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中世の宝石箱 チェコの首都・プラハで出合う 知と芸術を巡る旅

旧市街で出合う時間と芸術

プラハ旧市街広場に立つ天文時計は、15世紀に作られた世界最古級の天文時計として知られていて、正時になると鐘の音とともに仕掛けが動くため、それを見ようとたくさんの人が続々と集まってくる。

この広場一帯は、プラハという街の時間が凝縮されているような場所で、広場を囲むように歴史的建築が並び、視線を上げればゴシック様式の双塔が印象的なティーン教会も目に入る。

建物同士の距離が近く、少し歩くだけで景色が切り替わるため、プラハの世界に包まれるような感覚になるだろう。

観光の中心地ではあるものの、広場から一本路地に入れば雰囲気は落ち着き、小さなショップやギャラリー、カフェが点在し、行き先を決めずに歩くのが楽しいエリアだ。さりげなく現れる教会建築も多く、中世から近代へと重なってきた街の歴史を自然と体感できる。

ランチで立ち寄ったのは、天文時計のすぐ近くにあるレストラン「420」。歴史的建築を生かした空間で、ミシュランの星を獲得したシェフが手がける、現代的にアレンジしたチェコ料理を楽しめる。

ピンク色の壁が印象的な店内は吹き抜けになっており、肩ひじ張らずに過ごせる雰囲気が心地いい。

店内で焼かれているパンは、地下階で販売もされている。この地下は、かつては地上階だった場所で、時代とともに街の水位が上がったことで現在は“0階”になったのだとか。そんな話を聞きながら食事をすると、この街が重ねてきた時間の厚みまで身近に感じられる。

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