ビヨンセが全米1位の新アルバム『カウボーイ・カーター』で名曲「ジョリーン」の歌詞を変えてカバーした理由
2024.4.12
2024.4.12
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ビヨンセが「ジョリーン」をカバーしたことを記念して、ドリー・パートンは『カウボーイ・カーター』のために「DOLLY P」という間奏曲をレコーディングした。
(「DOLLY P」はドリーがビヨンセに語りかけるような、メッセージ風の曲である ※編集部注)
ドリーは、不倫について歌ったビヨンセ自身の曲、例えばアルバム『レモネード』の曲「Sorry」を参考にした。(この曲でビヨンセは)「彼は私がいないときだけ私を必要とする/彼は素敵なヘアスタイルのベッキーに電話したほうがいいのに」と歌っている。
ドリーは間奏曲の中で、こう言っている。「あなたは素敵な髪型の女性について歌っていたわよね。それで昔の知り合いを思い出したわ。彼女の髪が燃えるような赤褐色だったところは違うのだけど」。そしてドリーは「彼女の心に祝福を」と付け加え、「違う髪色なだけ。同じように傷つくわ」と曲を締めくくっている。
彼女はまた、このアルバムのリリースを祝うためにSNSにこう書き込んだ。「ワオ、『ジョリーン』を聞いたばかりなの。ビヨンセは“あの女の子”を困らせているし、彼女はそれに値する。愛している、ドリー P」
ビヨンセとドリーが一緒に仕事をするといううわさが浮上したのは、今回が初めてではない。
2022年、ドリーは米TV番組『The Daily Show』の取材に応じ、長年にわたる「ジョリーン」のさまざまなカバーについて語った際、彼女はビヨンセがこの曲をカバーしてくれることを望んでいると言った。
「彼女がメッセージを受け取ったかどうかさえわからないけど、素晴らしいものになるんじゃない? 彼女はファンタスティックで美しいと思うし、彼女の音楽が大好きなの」とドリーは発言している。
「ホイットニー(・ヒューストン)が私の『オールウェイズ・ラヴ・ユー』を歌ってくれたみたいな感じで、『ジョリーン』も大々的に歌ってもらうのを聴きたいの。私の小さな曲を、強力な歌にできる誰かにね。もし彼女(ビヨンセ)が『ジョリーン』をやってくれたら、私の人生にとって素晴らしい日になるわ」(ドリーが1974年にリリースしたシングル「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を1992年にホイットニー・ヒューストンが自身の主演作『ボディガード』で主題歌としてカバーし、大ヒットを記録した ※編集部注)
彼女はまた、2020年にも同じようなことを話しており、『The Big Issue』誌にこう語っている。「この曲(『ジョリーン』)は世界中で400回以上、さまざまな言語で、たくさんのバンドによってレコーディングされている。ザ・ホワイト・ストライプス(1997〜2011年に活動した米ロック・デュオ ※編集部注)は素晴らしい仕事をしたし、ほかのたくさんの人たちもね」
「でも、この曲で本当に大ヒットしたという人は今までにいないの」とドリーは続けた。「ビヨンセのような人が、いつかやってくれるんじゃないかとずっと期待していたのよ」
もしかしたら、これはかなり前から計画されていたことなのかもしれない?
ドリーは1973年に「ジョリーン」を最初にリリースしたが、赤い髪の女性は、彼女のショーを観に来ていた少女にインスパイアされたと米サイト『NPR』に語っていた。
「ある夜、私がステージに立っていたとき、美しい少女がいたの。彼女はおそらく当時8歳くらいだったと思う」とドリーは話した。「そして美しい赤い髪で、美しい肌で、美しいグリーンの目をしていて、私を見上げていたわ。ほら、サインを欲しそうにね。私は言ったの。『まあ、あなたは私がこれまで見てきた中で、一番かわいい少女だわ。で、お名前は?』と聞いたら、『ジョリーン』と答えたの。それで私は『ジョリーン。ジョリーン。ジョリーン。ジョリーン』と口にしてみて、『きれいね。この音は歌みたい。私はその曲を書くわ』って」
しかし、「ジョリーン」の曲調は、ドリーの夫カール・ディーンと銀行の窓口係の女性とのやりとりを経て、後に決定したという。
「彼女は私の夫にすごく恋心を抱いていたの」とドリーは『NPR』に語った。「彼女が夫のことを必要以上に気にかけてくれるものだから、彼は銀行に行くのが大好きだったわ。私たち夫婦の間の冗談みたいなものだったのよ」
ビヨンセの夫ジェイ・Zの不倫の詳細は公には認められていないが、ビヨンセのファンはしばしばアルバム『レモネード』や、ビヨンセの妹ソランジュがジェイ・Zと公の場でケンカしたことを引き合いに出し、過去に浮気があった可能性を示唆している(2014年、メットガラのアフターパーティー会場のエレベーター内で、ソランジュがジェイ・Zに暴行を加える様子を映した動画が流出した ※編集部注)。
ビヨンセはこれまで「Sorry」の歌詞にある「素敵なヘアスタイルのベッキー」以外、特定の女性の名前を挙げたことはない。
歌手のリタ・オラからファッションデザイナーのレイチェル・ロイまで、誰かしらを指しているのではないかと指摘する出版物もあるが、今回ビヨンセが歌っている「ジョリーン」の正体は不明のままだ。
当然ながら、ビヨンセのファンは、彼女が歌詞にあるような状況への対応について口を開き、彼女の結婚生活に介入してくる“第三者”にどのような対応をするかを示していることに大喜びしている。
This article was originally published on Marie Claire AUSTRALIA
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