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美弥るりかのエッセイ「私の本当のプロフィール」

元宝塚の男役のなかでも個性際立つ抜群の存在感で人気を誇った美弥(みや)るりかさんによるエッセイ連載「美弥るりかの暮らしのパワーチャージ」。ここまで2回にわたり、自分を否定しがちだった宝塚時代、コロナ禍で無力感に苛まれた日々を経て、自分を愛さなければ誰かを幸せにはできないと悟り、自身とじっくり向き合った体験を綴ってきました。今回は「自分を愛する」その第一歩を踏み出すまでのお話です。

vol.12 ”本当の自分探し”に向き合って

皆さんこんにちは! 美弥るりかです。

梅雨を感じる時があまりないまま、梅雨明けを迎え、そして気温の高い日が続いています。
いかがお過ごしでしょうか?
熱中症などに気をつけて、水分もたくさん取ってくださいね。

私は、7月4日に開幕した音楽劇『クラウディア』の初日に向けて、刀とともに毎日稽古に励んでいました。殺陣のシーンが多いため素振りや練習のしすぎで、傘などの長い棒を持つとついつい癖で振り回したくなってしまいます(笑)

ともに過ごした練習用の刀

愛を禁じられた世界で戦い続ける人々の生きざまを、ぜひ、劇場でご覧ください!
東京公演は7月24日(日)まで 東京建物 Brillia HALL で、
大阪公演は7月29日(金)~7月31日(日) まで森ノ宮ピロティホール で開催されます。
劇場でお待ちしています!

音楽劇『クラウディア』の脚本・演出の岸谷五朗さん(後列左)とキャストとともに

今回は、自分を大切にしたい・愛してみたいと思った私が「心のクレンジング」を行ったあとに向き合った”本当の自分探し”についてお話しします。

【関連記事】前々回はこちら「弱かった私が、自分にとことん向き合ってみようと思えるまで」
【関連記事】前回はこちら「辛い過去や苦しい思い出が、文字にすると変化していくという発見」

頭や心がクリアになり、ゆとりが出てくると、今度は「自分が本当はどんな人間」で、どのような「物事」を好んでいるのか、知りたくなってきました。

これまでを振り返ってみると、たとえば「AとBどちらが好き?」と聞かれたときに、本当はAが好きだけど、Bを選んだほうが周りの人が喜んでくれるかな? という思いを優先させてしまうことが多かったことに気が付きました。

それまでは、誰かが幸せになってくださっているのなら、そこから自分も幸せな気持ちをもらっているということで、よかったのです。

Profile

美弥るりか

みや るりか アーティスト、俳優。2003年に男役として宝塚歌劇団に入団(89期)。幅広い役柄を好演し、人気と実力を兼ね備えた男役スターとして活躍。主な出演作品は『ロミオとジュリエット』マーキューシオ役、『ME AND MY GIRL』ジャッキー役、『1789—バスティーユの恋人たち』シャルル・アルトワ役、『グランドホテル』オットー・クリンゲライン役、『雨に唄えば』コズモ・ブラウン役や『エリザベート』フランツ・ヨーゼフ役など。17年『瑠璃色の刻』、19年『アンナ・カレーニナ』で主演を務め、同年6月宝塚歌劇団退団。退団公演の千秋楽では トップスター以外では異例となる”サヨナラショー” も開催された。退団後、ジェンダーフリーな表現者、アーティストとして舞台やライブ公演等で活躍中。著書に『Rurika is』(扶桑社) がある。
現在、音楽劇『クラウディア』に出演中。詳細はこちら
ビルボードライブ公演も開催予定。「美弥るりか Billboard Live 2022」が9月27日(火)・29日(木)(両日とも横浜)、10月5日(水)・6日(木)(両日とも大阪)に行われる。詳細は下記オフィシャルサイトへ。
◆OFFICIAL SITE https://rurikamiya.com/

◆Instagram https://www.instagram.com/rurika_miya_official/

◆Twitter https://twitter.com/MiyaRurikaStaff

◆YouTube https://www.youtube.com/channel/UCdKbeu-bhEBlhpoNOaL_o5A

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