SNSにあふれる“危険なダイエット法”の見抜き方
2024.7.28
Flashvector / iStock.com
オーストラリアのフィットネス界のスター、ステフ・クレア・スミスによれば、SNSは、健康を害する危険なダイエット法の宣伝であふれているという。その減量プランは自分に合うのか、本当に安全なのか、危険信号の見抜き方をマリ・クレール インターナショナルのオーストラリア版デジタル記事よりお届け(一部省略)。
2024.7.28
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オーストラリアのフィットネス界のスター、ステフ・クレア・スミスによれば、SNSは、健康を害する危険なダイエット法の宣伝であふれているという。その減量プランは自分に合うのか、本当に安全なのか、危険信号の見抜き方をマリ・クレール インターナショナルのオーストラリア版デジタル記事よりお届け(一部省略)。
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フィットネスアプリ「Kic」の共同創始者ステフ・クレア・スミスに、ダイエットカルチャーにおける危険信号の見抜き方について語ってもらった。
「維持するのが悪夢なら、それは夢のボディではない」。この言葉を初めて聞いたとき、魂に響いた。これほど心に響いた言葉はこれまでになかった。
20代前半の私は食事制限をしていたため、有害なダイエットカルチャーのメッセージに引っかかってしまうような状態だった。私は国際的なモデルになるという夢を実現するためにニューヨークに移住した。ニューヨークに着いたとき、私は自分自身と自分の体にとても自信を持っていた。
しかし、その自信は、モデル業界やSNSの非現実的なボディスタンダードによってすぐに打ちのめされた。仕事を得るためには、もっと小さくなる必要があると言われた。私のSNSのフィードは、流行のダイエット、ビフォー・アフター画像、セレブのボディシェイミング(外見批判)であふれかえっていた。それはとても有害な空間だった。私は数え切れないほど流行のダイエットを試し、食事制限、暴飲暴食、嘔吐(おうと)の悪循環に陥った。それは文字通りの悪夢だった。ありがたいことに、その私はもういない。
乱れた食生活がいかに消耗的で拷問(ごうもん)のようなものか、私は知っている。私はダイエットカルチャーの犠牲者だったが、「Kic」を通じて、他の人々がこの有害な罠(わな)にかからないように助けることを使命としてきた。健康であることと食事を楽しむことは共存できるのだ。
私が今、食とフィットネスに関して守っているルールはただひとつ。持続可能でないものは、私には向いていない。
それから10年近くがたち、私たちの社会は大きな進歩を遂げているが、ダイエットカルチャーは信じられないほど賢く、常に一歩先を行く。
流行りのダイエットは今や「ウェルネス」を装っており、2018年に廃れたと思っていた「what I eat in a day (1日の食事)」のようなトレンドが復活しているのを目にする。
手っ取り早い流行のダイエット法が私のフィードにあふれ出すのを見るたびに、怒りがこみ上げてくる。
「Kic」の管理栄養士Liv Morrison(リブ・モリソン)氏は、流行のダイエットとは「主張を裏付ける科学的な根拠もなく、結果や短期間での減量を宣伝する食事計画のこと」だと説明する。
研究によると、こうしたダイエットは長期的には効果がなく、体重を減らした人の大半は1年以内にリバウンドしてしまう。
流行のダイエットをコンプリートした後は、体重が減っても元に戻ってしまうのが普通で、場合によっては以前より増えてしまうこともある。ダイエット→体重減少→体重増加という負のサイクルに陥ってしまうのだ。だからヨーヨーダイエットという言葉がある。
これは専門用語では「代謝適応」というが、つまり、減量とリバウンドを繰り返せば繰り返すほど、身体組成は悪くなる(脂肪量に対する筋肉量が低下する)。
この身体組成の変化は、安静時のエネルギー消費量に影響する。
そのため、次に減量を試みるとき、同じ体重を減らすために、摂取カロリーをさらに減らすか、運動量を増やすかして、より大幅なエネルギー不足の状態を作り出さなければならない。そんな悪循環に陥ってしまうのだ。
SNSは流行のダイエットの温床であり、若くて多感な人たちがこうした有害なトレンドに引っかかることを考えると、正直言って怖くてたまらなくなる。
「ダイエットは月曜から始めよう」と思っている人は、以下の危険信号に気をつけてほしい。
・そのダイエット法を宣伝している人は、資格を持った医療専門家か?
・開始時刻と終了時刻はあるか?
・「課題」や彼らが使っている言葉に危険信号はないか?
・実際に食べているものを楽しんでいるか?
・長期的に実行できそうか?
・複数の食品群を抜いていないか?
・自分自身や食べ物との関係に影響を与えていないか?
ダイエットカルチャーは巧妙だ。もしもその犠牲になっているのなら、あなた一人ではないことを知っておいてほしい。
バタフライ財団(摂食障害やボディイメージの問題を抱えるオーストラリア人をサポートする慈善団体 ※編集部注)によると、110万人以上のオーストラリア人が摂食障害を抱えているという。しかし、治療やサポートを受けている人は3分の1以下である。声を上げて助けを求めることはとても大切だ。
私の唯一のルールを忘れないで。それがもし持続可能でないなら、自分からお断り。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
This article was originally published on Marie Claire AUSTRALIA
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