英ウィリアム皇太子&キャサリン皇太子妃は、シャーロット王女とルイ王子に“スペア”だと感じてほしくない?
2023.9.18

Max Mumby/Indigo/Getty Images
2020年3月をもって英王室を離脱したチャールズ国王の次男で、ウィリアム皇太子の弟ヘンリー王子。2023年1月に暴露本を発売し、大きな波紋を呼んだ。そのタイトルは『Spare(スペア)』。“スペア”とは、世継ぎであるウィリアム皇太子に万が一のことがあった時のための“予備”という意味合いだ。
2023.9.18
Max Mumby/Indigo/Getty Images
2020年3月をもって英王室を離脱したチャールズ国王の次男で、ウィリアム皇太子の弟ヘンリー王子。2023年1月に暴露本を発売し、大きな波紋を呼んだ。そのタイトルは『Spare(スペア)』。“スペア”とは、世継ぎであるウィリアム皇太子に万が一のことがあった時のための“予備”という意味合いだ。
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次期国王のウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の10歳の長男、ジョージ王子は王位継承順位第2位で、将来は国王となる運命にある。彼の8歳の妹シャーロット王女と5歳の弟ルイ王子も、ヘンリー王子のように“予備”だと感じる日がくるのだろうか。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
子どもたちを“跡継ぎとスペア”としてではなく、対等に育てることで、ジョージ王子がいつか王位に就いた時、それは逆にジョージ王子をプレッシャーから解放することになるだろう。
英国王室は何世紀にもわたる試行錯誤の伝統の上に成り立っているが、ある伝統を皇太子夫妻は阻止したいと思っているのではないだろうか? 蔓延(まんえん)する“相続人と予備”の力学、それは彼らの生活に溶け込んでいる。ヘンリー王子が自身の回顧録のタイトルに『Spare(スペア)』と名付け、彼が演じることを運命づけられた役割を反映させたほどだ。もしウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が発言権を持つなら、その力学はこの世代の王族で終わることとなる。
英メディア『Daily Mail』が報じたところによると、キャサリン皇太子妃は、ジョージ王子(王位継承者であり、彼女の長子)と彼の妹シャーロット王女、弟ルイ王子の健全な関係を奨励することが、ジョージ王子が国王になった時に、彼をプレッシャーから解放する助けになるだろうと信じている。
キャサリン皇太子妃自身は3人きょうだいの長女で、妹のピッパと弟のジェームズがおり、ミドルトン家の3人の子どもたちは健全な力関係を築いているようだ。キャサリン皇太子妃は自身の3人の子どもたちにも同じことを望んでおり、シャーロット王女やルイ王子が書いた『Spare』第2巻がいつか出版されないことを切望している。ウェールズ皇太子一家の子どもたち、特にジョージ王子とシャーロット王女の兄妹関係について、王室の専門家クリストファー・アンダーセンは、「英国王室における通常のきょうだい関係よりもずっと健全だ」と語ったという。
子どもたちについて、「ジョージ王子にはプレッシャーがあります。彼にはそのプレッシャーを和らげ、負担を分かちあえる弟と妹がいます」とアンダーセンは話している。また、彼は「ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、シャーロット王女とルイ王子が『二の次にされている』と感じてほしくないと心から望んでいます。そして、ヘンリー王子がウィリアム皇太子の影で育てられ、“とても傷ついた”ということを非常に意識しており、シャーロット王女とルイ王子が同じように感じないよう、気を配っている」と語ったと『Daily Mail』は伝えた。
「彼ら(シャーロット王女とルイ王子)も、ジョージ王子の影に隠れて、無視されているとは感じたくはないのです」とアンダーセンは付け加えた。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は“スペア”の歴史が繰り返されることを懸念している一方で、ヘンリー王子だけでなく、亡くなったエリザベス女王の妹、マーガレット王女も、はるか昔そうだったと考えている。
ヘンリー王子もまた、2023年初めに英紙『The Telegraph』に、自分の後に続く“スペアたち”のことを心配していると語った(ご存じない方のために、“スペア”とは王位継承者の弟妹のことである。その名称は、世継ぎに万が一のことがあってはならないが、スペアを出産する目的の大半は、兄姉の代わりであることを示唆している)。
ヘンリー王子は『The Telegraph』に対し、自分自身の痛みを語ることで、次世代で歴史が繰り返されることを食い止めたいと願っていると話した。 「ウィリアムとは1、2度話したことがあるし、彼の子どもたちのことは私の責任ではないとはっきり言ってくれたけれど、それでも私は責任を感じている」と続けたヘンリー王子。「3人の子どもたちのうち、少なくとも1人は私のような“予備”になるだろう。それがつらい。それが心配なんだ」
ヘンリー王子はまた、自身の子どもであるアーチー王子とリリベット王女についても語り、アーチー王子には自分とウィリアム皇太子が感じてきたような“トラウマ”を経験させないつもりだと述べた。
Translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was published marieclaire.com
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