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「ディーゼル」CD、グレン・マーティンスが贈る“ポジティブメッセージ”

1978年、イタリアで誕生したブランド、「ディーゼル」。その主力商品のデニムは瞬く間にブレイクし、その人気はすぐに世界へと広がった。現在では、レディス、メンズ、そしてキッズラインに加え、ホーム・コレクションも展開し、イタリアを代表するライフスタイルブランドへと成長した。

グレン・マーティンス GLENN MARTENS
クリエイティブ・ディレクター、グレン・マーティンス

「ディーゼル」のもの作りを牽引(けんいん)しているのが、2020年10月にクリエイティブ・ディレクターに就任したグレン・マーティンスだ。ベルギー出身でファッションデザインの名門、アントワープ王立芸術アカデミーを卒業後、ジャン=ポール・ゴルチエでキャリアをスタートしたグレンは、さまざまな役割をこなさなくてはならない「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターという仕事は、元来、飽きっぽい自分には合っている、と笑う。

「アート、デザイン、クリエイティブとすべてに関するディレクション。そしてマーチャンダイジング、時にはサイコロジストの役割も務めなくてはいけない。みなアプローチは違えど、同じ方向を目指しての作業だし、同じことばかりでは飽きてしまう僕の性格には、この仕事はぴったりだと思っているよ。マルチタスクな性質でないと、『ディーゼル』のクリエイティブ・ディレクターの仕事は務まらないかもしれないね」と話す。

ディーゼル
「ディーゼル」2023秋冬 ランウェイコレクション

かつてのファッションデザイナーと今のクリエイティブ・ディレクターの役割は相当変わってきているとも言う。

「20年前は、美しいコレクションを作り、美しいキャンペーンビジュアルを撮影する。さらに幾つかのインタビューを受けて、取り扱いショップの何軒かを訪ねる……そんな感じだったと思う。でも、今は違うんだ。僕たちの仕事は、コレクションを作るだけではなくて、ファッション業界全体が抱える社会的、経済的、そして環境的な問題にも立ち向かわなくてはいけない。さらに『ディーゼル』のような巨大なブランドは、発信するメッセージにも、しっかりと責任を持たなくてはいけないと思っている」

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Profile

グレン・マーティンス /「ディーゼル」クリエイティブ・ディレクター

1983年生まれ、ベルギー出身。
キャリアをジャン=ポール・ゴルチエでスタートさせ、2013年よりパリのブランド「Y/Project」の クリエイティブ・ディレクターを務める。
2017年、OTBがサポーターの一員でもあるANDAM賞を獲得。
2018年には「ディーゼル」の実験的カプセルコレクション「DIESEL RED TAG」のゲストデザイナーとしてコラボレーションを手掛ける。
2020年10月より「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドのスタイル、コミュニケーション、インテリアデザインなど幅広いクリエイティブを統括。

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