【2024秋トレンドファッション】着たい!が見つかる11の注目キーワード
2024.9.28

〈左〉Victor VIRGILE / Getty Images、〈中〉Estrop / Getty Images、〈右〉Yanshan Zhang / Getty Image
気になる今年の秋のファッショントレンドを、ニューヨーク、ミラノ、パリのランウェイからピックアップ。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
2024.9.28

〈左〉Victor VIRGILE / Getty Images、〈中〉Estrop / Getty Images、〈右〉Yanshan Zhang / Getty Image
気になる今年の秋のファッショントレンドを、ニューヨーク、ミラノ、パリのランウェイからピックアップ。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
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2024年秋は賢いアイテムへの投資、型破りな組み合わせ、そしてキッチュさもたっぷり含まれている。
ミラノの老舗メゾンでは、「グッチ」のサバト・デ・サルノ、「トッズ」のマッテオ・タンブリーニ、「バリー」のシモーネ・ベロッティなど、そしてパリのファッションウィークでは、「クロエ」のシェミナ・カマリ、「アレキサンダー・マックイーン」のショーン・マクギアーなど、世代交代が盛んに行われ、2024年秋のトレンドはあらゆる人に向けて、いろいろな要素が少しずつ含まれていた。「マックスマーラ」や「ザ・ロウ」では賢いワードローブへの投資、「フェンディ」ではTikTokのハッシュタグ「wearing vs. styling」(定番アイテムをスタイリングで新しいルックに見せること ※編集部注)でトレンド論争を巻き起こしそうな服、「ロエベ」や「ドリス・ヴァン・ノッテン」では型にはまらない組み合わせのアイデア、そしてどこを見渡してもファーかフェイクファーのコートがあった。
奇抜さやキッチュさを求めるなら、パーソナルなスタイルと最大限のアクセサリー使いを受け入れることが繰り返しテーマとなった、2024年秋の最大のトレンドの中で見つけることができる。素晴らしいコート、美しく仕立てられたスーツ、そしてぜいたくなニットが等しく優先され、すべて手の届くところにあった。「ボッテガ・ヴェネタ」のマチュー・ブレイジーは、ミラノのバックステージで記者団にこう語った。「私は日常の中からモニュメントを作ることに興味がありました」。レザーのスカートやボタンダウンのシャツのような一見普通のアイテムも、少しの革新と優れたテクニックがあれば、並外れたものになり得るという教訓だ。
「ザ・ロウ」ではSNS禁止令が出され、「アルチュザラ」や「プラダ」ではヴィンテージ風のミディ丈ドレスや遊び心のある帽子のトレンド、レディなコートといった形で過去の魅力的な一面が垣間見えるなか、現代社会で服が評価されるのに、実はTikTokでの承認やパーティートリックなどの秘策は必要ないことが、これまで以上に明らかになっている。素晴らしい服は、それ自体が語るのだ。
この秋、あなたのクローゼットに加えるべきものをご紹介しよう。
2024年秋のコートは、デザインと機能性の両方を証明するものだ。これらの優秀すぎるコートはぬくもりを与えてくれるが、ほかにも素晴らしいクオリティを備えており、各デザイナーが秋の定番アイテムに独自のアレンジを加えている。「ヴィクトリア・ベッカム」のランウェイでは、ダブルラペルのピーコート、シアリング、ライダーススタイルのレザージャケットが登場した。「ロエベ」はヴィクトリア朝時代のスワローテイルコートを復活させ、「ボッテガ・ヴェネタ」ではコクーン型のジャケットから羊毛のようなケープアウターまで、いくつも目玉アイテムがあった。バーンジャケットは、「プラダ」のラグジュアリーバージョンから、より手頃なオフランウェイの選択まで、あらゆるところに登場する用意ができている。
かつては社会的なステータスを示していたフェザーの装飾は、服に本来のドラマ性を与えている。しかし2024年秋、フェザーは思いもよらない方法で、日常的に着用できるものにまで浸透した。「フェラガモ」や「ボッテガ・ヴェネタ」のドレスには、フェザーのような質感の裾やネックラインがあしらわれていた。「トリーバーチ」のランウェイではフェザーを全面に使ったコートが多数登場し、「ブルネロ・クチネリ」ではニットの下からフェザーのスカートがのぞくカジュアルなスタイルだった。

ファーやフェイクファーをめぐる言説は論争を呼ぶこともあるが、人気の急上昇に伴い、デザイナーたちはTikTokの人気ハッシュタグ「mob wife」(映画に出てくるマフィアの妻をイメージしたファッションやヘアメイク ※編集部注)の美学を超越した斬新な素材やシルエットで革新を起こしている。「プラダ」は、ドレスの裾やショルダースリーブにファーを模したシアリングを巧みに融合させた。「ロエベ」では、ジョナサン・アンダーソンが従来のファージャケットに代わるクロップド丈のプルオーバーを提案し、「バリー」ではタイトなトップスの背中部分をふわふわと飾り、アシンメトリーなミニスカートに意外なアップデートを加えた。
レッド、バターイエロー、バービーピンクと、シーズンを通して流行している色または色のグループは常に存在する。今シーズンは、再生のシンボルであるグリーンがその存在感を強めている。「グッチ」では1970年代のレトロなブラット・グリーンがスーツやジャケットを包み込み、「フォーム」はセクシーなエメラルドグリーンのドレスやセットアップを披露した。「サンローラン」は、オリーブとカーキグリーンをコレクションの随所に散りばめ、青々とした色彩をショーの背景に取り入れた。
アニマルプリントのトレンドは決して休眠に入っていたわけではないが、2024年秋のコレクションでは主要なテーマとなり、ニュートラルな領域に大胆さをもたらした。レオパード柄の融合は「マルニ」と「ヴェルサーチ」、そして「アレキサンダー・マックイーン」のクリエイティブ・ディレクターに就任したショーン・マクギアーのデビューシーズンに見られた。「セオリー」のコレクションも、フレアワンピース、スマートなスーツ、トレンチなど、レオパード柄をうまく取り入れている。
ヴィンテージ好きは、ランウェイに登場した過去のクラシックなアイテムに歓喜するだろう。「アルチュザラ」や「ザ・ロウ」を含むいくつかのデザイナーは、今シーズン、サロンスタイルのショーにシフトした。また、オフラインで有名なオルセン姉妹は、2024年秋のパリのショーでSNS禁止のルールを実施した。古風な(とはいえ流行には敏感な)考え方を模倣し、コレクションもレトロなスタイルを再解釈したのは偶然ではない。
デザイナーたちは、モダンな重ね着や、シャツを“サンドイッチ”する新たなアプローチを取っており、さりげなく袖口を絞ったり、パンツの裾を完璧にロールアップしたりすることが簡単にできる。2024年秋の作品の多くは、スタイリングのディテールがすでに組み込まれているのだ。「ボッテガ・ヴェネタ」では、コレクションのダブルアップボタンダウン、カウルネック(ルーズなドレープ生地のネックライン)のニット、ジャケットのいくつかには縫い目が取り付けられている。「グッチ」では、縮んだスタイルのポロシャツが、肩の先端でほんのわずかにドレープを描くカーディガンに縫い付けられている。
少し前までは、居心地の良い服が王座に君臨していた時代があった。しかし今は、行くべき場所や会うべき人がいるため、私たちは完全に身を隠すことからは遠ざかっている。とはいえ、服を着ることで快適さを損なう必要はなく、デザイナーたちはラグジュアリーな考え方でレジャーウェアに取り組んでいる。「ザ・ロウ」は、ややオーバーサイズのジャケットといくつかのパールを合わせれば、セミフォーマルルックとして着こなせる、洗練されたカシミアパンツを提案した。キトゥンヒールのブーツやミュールを合わせれば、「ジル・サンダー」のニットセットアップも簡単に役員室に着ていくことができる。
2024年秋のランウェイでは、「ロエベ」のバルーンカーゴパンツやヴィクトリア・ベッカムのハイウエストかつ丈が長い“エレベーター”パンツなど、これまで以上に新しいシルエットのパンツが登場。ノーパンツというトレンドへのアプローチとして、新たな方法を提案した。「アルチュザラ」は、クロップドジャケットとタイトな組み合わせで赤のポップなワントーンを提案し、「グッチ」はニットやレザー素材のほとんど透けないマイクロショーツを提供。「フェラガモ」は迷っている人のために丈夫で不透明なタイツとレギンスのハイブリッドをデザインした。あるいは、さわやかなボクサーパンツを選ぶのもいい。

フリンジはランウェイに次々と現れたトレンドのひとつだが、ショーに参加したエディターやバイヤー、インフルエンサーのドレスコードやストリートスタイルにも共通して見られた。「ボッテガ・ヴェネタ」は、マイクロレザーのフリンジをステートメントジャケットのトップやスカート、小物の随所にあしらい、その職人技をアピールし続けている。「ドリス・ヴァン・ノッテン」は、キラキラ輝くフリンジを戦略的にスーツに配した。「フェラガモ」では、細長いフリンジがスカートやドレスの素足を縁取った。
「サンローラン」の2024年秋コレクションは、シアーというトピック抜きには語れないが、「ネイキッドファッション」に正面から取り組んだのは、このフランスのファッションハウスだけではなかった。「プロエンザ・スクーラー」の完全に透けるチュニックスタイルのドレスから、「グッチ」のシースルー素材、「フェンディ」のシアーなスカートまで、このトレンドに乗る人たちは、戦略的にレイヤードすることも、すべてをさらけ出すこともできる。

translation & adaptation: Akiko Eguchi
階級とは何か? クラフトと絵画で模索する「ロエベ」2024年秋冬コレクション
35歳デザイナーが受け継ぐ、新生「アレキサンダー・マックイーン」
This article was originally published on Marie Claire USA
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