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'©︎marie claire/photo: Karim Sadli, 2021 / model: Marion Cotillard / jewelry & costume: CHANEL'

©︎marie claire/photo: Karim Sadli, 2021 / model: Marion Cotillard / jewelry & costume: CHANEL

マリオン・コティヤールが纏う「シャネル N°5」誕生100周年を祝したハイジュエリー

シャネルを象徴する代表的存在である“N°5”。その誕生100周年を祝し、123ピースからなる壮麗なハイジュエリー「コレクション N°5」がお披露目された。グローバル クリエイティブ リソース ディレクターのトマ デュ=プレ=ドゥ=サン=モーが、この記念すべきコレクションに込められた思いを語る

シャネルの華やかな歴史をひもとく上で欠かせないのが伝説の香水“N°5”。今年、その誕生100周年を祝した123ピースからなる壮麗なハイジュエリー「コレクション N°5」が1年を通し、3回にわたってお披露目された。アイコニックな「シャネル N°5」と1932年にマドモアゼル シャネルが発表した「ダイヤモンド ジュエリー」の精神を融合させ、見事に昇華したエポックメイキングなコレクションは唯一無二の存在に。そのキャンペーンやイメージ戦略を牽引するグローバル クリエイティブ リソース ディレクターのトマ デュ=プレ=ドゥ=サン=モーに、コレクションについて、さらにミューズに抜擢されたマリオン・コティヤールについて話を聞いた。

N°5はイマジネーションをふくらませ、翼を与えてくれる存在

──香水「シャネル N°5」とガブリエル・シャネルが1932年にデザインしたジュエリーには、どのような繫がりがあるのでしょうか?

トマ デュ=プレ=ドゥ=サン=モー(以下T) 美意識という点において明確な繫がりがあります。2つのクリエイションには共通して洗練された感性が宿り、ミニマリストとは一線を画した厳格な美しさがあります。ジュエリーと同様、N°5も直接肌につけるもので、どちらも私たちの感情を呼び起こし、親密な体験をもたらしてくれます。マリリン・モンローがベッドで身につけるのは「シャネル N°5を数滴」だけという、有名な言葉がありますが、それに代わって、寝る時に身につけるのはダイヤモンドだけ、と言っていたかもしれません……。N°5のフレグランスは、ダイヤモンドのように多面的に煌めき、その残り香(シヤージュ)には、ハイジュエリーと同じように輝きと豊かさが感じられます。

トマ デュ=プレ=ドゥ=サン=モー(Thomas du Pré de Saint Maur)
フレグランス&ビューティ/ウォッチ&ファインジュエリー グローバル クリエイティブ リソース ディレクター
フランスのエセック経済商科大学院大学を卒業後、著名なフレグランスメゾンやファッションブランドでキャリアを積む。2008年、シャネルのフレグランス&ビューティのマーケティングディレクターに就任。その後、2014年より現職。文学や歴史に精通し、大の読書家でもある。自身は、シャネルの香水“N°22”を愛用している。

──はかなく消えてゆく香水の本質を、永遠の存在であるジュエリーでどう表現できるでしょうか?

T 香水もまた、永遠の存在です。太古から死者の防腐剤として使われてきた香水は、永遠性と聖なる儀式を物語っています。それは宝石に神聖さを感じられるのと同じです。逆に言えば、宝石の輝きよりもはかないもの、あるいは、肌に映る光の煌めきよりも移ろいやすいものが他にあるでしょうか?

──以前、N°5の香水はハイジュエリー コレクションのミューズになれるほど「あらゆるものの基準となっている」とおっしゃっていましたが……。

T N°5は、あらゆるものにインスピレーションを与えることができる、香りの絶対的な力というものを見せてくれます。パトリス・ルゲローは「コレクション N°5」をデザインするにあたり、単にボトルの形を再現するのではなく、むしろ香水から一定の距離を置き、自由に表現することで、香水の真髄を捉えようとしました。N°5はコンセプトやインスピレーションの源として、イマジネーションをふくらませ、翼を与えてくれる存在なのです。

1921年、マドモアゼル シャネルが調香師、エルネスト・ボーとともに手掛けた初の香水、“N°5”は“女性そのものを感じさせる、女性のための香り”と大反響を呼ぶ。そのモダンな香り、そして神秘性が漂う名前はまさに革命だった。中でもシンプルで洗練されたボトルデザインは、誕生から100年が経った今も色褪せることなく、シャネルのクリエイションのインスピレーションソースとなっている Patrimoine de CHANEL collection, Paris © CHANEL

──あるモノを「アイコン」に変えるものとは、何でしょうか?

T それは時間をかけて構築されるものです。研究室のフラスコの中身が高級品となり、世界中の香水のアイコンになるなど、20世紀初頭、誰が想像したでしょうか。そこに至るまでには、マリリン・モンローのベッドシーツとアンディ・ウォーホルの作品がもたらしたような、運も必要です。ですが何よりも、そのモノが社会の生きたモデルであり続け、その時代の言葉で表現し、価値を傷つけられることを恐れず、その時代を語る存在であり続けなければなりません。

──「シャネル」はジュエリーに何をもたらしたのでしょうか?

T ジュエリーの世界には存在しなかった、コレクションという考え方です。1932年、ガブリエル・シャネルは「Bijoux de Diamants (ダイヤモンド ジュエリー)」という明確なテーマを持った初のハイジュエリー コレクションを発表しました。それまでは依頼を受けて制作される芸術作品であったジュエリーに、コレクションや目的、世界的な戦略、デザインの背後にある熱い思いを反映させ、新しいラグジュアリーへと変化させたのです。それぞれのピースの佇まいや感触を際立たせ、身につける女性に特別感をもたらしたジュエリー コレクションは、当時としては実に画期的なものでした。また、「シャネル」はハイジュエリーにエレガンスをもたらしたと思います。「シャネル」という名前は卓越した品質の証しであり、モノそのものよりもスタイルが重視されます。私たちが「シャネル」のスタイルに忠実である限り、かなわないものは何もありません。

「コレクション N°5」を象徴するプレシャスなネックレス“55.55”を纏った女優のマリオン・コティヤール。彼女の首元で、ボトルストッパーとパリ・ヴァンドーム広場を着想源に、完璧な八角形にカスタムカットされた55.55カラットのエメラルドカット ダイヤモンドが崇高なオーラを放つ。ジュエリーにも負けない存在感が魅力のマリオンは、香水“N°5”のミューズにも抜擢されたブランドアンバサダーである。ネックレス“55.55”[WG×ダイヤモンド(センターダイヤモンド55.55ct、D FL type2Aという稀少なダイヤモンド)](非売品)(シャネル/シャネル カスタマーケア)photographed by Karim Sadli, 2021

──そのスタイルをどう定義しますか?

T ジュエリーのスタイルにはある種の軽やかさが求められますが、脆さとは違います。ストーリーについて多くを語らず、詩的で夢のようなものでもありません。一体となって1つのピースを作り上げなければならないのです。また、ジュエリーのラインや色の使い方、モノクロームのカラーパレットの選択に、視線を惹きつける揺るぎのない個性が反映されています。「シャネル」のジュエリーは妥協を許しません。

──“55.55”のネックレスを纏うミューズに女優のマリオン・コティヤールを選んだ理由は?

T 私たちはずっと前から、マリオン・コティヤールと仕事をしたいと思っていました。女優である彼女はフランスの精神、つまり、規律と自由という、相反するものをしなやかに組み合わせた象徴のような存在です。“55.55”のネックレスは、N°5という香水の精神を見事に体現しています。このネックレスを身につけるのはやはり、N°5の顔であるマリオン・コティヤール以外に考えられません。

【“グラフィック N°5”】

ボトルストッパーをイメージした八角形のフォルムに、マドモアゼル シャネルのラッキーナンバーで彼女が生涯愛した数字「5」をグラフィカルにあしらった象徴的なコレクション

ネックレス[WG×ダイヤモンド、1ラウンドカット ダイヤモンド1.01ct]¥25,520,000[参考価格](シャネル/シャネル カスタマーケア)
リング[WG×ダイヤモンド、1エメラルドカット ダイヤモンド1.51ct、1ラウンドカット ダイヤモンド0.30ct]¥11,220,000[参考価格](シャネル/シャネル カスタマーケア)
イヤリング[WG×ダイヤモンド、2ラウンドカット ダイヤモンド0.80ct(各0.40ct)]¥9,966,000[参考価格](シャネル/シャネル カスタマーケア) ※WG=ホワイトゴールド

お問い合わせ先

シャネル カスタマーケア tel: 0120-525-519

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