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門松、もち花、鏡もち。手作りならではの京都のお正月【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】

京都・洛北、紫野にある町家宿「karigane(かりがね)」。昭和初期に建てられた京町家をリノベーション、和の情緒を満喫できるとして人気の宿を夫とともに営む下岡莉香さんが、四季折々の京都の表情をスケッチします。冬至を迎え、今年も残りわずか。下岡さんはお正月の準備に余念がありません。さて、その光景をのぞいてみると──


冬至を過ぎたら一陽来復

12月22日、いよいよ年の瀬が押しせまる冬至となりました。1年で昼がもっとも短くなる冬至は、陰の気が極まる日。しかし以降はかえって陽の気が高まる(一陽来復)と言われます。京都の「ことはじめ」、つまりお正月準備の始まりは、伝統的に12月13日ごろです。しかし、現代は日本でもクリスマスを祝いますから、街でお正月ムードが高まるのは12月26日以降です。

私たちの町家宿kariganeでも、盆栽にかざりつけたサンタさんやトナカイのオーナメントを取り払うと、いそいそとお正月準備をはじめます。

【kariganeの正月飾り・門松】
門松 といえば、斜めに切った青竹が3本ならび、南天や葉牡丹で彩られた豪華なものをイメージされる方が多いのではないでしょうか? 京都では「根曳き松」を門松に使うのがポピュラーです。根っこごと引き抜いた松に奉書(ほうしょ)と水引を巻き付けた、シンプルな門松です。しかし、どこか洒脱で味わい深いと思いませんか? 私たちと気が合いそうな飄々とした歳神様にお越しいただきたいなと願って、kariganeでは根曳き松を門松に使っています。

京都の門松、根引き松

【kariganeの正月飾り・もち花】
もち花は、毎年お正月前に手作りしています。柳の枝に、白と、赤く染めたおもちを結いつけていると、今年もたくさんの方にお越しいただけたなぁと、お客様のお顔がしみじみ思い返されます。おもちの大きさが不ぞろいだったり、色むらがあったり、間隔がまばらだったりしますが、それもまた手作りだからこその愛嬌ということにしております。

もち花作り


【kariganeの正月飾り・鏡もち】
鏡もちは、茶の湯の先輩である和尚様に誘っていただき、お寺で搗(つ)かせていただくのが恒例です。鏡もちにも全国でいろいろなスタイルがありますが、kariganeでは、三方に裏白を敷いて、鏡(おもち)、剣(干し柿)、勾玉(まがたま・みかん)を模した、シンプルな飾り方です。

もちつき
手で丸めて鏡もちを作ります

掛け軸、伏見人形、仏種柑など、今年は何を飾ろうか? と考えるだけでワクワクしますね。
皆様も、よいお正月をお迎えください。

撮影・構成:下岡広志郎

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Profile

下岡莉香

しもおかりか 大阪府出身。奈良女子大学卒業後、繊維商社で生地輸出を担当。より活躍できる場を求めて退社後、夫婦で1年5ヵ月44ヵ国世界一周の旅へ。日本文化の奥深さに目覚め、町家一棟貸しの宿kariganeを開業。一児の母。 karigane公式HP:https://rokushou.net/karigane/  Instagram:https://www.instagram.com/karigane.kyoto/?hl=ja

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