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【2023年国際女性デー】国連ウィメン日本協会理事長・橋本ヒロ子さんインタビュー「ジェンダー平等社会実現のため、私たちにできること」

3月8日は「国際女性デー」。1904年に婦人参政権を求めたデモがニューヨークで行われたことが起源となり、1975年に国連によって制定された。ジェンダー平等の実現を求めて声を上げ、行動する日であり、世界中で様々なデモやイベントが開催される。 世界中で紛争や災害が続く現在、女性たちが置かれている現状と、いま私ができることについて、「国連ウィメン日本協会」理事長の橋本ヒロ子さんに話を伺った。

戦争や災害が続く世界で、女性たちが置かれている厳しい状況

「UN Women」は、女性のエンパワーメントのための国連女性機関。女性と少女のグローバルな支援者として世界中のニーズに応じた変化の促進を目的として、4つの国連女性機関を統合して2010年に設立された。女性と少女の暴力からの解放、経済的自立支援などを目指し、各国の政府やNGOと協力して様々な活動を展開している。

「UN Women」と承認協定を結ぶ1国1委員会の国内委員会である「国連ウィメン日本協会」は、世界の女性、少女のための寄付を主な活動目的とする民間団体。理事長の橋本ヒロ子さんは、長年の活動を通して、世界中の女性たちが直面する厳しい状況を目の当たりにしてきた。

「国連ウィメン日本協会」理事長・橋本ヒロ子さん。2018年から国連ウィメン日本協会理事を務める。1986年国立婦人教育会館情報交流課長、1991年国連アジア太平洋経済社会委員会開発と女性課社会問題担当官を経て、1996年から十文字学園女子大学教員、学部長、副学長。2013年から2021年3月十文字中学・高等学校校長。その間、2000年北京+5国連特別総会日本代表団顧問、2011〜2017年には国連女性の地位委員会日本代表を務めるなど、ジェンダー平等社会実現のために長年尽力している

「安保理決議により女性も戦争に出られるようになりましたので、ロシア・ウクライナ戦争では、多くのウクライナ女性たちが戦場で戦っています。またウクライナでは、高齢などど一部の男性以外の男性は戦場に駆り出されているため、残された女性や子どもたちが、ロシア軍の攻撃を受けて犠牲となっているのが現状です」

女性や子どもたちが安全を求めてポーランドなどの隣接国に亡命する際、問題となっているのが性的暴力の被害だという。「亡命の途中でロシア兵に捕らえられた女性たちが性的暴力の被害にあっています。侵略者が強姦する理由のひとつに、自国の子どもを産ませたいという意図があるようです。ポーランドは厳格なカトリック国のため中絶が許されず、多くの女性たちが望まない出産をせざるを得ない問題が起きています」

関連情報
  • 国連「国際女性デー」オンラインチャリティイベント
    「誰一人取り残さないジェンダー平等で、安全な社会を築いていくために」〜ジョージア国からのジェンダー平等の現地報告〜


    ロシア、ウクライナに隣接し、現在の紛争下で不安を抱えている国「ジョージア」の現状を通して女性への暴力撤廃活動などについて知るための、Zoomでのウェビナーを開催します。


    日時:3月11日(土)午後7時〜8時15分
    参加費:無料
    お申し込みはこちらから https://kokurenwomen0311.peatix.com
    ※申し込み締め切りは3月10日まで
    主催・お問い合わせ:認定N PO法人国連ウィメン日本協会


    【国連ウィメン日本協会への寄付はこちらから】 https://www.unwomen-nc.jp/donation/


     

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