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初代尾上眞秀が初舞台。舞台を華やかに彩る祝幕は「シャネル」が制作をサポート

制作を担当したアスカ・ヤマシタが語る、クリエイションと自身のルーツ

アスカ・ヤマシタは19歳でモンテックスでキャリアをスタートし、デザインアトリエのマネジャーを経て、6年前からアトリエ モンテックスのアーティスティック・ディレクターを務めている。コレクションやプロジェクトは毎回チャレンジングだが、仕事が大好きだという。

「素晴らしいチームと仕事をしているのですべてが楽しい。仕事をしながら進化できますし、恵まれていると思います。今回のようなプロジェクトにも関わることができて、刺繍をこれだけの規模で扱えるのも、刺繍に関わって頂点に来たのかなと思います。現代アーティストのグザヴィエと仕事をできるのも名誉なこと、伝統的な歌舞伎座の仕事ができるのも名誉なことで、この仕事を続けてきてよかったなと思います」

祝幕のシャネル
モンテックスのアーティスティック・ディレクター アスカ・ヤマシタ。今回のコラボレーションでは「アトリエ モンテックスのサヴォアフェールを紹介するとともに、自分と同じ日仏にルーツのある眞秀のキャリアの第一歩を見守りながら、自分のルーツと再会できることが嬉(うれ)しい」と語った

ヤマシタの父親は日本人だが、ヤマシタ自身はフランス生まれフランス育ちで日本食以外の日本文化にはほとんど触れてこなかった。それでも、ふとしたときに日本のルーツを感じることがあるという。

「初めて日本に来たのは30歳のとき。街行く人のファッションを見て驚きました。私は色や柄をミックスするファッションが好きなのですが、日本の人たちも同じだったからです。フランスでは色柄ミックスはあまり一般的ではないので、もしかしてミックスが好きなのは日本人特有のものだろうか、と思ったのを覚えています」

今回が4度目の来日。初めての歌舞伎鑑賞を楽しみだと語った。

「團菊祭五月大歌舞伎」は5月27日(土)まで、眞秀の初舞台『音菊眞秀若武者』は昼の部で上演されている。

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text: Yoko Era(arex)、edit: Miyuki Kikuchi

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