「長生き」のための4つの朝習慣
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世界五大長寿地域「ブルーゾーン」には、日本の沖縄も含まれる。これらの地域で暮らす人々の“長生きの秘訣(ひけつ)”は近年、注目を集めており、健康で長生きしている人たちは食事やライフスタイルなど、その生活習慣に共通点があるそうだ。スポーツ医学と疼痛(とうつう)管理を専門とするアメリカ・カリフォルニア州の医師によれば、健康的に年を重ねるためには、朝起きてからの習慣がカギになるという。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
長生きするために、朝起きたらすぐに実践すべき4つの習慣をご紹介
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スポーツ医学を専門とする認定医で、メディカル・アドバイザーのルーベン・チェン博士によれば、4つの特定の習慣を取り入れることで健康的に年を重ねることができるという。朝の日課に簡単に取り入れることができ、一日を最高の状態でスタートすることもできる。
長生きするためには、ベッドから起きたらすぐ、機械的に歯を磨くだけでは不十分だ。サンライダー・インターナショナルの公認スポーツ医であり、疼痛管理の専門家でチーフ・メディカル・アドバイザーも務めるルーベン・チェン博士は科学的根拠に基づき、良い一日を過ごし、長寿を増進するための4つの朝の秘訣を、『Well + Good』誌で紹介した。
心身ともに体を整える
しっかりと目を開ける間もないうちに、すぐにスマートフォンのロックを解除するのではなく、その日のために体を準備することに集中するよう、チェン博士はアドバイスしている。「朝の良い習慣というのは、その日一日のために心と体を準備することに重きを置いて、ある程度、心身両面を含むべきです」と彼は私たちに説明する。
例えば、10~15分の瞑想(めいそう)をすることで不安感を減らし、一日を通して集中しやすくなるよう、穏やかな感覚を作り出すことができる。そしてチェン博士は、「有酸素運動かウェートリフティングのどちらかに、数分間のストレッチを加えた」運動を30分間おこなうことをすすめている。一日の始まりにはうってつけの方法だ。
栄養価の高い朝食をとる
栄養たっぷりな朝食を準備し、それを楽しむ時間を見つけるのは本当に難しいことだ。しかし健康的に年を重ねたいなら、朝食は欠かせないとチェン博士は言う。「私は朝、卵、アボカド、ピーナツバターなど、たんぱく質と脂質が豊富な食品をとるようにしています。一日に必要な優れた栄養源と一定エネルギーを供給してくれるからです」
博士のお気に入りの料理のひとつは、オリーブオイルとサルサソースで調理した卵に、ピーナツバターを塗った全粒粉食パンのトーストを添えるという、いたってシンプルなもの。「水分補給のために、食事と一緒に植物性ミルクや電解質ドリンクを飲むのも好きです」。
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コーヒーを飲む前に、水で水分補給
早朝にコーヒーを飲むことは、必ずしも健康に良いとは限らない。水を飲んで、起き抜けの体に水分を補給することに集中したほうがいい。「水分補給は非常に重要で、健康的に年齢を重ねる上でもっとも大切なことです」とチェン博士は言う。
朝一番に電解質入りの水を飲むことで、一日を通して十分な水分量をキープできる。水分量の多い食品をとることも水分補給に役立つ。「例えばベリー類、キュウリ、トマト、大根、メロン、カリフラワーなどの農産物は、体内の何十億もの細胞を潤し、癒やしてくれます」
ストレスを軽減するための日課を設ける
チェン博士によると、このルーティンはできるだけ規則正しくおこなうべきだという。一般に信じられていることとは逆に、規則正しい生活を送ることは決して悪いことではない。「あまりに多くの人が毎日、タスクや責任に追われながら目覚め、それが彼らの朝を左右している」とチェン博士は説明する。だからリラックスして、自分のための時間を少しとったほうがいい。
朝の習慣を持つことは、数多くの人が100歳まで長生きするブルーゾーン(世界に5か所ある長寿地域のこと※編集部注)で暮らす人たちの、長寿を増進する主要な習慣のひとつであることをお忘れなく。
Translation & adaptation: Akiko Eguchi
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