「ブラックペアン シーズン2」で話題のライジングスター、キム・ムジュンの素顔に迫るインタビュー
現在放映中のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」で、韓国から来た研修医パク・ミンジェ役に抜擢(ばってき)されたキム・ムジュン。昨年、韓国で社会現象となった大ヒットドラマ「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」での演技でも目を引いたライジングスターだ。そんな彼が、ドラマ撮影の合間を縫ってインタビューに応じてくれた。9月には竹内涼真、二宮和也とともに、台北とソウルで「ブラックペアン シーズン2」のスペシャルファンミーティングにも参加する予定だ。共演中の竹内涼真との仲睦まじい姿をSNSで紹介するなど、日本でも注目の的となっているキム・ムジュンを深掘りする。
二宮和也や竹内涼真らとの関係は? ブラックペアン撮影の舞台裏
──「ブラックペアンシーズン2」に参加することになった経緯をお聞かせください。
まず最初にオーディションの機会をいただいて、日本でオーディションを受けてプロデューサーにお会いして、温かく迎えてくださったのがきっかけです。
──海外で作品に参加したいと思っていたのですか?
俳優の仕事をしているうちに、1度は海外の作品に出たらどうだろうかと思ったりしました。でも、それは簡単なことではないだろうなという考えも以前からありました。
──日本の俳優たちと交流する中で、学びになったことはありますか?
学ぶことはどんな俳優に出会うかによって違うと思うのですが、「ブラックペアン」でご一緒している俳優の方々は、みなさん演技がとても上手いので、僕が演技面で学ぶことも多い先輩たちだと思っています。
──日本語で演技するのは難しいですよね? どのようにして日本語を習得なさっているのですか?
「はい、とってもとってもとっても難しいです。大変です」(日本語で)
日本語の台本を受け取ったら、会社で日本語の読み方をつけてもらって、口に自然と出るようになるまで繰り返し発音して覚えています。
──お気に入りの日本語はありますか?
う~ん、「そうですね~」(笑)は、すべての状況に使えますよね。質問されても何か答えがすぐ出てこない時でも「あ~、そうですよね~」って。
──日本で一番困ったことはどんなことですか?
日本の店は、まだカードが使えないところがたくさんあることです。
僕は、おやつをつまんだりすることが大好きなんですが、特にパンが好きで。パン屋さんの前を通ると、ものすごく良い匂いがするじゃないですか。「わあ、これは食べなくては」と店に入ってパンを選んでカウンターで支払いをしようとするとカードが使えず、「すみません、僕はカードしかありません」って言って買えずに出ることに……。
──逆に、感動したことはどんなことですか?
撮影現場で俳優さんたちが日々、僕に気を使ってくださることに感動しています。竹内さんが、知り合って間もないのに誕生日だからとプレゼントをくれたり、僕の両親が日本のはちみつを食べてみたいというので、趣里さんにおすすめのはちみつを教えてほしいと聞いたら、買ってきてくださったり。二宮さんが、僕が交通カードの使い方がわからないと話したら、不慣れだろうからと直接タクシーを呼んで決済もしてくださったり。そんな気遣いのひとつひとつに感動しています。
──配信中のサイドストーリーの「ブラックペアンと言いたくて…」もとても面白いのですが、何か撮影中のエピソードはありますか?
サイドストーリーはわざとコミカルに演じたりするじゃないですか。先輩たちとああだこうだとやってみるんですが、お互いにウケすぎて何回かNGが出たりしています(笑)。
──愛嬌(あいきょう)たっぷりのパク・ミンジェとのシンクロ率は?
ほぼ同じだと思います。足すことも削るところもなく、ただそのままキム・ムジュンがやっている感じです。
役者キム・ムジュンとして
──役者を目指したきっかけは?
ずっと演技には興味はありませんでしたが、映画館である映画を観て突然、「あ、僕は演技がしたい」という考えが浮かんだんです。
──どの映画だったんですか? 役者としてどんな褒め言葉がうれしいですか?
『国際市場で会いましょう』でした。ただ「上手いね」と言われるのが素直にうれしいです。
──ミンジェの母親役のチェ・ジウさんは主演を務める映画『ニューノーマル』が8月16日から日本で公開されるので、日本のファンからも注目されていますが、共演はいかがでしたか?
「ブラックペアン シーズン2」撮影中、チェ・ジウさんが先に話しかけてくださって、「ご飯食べた?」とか、気を使ってくれて話しかけてくれるのが、後輩の立場としてはとてもうれしかったです。僕自身は自分から先輩たちに話しかけるのには少し勇気がいるので。
──竹内涼真さんが、ムジュンさんを「いい俳優で尊敬している、人間性に惚れている」とベタほめしていますが、ムジュンさんの竹内さんの印象は?
本当にそう言っていただいて感謝していますし、竹内さんの演技を見ていると言葉にはできないほど、ただただ演技が上手いと思うんです。外国から来た見知らぬ僕に、いつも先に声をかけてくれ、最初から壁を作らず接してくださって、現場のムードも和やかにしてくださって。竹内さんの方が、人間性が素晴らしい尊敬できる先輩だと思います。
──二宮和也さんとのエピソードもあれば教えてください。
二宮さんと放送前に撮影現場でちょっとしたゲームをして、僕が勝ったんです。それで、おすしをごちそうになりました。竹内さんが予約をしてくれて、たまたまスケジュールも合った趣里さんも合流して。お酒も飲んで、最後に二宮さんが支払いをしてくれてかっこよかったです(笑)。
──「わかっていても」「時速493キロの恋」で共演したチェ・ジョンヒョプさんからのアドバイスもあったとか?
ジョンヒョプさんは、僕よりも先に日本で演技をされていた経験上、「日本語が完璧じゃない状態だと、自分のセリフを言うのにいっぱいいっぱいになってしまう。相手のセリフを覚えて聞き取らないといけないので、集中できなくなると、ぼーっとしてしまうギャップができてしまうから気をつけた方がいいよ」と演技面でのアドバイスをもらいました。
──昨年、韓国で話題を席巻した「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」も日本で配信が始まりました。苦悩する世子(王子)役が印象的でしたが、ムジュンさんにとってどんな作品になりましたか?
「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」は僕にとって、どのように演技に臨めばいいのか、もう一度考えさせられる機会となった作品です。
現代舞踊が特技、甘いもの好き。素顔に迫る
──これから挑戦してみたい役は?
ラブストーリーをやってみたいんです。竹内さんが、僕が恋物語を演じる姿を観てみたいと言ってくれたからです。だから願いが叶って僕がラブストーリーに出て、観てもらえたらいいなと思っています。
──次回作『全てが叶うだろう』では、ムジュンさんのどんな魅力を届けられそうですか? 答えられる範囲でお願いします。キム・ウビンさん、スジさん、アン・ウンジンさんと共演ですよね。
はい。まだ詳しくお話しすることができないのですが、今までとは全く違った僕の姿をお見せできると思います!
──故郷、釜山の自慢をお願いします。
釜山の海雲台(ヘウンデ)に住んでた時は、朝起きたら海が見えるし、海の存在を気にすることはなかったけど、「横にいるほど大切にしなきゃいけない」って言葉があるじゃないですか。それと同じで、いつもあるから気にしていなかったけれど、ソウルに住んでみて海が大切だったことを感じました。
──韓国を旅するならどこがおすすめですか?
僕は不便なことが苦手なので、日本の方々が韓国に来て空港のないところに行くのは不便だと思うから、空港のある場所がおすすめです。空港がある場所だけでも見どころがたくさんあると思うんです。僕も二十数年住んでいた釜山にも行ったことのないところがたくさんあるので。かなりいろいろな場所が観られると思います。
──「ブラックペアン シーズン2」ではオーストラリアロケもありましたが、行ってみたい国はありますか?
僕は行ってみたい国が日本だったんです。「ブラックペアン シーズン2」のおかげで日本に来ることができたので、次は東南アジアに行って、マンゴーが安いから思う存分食べてみたいです(笑)。
──第1話のロケ先のオーストラリアはどうでした?
暑くて、太陽がもっと近い感じ。風景が韓国や日本とは違って新鮮で美しかったし、海がとても奇麗でした。
──好きな香りや気分転換方法を教えてください。
香りにとても興味があるんですが、甘い香りが好きなんです。タルゴナみたいな。言葉で表現するのは難しいですが、甘い香りが好きです。気分転換はアイスクリーム、パン、ゲーム。でも僕は何もしなくても、ちょっと時間が過ぎたら気分が良くなる方です。
──知られざる特技はありますか?
ご存知の方もいると思うのですが、現代舞踊です。
──おしゃれは好きな方ですか? どんなスタイルが好きですか?
シンプルなスタイル、ミニマルスタイルが好きです。ファッションは好きだけど、デザイナーが好きとかではなく、パッと見ていいなと思ったものが好き。2週間に1度ほど日本と韓国を行ったり来たりし始めて5か月たって、先日初めてショッピングに行ったんですが、値札を見て高すぎて全部元に戻して何も買わずに帰ってきました(笑)。
──よく聴くアーティストはいますか?
ポール・キム、aespa、(G)I-DLE。優里の「ミザリー」「シャッター」です。
──マリ・クレールの読者にメッセージをお願いします!
「マリ・クレールの読者の皆さん」僕はキム・ムジュンです。初めてご挨拶する機会をいただき、ありがとうございます。これからも良い姿、多様な姿をたくさんお見せできるように頑張りますので応援してください。「ありがとうございます。頑張ります!」(日本語で)
photo: Emiko Tennichi, text:Mari Katsura
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