人女性2人目の宇宙飛行士として国際宇宙ステーションのミッションに参加するソフィー・アデノ氏、2019年の火災による尖塔(せんとう)の消失を経て今年12月に一般公開が再開されるノートルダム大聖堂など、合計20(2024年11月現在)の人や文化遺産が登場し、多様な顔ぶれとなっている。

観光や美食を楽しむデスティネーションとしてのフランスの魅力はすでに広く知られている。だが、フランス政府が特にアピールするのは、経済分野の国際競争力だ。環境保護政策においてリーダーシップを発揮し、エコロジー移行の最先端を走る経済大国フランスには、世界のさまざまな企業が直接投資を行っている。加えてフランス政府が注力するのはスタートアップの受け入れだ。2013年、現大統領のマクロン氏が旗振り役となって始まったスタートアップ振興策「フレンチテック」は、日本の政策の手本にもなっている。パリで毎年行われる国際見本市「ビバ・テクノロジー」が世界最大級のテックイベントとして知られるほか、3万4000㎡もの広大な面積を持つパリのスタートアップキャンパス「STATION F」は、創業拠点として世界から起業家が集っている。「STATION F」の代表を務めるロクサーヌ・ヴァルザ氏も「MAKE IT ICONIC. Choose France」の顔の一人だ。

フランス政府 STATION F
「STATION F」の内部 ©︎STATION F

もっとも、「MAKE IT ICONIC」(異彩を放て)というフレーズにも表れるように、「多様性の尊重」もフランス文化を特徴づける価値観の一つであることは言うまでもない。これまでと違った視点でフランスに目を向けてみてはいかがだろうか。

text: Shunya Namba @Paris Office

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