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ハリー・スタイルズが最優秀アルバム賞を受賞。涙と感動、予想外もいっぱい?のグラミー賞2023を振り返る

2023年2月5日(現地時間)、米LAクリプト・ドットコム・アリーナにて開催された第65回グラミー賞の受賞結果や授賞式のトピックスをご紹介。

今回はビヨンセとアデルという2大ビッグアーティストが同時ノミネートされていることで注目を集めていたが、主要な賞のひとつ、年間最優秀アルバム賞をボーイズバンド出身のハリー・スタイルズが受賞。大方のメディアの予想と異なる結果が話題となっている。

ビヨンセが受賞回数で記録更新するも、今回も主要部門の受賞ならず

2022年7月、6年ぶりに発売した7作目のアルバム『ルネッサンス』が米ビルボード・アルバム・チャート初登場No.1に輝いたビヨンセ。今年は最多9部門にノミネートされ、女性アーティストのノミネート回数としては最多の88回、夫ジェイ・Zと並んで史上最多となっていた。

今回は交通渋滞のため授賞式に遅刻をし、最優秀R&Bソングをはじめ、三つの賞の受賞した瞬間に立ち会えず。四つめの受賞となった最優秀ダンス/エレクトロニック・ミュージック・アルバム賞の発表には間に合い、ほっと胸をなでおろしていたビヨンセ。この賞の受賞によって、グラミー賞獲得数は32となり、歴代最多記録を更新。歴史的快挙となった。

同賞のプレゼンターを務めた司会者として有名なジェームズ・コーデンは、受賞結果が記された封筒を開いた瞬間、まず「光栄に思います」と一言。ビヨンセの名前が呼ばれる前に受賞を確信した観客席から、大きな歓声が巻き起こった。「グッチ」のメタリックシルバーのドレスをまとったビヨンセは夫ジェイ・Zが見守る中、ステージに上がり、まさに感無量といった様子でスピーチ。言葉を詰まらせながら神と家族に感謝を述べ、アルバムの中で称賛したクィアコミュニティーに対しても、改めて賛辞を贈った。

記録的なノミネート数と受賞数を誇りながら、これまでに4度もアルバム賞を逃しているビヨンセ。2010年に大ヒット曲『シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット)』で年間最優秀楽曲賞を受賞して以来、いわゆる主要4部門(レコード賞、楽曲賞、アルバム賞、新人賞)での受賞がない。多くのメディアが最有力候補として名を挙げ、今年こそは!と受賞を願うファンも多かったが、今回も受賞ならず。SNS上ではグラミー賞主催側に対する批判や落胆の声が相次ぐも、ビヨンセは自身のInstagramで圧巻の“受賞ポーズ”を決め、“クイーンB”の貫禄を見せつけた。

この夏、フジロックフェスティバルのヘッドライナーとして来日予定のリゾは、『アバウト・ダム・タイム』が年間最優秀レコード賞に輝き、スピーチで「小学5年生の時に学校をさぼって、ビヨンセのライブを見に行った」ことを告白。受賞の喜びを爆発させながら、ビヨンセは「私の人生を変えてくれた」真のアーティストだと感謝した。セレモニーの後、ビヨンセの大ファンであることを公言するアデルとともに、豪華スリーショットを披露。アーティストの間でも熱烈に支持される、“スターの中のスター”の圧倒的な存在感と絶大な影響力が改めて話題となっている。

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