Lifestyle
京都で創業のチョコレートショップおすすめチョコは?【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】
2022.2.3 / marie claire
京都・洛北、紫野にある町家宿「karigane(かりがね)」。昭和初期に建てられた京町家をリノベーション、和の情緒を満喫できるとして人気の宿を夫とともに営む下岡莉香さんが、四季折々の京都の表情をスケッチします。
もうすぐバレンタイン。 そこで、和菓子だけじゃない、京都のスイーツラインナップから、とっておきチョコレートショップをご紹介
カカオの生産農家と組んだ美味しいチョコ
2 月14 日はバレンタインデー。今年は誰に、どんなチョコレートをプレゼントしよう、と目移りするのも楽しみのうちです。高級なものに可愛いもの、いろいろある中でぜひ皆様にご紹介したいのが、美味しいうえに社会貢献もできるチョコレートです。 今回お話を伺ったDari K は、京都で創業したビーントゥバーチョコレート(カカオ豆の選定から製造まで一貫して行う製法)のパイオニア。インドネシアの契約農家から高品質なカカオを適正価格で仕入れ、美味しいチョコレートを作っていらっしゃいます。
Dari K 販売運営部マネージャーの浜崎さん
「カカオ農家さんにフェアな対価を支払うことで、彼らの生活水準が向上し、『子供が大学に通えるようになった』と報告がありました」と嬉しそうに話してくださったのは、Dari K 販売運営部マネージャーの浜崎真史(はまさき まさふみ)さん。 では、どういうカカオが高品質なのか。その秘密はカカオの発酵にあるのだそう。実は美味しいチョコレートにするにはカカオの発酵が不可欠。発酵させなければ、香りや味わいも感じられないチョコレートになるそうです。 カカオ豆はニューヨークなどの取引市場で国際価格が決まるため、美味しくするために発酵させたものも、発酵させていないものも、同じ価格で取引される現状があります。そこで Dari K は農家への生産指導を行い、発酵をはじめとした品質の基準を設けて独自の買取価格での取引を実現することで、農家と win-win の 関係を築いたのです。 そんなこだわりのカカオの風味を存分に楽しめるのが「生チョコレート」です。ラムレーズンや抹茶など6種のフレーバーのうち、私たちの一押しはシトラス。なんとこちら、カカオを発酵させる段階でシトラスの風味を加えているというのですから驚きです。くちどけの際に感じる奥深いシトラスの香りは、同じく6種のフレーバーのなかのオレンジの生チョコレートとはまったく異なる味わい。ぜひ皆さんに体験して頂きたいです。
2022年のバレンタインの新作はこちら。カカオが香る生チョコレート(アソート/6粒)¥2,700
また生チョコレートが入っている箱には、本来は廃棄処分されているカカオハスク(薄皮)と再生紙が使われており、環境に配慮したパッケージなのも嬉しいポイントです。 他にも、私たちが昔からファンの「カカオサンドクッキー」。ラングドシャに挟まったチョコレートの分厚さが、その美味しさを際立たせます。
カカオサンドクッキー(2枚/ダーク・ミルク)¥500。枚数や詰め合わせの種類はほかにもあり
面白いのが、「手作りチョコレートキット」。なんとカカオ豆の状態から、文字通りビーントゥバーのチョコ作りを体験できます。パッケージにはそのカカオを生産した農家さんの写真が入っており、ひとかけのチョコレートができるまでとても手間がかかることを実感できます。
カカオ豆から手作りチョコレート・キット(生産者の顔がみえるカカオ豆入)2,200円
誰かにプレゼントしたチョコレートが「美味しい!」と喜ばれ、しかも世界をよくする取り組みにつながっている。今年は、そんな SDGs なバレンタインにするのはいかがでしょうか。 撮影・構成:下岡広志郎
【関連記事】京都・神社仏閣の雪景色おすすめ3選 【関連記事】【チョコジャーナリストが選んだ】茶目っ気たっぷり「ピエール・エルメ・パリ」のバレンタイン 【関連記事】ベルギーのチョコレートショップ「ブノワ・ニナン」でときめく