×

種類豊富な入浴剤、どれを選べばいい? 自分に合った入浴剤の選び方

清潔感を保つだけでなく、1日の疲れをリセットするのにも有効な入浴。その入浴の満足感を高める入浴剤にもぜひこだわりたいところだが、発売されているアイテム数が多すぎて、選ぶのに悩んでしまうという声も。そこで、入浴剤の選び方をご紹介しよう。

日本では古来から「お風呂に入って心身を健やかに整える」といった習慣がある。環境省発表の令和元年度の温泉利用者数は約1億2,650万人となっており、平均すると1人1回は温泉を利用していることになる。しかし、仕事や子育てに多忙でなかなか温泉に足を運べない人も。そんな人でも温泉気分を楽しめるのが入浴剤だ。

※環境省 令和元年度温泉利用状況より

入浴剤の種類にはどんなものがある?

入浴剤は『医薬品医療機器等法』(旧薬事法)により規制されており、使用目的や成分等により化粧品と医薬部外品の2つに分類される。

化粧品の定義は「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう」とされている。一方、医薬部外品の定義は「人体に対する作用が緩和であること」だ。人体に対する作用が緩和であるとは、正常な使用方法の下で人体に強い作用を及ぼさないことに留まらず、リウマチや冷え症といった予防の範囲におさまる効果や効能を表現することは可能。さらに最近多く出ているバスソルトのように「雑貨」扱いに分類されるものもある。

入浴剤が心身にもたらす働き

入浴剤の効果は、身体を温める・痛みを和らげるといった入浴そのものによって得られる温浴効果と、汚れを落とす・清浄にするといった清浄効果がある。この考え方をベーずに、無機塩類系入浴剤や炭酸ガス系入浴剤などが発売されているのだ。期待できる効果は入浴剤によって違うので、欲しい効果やなりたい気分に合わせて選ぶようにしよう。

目的別に選ぶ・おすすめの入浴剤

疲労回復や肩こりの予防には?

おすすめ入浴剤は炭酸ガス系
炭酸水素ナトリウムなどの「炭酸塩」や、「クエン酸」などの有機酸類が配合されおり、炭酸ガスによる血管拡張作用で保温効果が期待できる入浴剤。炭酸ガスが皮膚から浸透し体を温めてくれる。また、体に入った炭酸ガスは呼吸によって体外に排出されるため身体への影響を気にする必要はなし。

乾燥肌の保湿や美肌には?

おすすめ入浴剤はスキンケア系
保湿成分(セラミド等)を多く含み、皮膚に潤いを与える入浴剤。お湯に浸かりやわらかくなった肌に潤い成分が浸透して保湿成分を補う。

ダイエットやデトックスが目的なら?

おすすめ入浴剤は発汗系
塩やトウガラシエキスなど発汗作用を高める成分が配合されている入浴剤。自宅での入浴でしっかり汗をかきたい人におすすめで、商品によってはサウナに入っているかのような発汗作用も期待できる。

冷え性の改善には?

おすすめ入浴剤は生薬系
生薬(ハーブ等)配合の入浴剤で、配合する生薬の種類のよって効果はさまざま。多いのは疲労回復や冷え性の効能を目的としているもの。香りによるリラックス効果も期待できます。

入浴後の清涼感が欲しい日は?

おすすめ入浴剤は清涼系
メントールなど清涼成分により冷感を付与させる入浴剤。入浴後、サッパリ感を感じたい人や夏におすすめ。

edit: Mie Arisumi

【関連記事】寒い冬こそ体を温める「腸活」を。気になる効果やおすすめの食材を紹介
【関連記事】トラブル知らずの健やかな肌へ。冬から春のゆらぎ肌対策

リンクを
コピーしました