竹中直人×MEGUMIが語る「生々しくて愛おしい。人間味あふれる名優たち」
2024.7.5
2024.7.5
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――昭和を代表する名優やミュージシャンたちの人間味あふれる交友エピソードを竹中さんから聞くのが大好きだというMEGUMIさん。エッセーにも竹中さんが出会ったレジェンドたちの素顔が綴られている。
竹中:忌野清志郎さんが亡くなったとき、清志郎さんのマネージャーでありスタイリストだった片岡たまきさんが『あの頃、忌野清志郎と~ボスと私の40年』という本を書かれたんです。清志郎さんが亡くなってからたくさんの本が出たんですけど、その中で一番、清志郎さんに近い本なんじゃないかなと思っていて。全ての本を読んだわけではないんですけどね。生々しい清志郎が伝わってきて、とても素敵な本だったんです。
そのあとがきを書いてくれませんかと頼まれて、引き受けたんですよ。でも、いざ書き出したら止まらなくて、どんどん書き進んでしまって、あとがきが50ページくらいになっちゃたんです。もうあとがきじゃないという……(笑)。
MEGUMI:あはは。それは全然「あと」になってないですね。
竹中:それが面白いと評価していただいて。「久しぶりに本を出しませんか」と今回言われて、それで書き出したんですよ。
MEGUMI:『なんだか今日もダメみたい』。竹中さんらしい本のタイトルが、また素敵ですね。
竹中:いくつかタイトルの候補を出した中から、このタイトルがいいと言ってもらえたんです。目立つ表紙にしたいなと思って、ダメもとで奈良美智さんに頼んだら、意外にも「いいよ」と言ってくれて、すぐに描いてくださったんですよね。
それで、これも書き出したら止まらなくて。どんどん、どんどん、書き進んでしまって、編集の方に止められて(笑)。
MEGUMI:あ、そんなパターンありますか。「もうちょっと早く書いてくれ」とかはありますけど、「もういい」というのは、あまり聞いたことないですね(笑)。
竹中:そうなんですよ、止まらないんですよ。人生にも尺があるので。人生と同じだからと、もう一人の自分を出して、短くした感じです。
MEGUMI:それぐらい、みなさんとのエピソードがあふれ出ちゃうって、すごく素敵なことですよね。
竹中:そうですね。印象に残る人とたくさん出会ってきてしまったから、書き足りないことが多すぎたというのがあります。
『なんだか今日もダメみたい』(筑摩書房)1,815円

映画、舞台、音楽、テレビを横断する〈表現者・竹中直人〉を紐解く全編書き下ろし自伝的エッセー集。家族や学生時代のエピソードから俳優や音楽家との交流まで。
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