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欧州最古のクリスタルメゾン「サンルイ」初の路面店へ。シャンデリア誘う、銘品の歴史とその魅力 


400年以上の歴史を持つヨーロッパ最古のクリスタルメゾン「サンルイ」。世界に誇る銘品を作り続けるブランドの国内唯一となる路面店が、麻布台ヒルズにオープンした。アジアでは香港に次ぐ、2店舗目の旗艦店。フランスの小さな村で育まれてきたメゾンの歴史やその魅力とともに、世界観が凝縮された麻布台のストアを紹介する。

自然の中で、技術と人が循環する「サンルイ」の魅力


「サンルイ」は1586年、自然豊かな北ヴォージュ地方の森の谷間の村で発祥。1767年には、ルイ15世より「サンルイ王位ガラス工房」の称号を与えられた。それから15年後には、フランス初となるクリスタルの制作に成功し、社名を「サンルイクリスタル工房」と変更。以降、創業の地サンルイ=レ=ビッチュ村の工房を拠点に、クリスタルメゾンとしての歴史を重ねてきた。

Saint-Louis-lès-Bitche村©Jean-Philippe

厳しい製品チェックを経たものだけが名を名乗ることを許されるというその高い品質とものづくりの革新性は、同じフランスのメゾン「エルメス」の精神と共鳴し、1995年以降は同社のグループ企業としても知られる。2024年には、その製造技術がユネスコの「人類の無形文化遺産」としても認定された。

現在、職人220人を抱えるアトリエには、わずかな気泡をも許さない高い技術を習得するために毎年、多くの職人希望者が訪れる。若手職人は先人の職人たちの背中に学び、10年ほどの修業を経てクリスタル職人へと成長し、19世紀から変わらぬ伝統的な技術に加え現代的な技術も模索していく。そうした次世代への職人同士の技術継承のバトンとクリエイティブの循環が整っていることもまた、サンルイの魅力だろう。

麻布台とサンルイ村の共通点

©Nacása & Partners Inc.

森の中の小さな村で、職人たちが作り上げる「サンルイ」のクリスタル。都会でありながらも、緑があふれる麻布台はそうした背景にも呼応する環境だという。60平方メートルの路面店では代表的なシャンデリアがきらめき、ウィンドーからもメゾンの世界観へと誘う。19世紀中期から作り続けられているというシャンデリアは、2015年より、サイズ、装飾、カラーなどをアレンジできるオーダーメイドの「ロワイヤル」コレクションが誕生し、そのバリエーションは50,000通り以上にも及ぶ。同店ではいくつもの個性あるシャンデリアが展示され、全て手作業で生み出されるクリスタルの傑作を直近で眺めることができる。

©Nacása & Partners Inc.

テーブルウェアは定番の「トミー」から陶器とクリスタルをミックスした「アポロ」まで、すべてのコレクションがそろい、2層のクリスタルを組み合わせて生み出すカラークリスタルもフラワーベースからタンブラーまでが並ぶ。同じく19世紀中期の誕生から受け継がれるサヴォワールフェールを凝縮したペーパーウェイトも、路面店ならではのコレクションをそろえる。アトリエの技術が詰め込まれたクリスタルのオブジェは限定数のみ生産され、世界中に多くのコレクターたちが存在する。

©Nacása & Partners Inc.

照明や家具、インテリアオブジェまで多彩なコレクションが手にとれるのも、同店ならでは。日本唯一の路面店オープンに合わせて、森の樹々の葉を表現したカッティングを特徴とした「フォリア」コレクションより、ミニサイズのポータブルランプがお目見えした。光源はLEDでUSBでも充電が可能なサンルイの革新性を象徴するコンテンポラリーな代表作。2種類の色調と3段階の明るさから選択が可能で、細やかなカッティングが織りなす光の模様が日常のさまざまなシーンを美しく照らしてくれるだろう。

©Nacása & Partners Inc.

text: Mio Koumura

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サンルイ麻布台ヒルズ店
住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門5丁目9番1号 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 1F
電話:03-5843-8678
URL:https://www.saint-louis.jp/

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