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冨永愛が描く女性の未来と社会変革

そして、2023年8月にはアンバサダーとして、支援の様子を視察するために、息子である冨永章胤(あきつぐ)さんと共にウガンダに赴いた。

ウガンダは独立後も内戦や紛争が続き、アフリカの中でも、国民の2割が極度の貧困に陥っている。また、15歳〜29歳の若者の4割が学業にも職業に就くことが出来ない状態にある。

冨永さんと章胤さんは、ウガンダの西端フォートポータルというコンゴ民主共和国との国境に近い町を訪れたのだ。

国としての貧困が続く中、女性の子宮頸がんやHIV感染、その他の性感染症が深刻な問題となっている。ジョイセフでは、このような状況を打破していくために、現地のカウンターパート、リプロダクティブ・ヘルス・ウガンダ(RHU)とともに、ウガンダでの子宮頸がん予防・治療、HIV、その他の感染症の予防と検査、貧困からの女性の自立を促すシングルマザーのための就業支援活動を行っている。

 ウガンダでの支援活動の視察を行うことについて、冨永さんはこんなふうに話してくれた。 「アンバサダーとして伝えていく役割には、実際に目で見て感じることが必要だと思っています。ですので現地訪問は私の中ではとても大切なことです」冨永さんがアンバサダーとして情報発信を進めて行くために、「自ら見て、感じること」を大切にしていることは、よく理解できる。

情報が溢れ、多くのメッセージがネットを通じて発信される私たちの生活環境の中では、発せられる言葉や思いが、どれほど真摯で現実味があるものなのか? 受け取る側の心に伝わる言葉とするために、「自ら見て、感じること」という信条は、とても大切なものだと思われる。

 「ウガンダでは約3人に1人が若年妊娠や出産を経験し、約4人に1人がHIVと子宮頸がんに感染している状況です。情報不足と教育不足、医療不足によってこんなにも多くの人が苦しんでいる状況があるとするならば、それは変えなければならない。救えるのに救えない命、そういう現状を少しでも変える事ができればと思います」

ウガンダを訪れ、自身がそこで暮らす女性たちと触れ合いながら知った厳しい現実を、冨永さんの言葉として伝え、多くの支援を求めていくことがアンバサダーとしての冨永さんの矜持なのだ。

 今回の視察には章胤さんも同行している。

「私にとって、今回章胤が同行するということは大きなトピックでした。彼が幼稚園児の頃からジョイセフに携わり、いつか彼を現地に連れていって、彼の心の目で見て感じてほしいと思っていました。訪問後もよく彼と話をしますが、男性として生きる彼の責任や慈しみが、彼の心に芽生えたことを実感しています」。18歳の章胤さんと一緒に視察を行うことは、母である冨永さんにとっても、チャレンジであったことが伝わる。そして、実際に章胤さん自身の経験が、考え方や行動に変化をもたらす兆しとなって現れてきていることは、この活動を長く続けてきた冨永さんにとっても、一つの大きな成果となったと言えるだろう。

関連情報

Profile

冨永愛

17歳でNYコレクションにてデビューし、一躍話題となる。以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍し、今年、25周年を迎える。モデルの他、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティ、俳優など様々な分野にも精力的に挑戦。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を国内外に伝えるなど、活躍の場をクリエイティブに広げている。公益財団法人ジョイセフ アンバサダー、エシカルライフスタイルSDGs アンバサダー(消費者庁)、ITOCHU SDGs STUDIO エバンジェリスト
公式Instagram:@ai_tominaga_official

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