マティスの作品を着想源にした「ゲラン」の新作フレグランス
フランスのラグジュアリーコスメブランド「ゲラン」が、20世紀を代表する画家であるアンリ・マティスのひ孫が設立した「メゾン・マティス」とコラボレーション。マティス作品を着想源に、フレグランスコレクション「ラール エ ラ マティエール」からは新作「ジャスミン ボヌール」が誕生し、オリジナルデザインのモチーフと共に三つの製品に。「ビーボトル」も鮮やかに彩られ、スペシャルエディションとして登場した。それぞれ2023年6月6日(火)より、一部店舗、数量限定にて発売される。
フランスの巨匠、アンリ・マティス(1869-1954)は、純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生みだし、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求にささげたアーティスト。
今回のコラボレーションにより、「ゲラン」の“芸術と素材”を意味するフレグレンスコレクション「ラール エ ラ マティエール」から、マティスの色彩豊かなパレットのようにカラフルなジャスミンを香りで表現した新作「ジャスミン ボヌール」が誕生した。世界の三つの産地から調達した2種類のジャスミンを使用している。
「ラール エ ラ マティエール」の新作「ジャスミン ボヌール」
その香りは、フレッシュなベルガモットと、クリーミーで甘いアプリコット アコードが溶け合い、フルーティーでまろやかなトップノートから、金木犀とローズが真っ白な花びらを染め上げ、溢れんばかりの花の香りで包み込むハートノート、そして、魅惑的なフローラルとパウダリーなアイリスノートが溶け合うベースノートへと変化する。
ジャスミン ボヌール メゾン マティス エディション(200ml)
「メゾン・マティス」は、「ゲラン」のために、マティスの切り絵の傑作「LES MILLE ET UNE NUITS(千夜一夜)」(1950年)から着想を得た新しいモチーフを創出した。フューシャピンク、レモンイエロー、太陽のようなオレンジ、エメラルドグリーン、地中海のようなブルー、明るい赤の鮮やかなカラーパレットに、ハートと、ジャスミンの花と葉が描かれたデザインだ。
キャップに描かれた新しいモチーフ
この限定ボックスに収められた「ジャスミン ボヌール」の200ミリリットルのボトルと、オリジナルデザインをエンボス加工で表現したエクセプショナル プレートのキャップとのセット「ジャスミン ボヌール メゾン マティス エディション」は、世界限定1000本。
〈左から〉ジャスミン ボヌール メゾン マティス エディション(200ml)限定ボックス、フィグ アズール フレグランスキャンドル メゾン マティス エディション(200g)
「ラール エ ラ マティエール」コレクション単品をカスタマイズできる、オリジナルデザインのエクセプショナル プレートは、世界限定200個。さらに、太陽の光を浴びたイチジクの妖艶な香りが漂うキャンドル「フィグ アズール」がオリジナルデザインをまとった「フィグ アズール フレグランス キャンドル メゾン マティス エディション」は、世界限定500個販売される。
フィグ アズール フレグランス キャンドル メゾン マティス エディション(200g)
また、「ゲラン」の象徴である「ビーボトル」も、マティスの音楽への愛や女性的な美しさ、自然をモチーフに描いた絵画「La Musique(音楽)」(1939年)からインスパイアされたスペシャルエディションに。絵画のパレットに限りなく近い6色が選び抜かれ、ヴェルサイユ宮殿の修復を手がけた装飾画家のアストリッド・ド・シャイエによって、一つひとつ手作業で描かれている。
手描きされている様子
ボトルに詰められたのは、絵画、音楽、フレグランスの三つの要素を融合した特別なフレグランス「クルール ボヌール」。その香りは、爽やかに香り立つベルガモットがクリスタルのように煌めくイエローのトーンを第1楽章、アプリコットの柔らかな橙と、ローズの輝きが溶け合う第2楽章、アイリスの深い紫とホワイトレザーアコードの白のコントラストが美しく印象的に描かれた第3楽章と、音楽のように表現されている。
ザ ビーボトル メゾン マティス エディション(1L)
この特別な「ザ ビーボトル メゾン マティス エディション」は、世界限定14点。美術品の輸送に使われる木箱のデザインをイメージした、木製ケースに収められている。
手描きされている様子
そして現在、東京都美術館では、日本で約20年ぶりの大規模な回顧展「マティス展 」を、2023年8月20日(日)まで開催中。世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するフランスの「ポンピドゥー・センター」から選び抜かれた名品約150点の紹介や、マティス初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》の日本初公開もあるので、この機会にマティスのさらなる魅力を体感しに行ってみては。
text: Tomoe Tamura
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