withコロナ時代のストレス解消法とは
2021.12.6

朝起きて自然光を浴びると体内時計がリセットされる効果も。「自然の中に身を置く。フーッと深い呼吸をする。心と体の緊張がほぐれていくのを、実感できるひとときです」photo: Waki Hamatsu
長引くコロナ禍は、私たちの心と体に、思った以上のストレスを与えている。パンデミックブルーとうまく付き合っていくために、ヨガ講師でアーユルヴェーダ・セラピストのサントーシマ香さんが実践していることとは?
2021.12.6
朝起きて自然光を浴びると体内時計がリセットされる効果も。「自然の中に身を置く。フーッと深い呼吸をする。心と体の緊張がほぐれていくのを、実感できるひとときです」photo: Waki Hamatsu
長引くコロナ禍は、私たちの心と体に、思った以上のストレスを与えている。パンデミックブルーとうまく付き合っていくために、ヨガ講師でアーユルヴェーダ・セラピストのサントーシマ香さんが実践していることとは?
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いま、多くの女性が、先の見通せない日々への不安や苛立ち、生活スタイルの急変からくる心身のさまざまな不調を抱えている。「このような状況で不安を感じることは、自然な反応です。人は、戸惑いながらも、新しい環境に適応していくことができるんですよ」と、サントーシマさん。withコロナ時代に取り入れたい、ストレスケア法について教えてもらった。
「まずは、運動と食事、睡眠という生活の土台をしっかり作ること。リモートワークの人も、散歩をする習慣をつけてみては?日中にしっかり動くと、夜もよく眠れるようになり、生活のリズムが整います。休日に自然の中で過ごすのも、リラクゼーション効果が得られておすすめ。また、人とつながることも大切。女性は、おしゃべりによってストレスを発散できることが、カリフォルニア大学の研究でも実証されているんですよ。感染対策をとった上で、ときには友人と雑談をする時間も、気持ちをリフレッシュするのに有効だと思います。趣味を見つけたり、“推し”を作ったりするのもいいですね。さまざまな形で社会とのつながりを持つようにしてみては。特に育児や介護などで誰かをケアする立場にいる人は、自分の裁量で動けないことも多く、ストレスを感じがち。必要以上に頑張らなくていいと思います。自分ひとりの時間をプライオリティーの上位に持ってきて、好きなことを楽しむことも忘れないでください。そして、一日の間にできるときは何度でも軽く目を閉じて『フーッ』と一呼吸挟むこともおすすめします。変化の時期こそ、新しいセルフケアを試してみるチャンスにしてみてはいかがでしょう」
自分をケアする方法として、サントーシマさん自身は、一日の中にいくつもの“儀式”を取り入れているそう。「朝、オイルでトリートメントしながら髪を洗うと、心と体がスッキリ目覚めます。お香を焚いて、気分を切り替え、一日をスタート。日中は、なるべく体を動かすように活動します。寝る前には、明日着る服を用意。その日一日をなるべく心残りのないように過ごし、気持ちよく眠りにつくこと、頑張りすぎず、エネルギーに余力を残すことを、大切にしています」
サントーシマさんが“儀式”で愛用する香りのアイテム。
サントーシマさんが長年指導に携わっているヨガも、自律神経を整えて、不眠やホルモンバランスの乱れといった不調を緩和することが、多くの学術的研究から実証されているそう。
「ヨガで行う瞑想や腹式呼吸が、ストレスホルモン・コルチゾールの分泌を抑えたり、幸せホルモン・セロトニンの分泌を促したりするのです。ヨガと言えば、ポーズをとる『アーサナ』の練習がポピュラーですが、ゴロンと横になったままで行う『ヨガニードラ』もおすすめです。サンスクリット語で『眠りのヨガ』という意味を持つ、心と体をほぐす瞑想法のひとつです。通常はガイダンスを聴きながら行いますが、ここでは移動中や仕事の合間など、短い時間でできる簡単なやり方をご紹介します」
ヨガニードラの基本の流れ
1.楽な姿勢をとる
マットや毛布の上に仰向けに横たわり、目は軽く閉じる。座って行うときは、椅子の背もたれによりかかる。
2. ボディスキャンを行う
体の各部位へ、順に意識を向けていく。体のパーツをひとつひとつ丁寧に感じていくこと。
3. 呼吸を整える
ゆっくりと腹式呼吸を行う。ひとつ息を吐くたびに緊張がほぐれていく。
4. 感覚や感情をイメージする
心地よい景色の中で、くつろいで休んでいる自分を思い描く。
5. サンカルパ(大願)を唱える
最後に、叶えたい願いを短い肯定文で自己宣言する。
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©︎marie claire/text: Satsuki Tadokoro
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