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「シックスセンシズ京都」でウェルネスとサステナビリティを体感する滞在を【倉田真由美のBeauty Life】

ラグジュアリーホテルが続々オープンしている京都で、ひときわ異彩を放っている「シックスセンシズ 京都」。そこは、ウェルネスとサステナビリティ、そして非日常が体験できる、従来のラグジュアリーを超えた空間。ただ滞在するだけで、心身が浄化されていくような心地よさが得られます。

そこは、まさに隠れ家。平安朝の雅な美学が息づく場所

シックな板壁の門と壁。大きな看板などはない、まさに隠れ家のようなたたずまい

妙法院や三十三間堂にほど近い東山地区にある「シックスセンシズ 京都」。知らなければ見逃してしまいそうなシックな板壁の扉を抜けた先にあるのは、平安朝の雅やかな文化と芸術からインスパイアされた隠れ家のような空間です。緑豊かな中庭に面したロビーでは、ホテルのホストが、ウェルカムドリンクと干菓子、そして塗香(ずこう)でもてなしてくれました。

ホテルに着いたときにしてくれる塗香(ずこう)のウェルカムリチュアル。香木を粉状にした塗香は、手のひらに取ったら、両手をすり合わせて鼻を覆い、神聖な香りを楽しむ儀式のようなもの

源氏物語や鳥獣人物戯画をモチーフにした遊び心のあるデザインや、禅を思わせる趣向が、ホテルのあちらこちらにちりばめられているのも楽しく、伝統とモダンとの融合が心地よさを感じさせます。客室とスイートを合わせて全81室というこぢんまりとしたつくりも私好み。私は、中庭に面したゲストルームでしたので、目線の高さにちょうど木立が見え、まるで森の中にたたずんでいるような静謐(せいひつ)な気持ちになりました。

四季折々の風景が広がる中庭や隣接する豊国神社を望むガーデンビュー、京都の街並みや寺院などが感じられるパノラマビューなど、好みの眺望が得られる客室
各ゲストルームの扉には、狐(きつね)のお面が。目や髭(ひげ)の光り方によってDon’t disturbなどのサインをメッセージできるという遊び心が楽しい

部屋に用意されている水や自家製のスナック類は、すべてガラス製のボトルやジャーを使用。環境に配慮し、アメニティにもプラスチックのものを使わないという姿勢は、すべての「シックスセンシズ」に共通するアイデンティティです。

また、隣接する豊国神社の敷地内には、ハーブや野菜を栽培するガーデンもあり、カフェやレストラン、スパで利用されています。季節の移ろいを感じ、自然とともに生きる、という本来なら当たり前のことを思い出すことができます。

二十四節気の考え方を取り入れたダイニングで体の中から美しく

自然とつながるバイオフィリックデザインの中庭。早朝は小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえ、散歩をしているだけで心が穏やかになる

シーズナルダイニング「Sekki(節気)」では、「Eat With Six Senses」のコンセプトに基づき、地元のサステナブルな素材を活かした季節感のあるお料理が楽しめます。季節を24に分ける二十四節気という伝統的な考え方を現代的に解釈しているため、コース料理やアフタヌーンティーは、2週間ごとに内容が変わるという贅沢(ぜいたく)さ。ホテルの自家菜園のハーブを使ったハーブティーや、「シュラブ」と呼ばれるフルーツや野菜とオーガニックアップルサイダービネガーを発酵させた自家製ドリンクも人気です。

旬の野菜やフルーツとオーガニックアップルサイダービネガーを発酵させた自家製の「シュラブ」。炭酸水で割ったり、そのままいただくと腸内環境が整う

また、こちらでいただく朝食も至福の極み。オムレツやポーチドエッグといったオーソドックスなメニューもおいしいのですが、京漬物やわさびがアクセントになった「湯葉あんかけ粥」や、しょうがと九条ねぎが入った「地鶏の出汁(だし)」は、心身とともに胃腸を休めたい私にうってつけ。ビュッフェには、自家製豆腐や抹茶バターなど、ここでしか味わえないメニューも豊富です。私は、中庭のテラス席で、陽を浴びてきらきら輝く木々や木漏れ日を愛(め)でながら、日常では得られないゆっくりとした朝食の時間を過ごしました。おいしいのはもちろん、体が喜び、体の中から美しさや健やかさが目覚めるような食体験ができるのが大きな魅力です。

テラス席でいただく、幸福な朝食。たっぷりのグリーンサラダとフレッシュフルーツ。ジュースは、ビーツとりんご、生姜、ライムの「グロー・ビューティー」

京都には、神社仏閣や文化遺産を観光するために訪れる人が多いと思いますが、もう何度も訪れている私たち大人には、ホテルライフを楽しみながら自分と向き合い、健やかさを目覚めさせる今回のような滞在もいいなぁと思いました。ウェルネスやヒーリング体験ができるプログラムも多彩で、スパ内にある「アルケミーバー」では、ハーブボールづくりなどのワークショップにも参加することができます。「シックスセンシズ 京都」に来ると、新しい京都、新しいラグジュアリー、そして新しい自分に出会えることでしょう。

朝食からアフタヌーンティー、ディナーまでが取れるシーズナルダイニング「Sekki(節気)」。窓の外の中庭が望め、グルテンフリーやヴィーガンなどに対応したメニューも豊富

質のいい睡眠をサポートする「シックスセンシズ 京都」の「スリープケーション」
髪と頭皮、ニオイ対策のため、夏こそ取り入れたい頭皮ケア

Profile

倉田真由美(くらた・まゆみ)

35年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。女性誌の美容ページや新聞のコラムなどで執筆する傍ら、美容やエイジングケアにまつわる講演などで活躍。
Instagram:@mayumikurata_beauty

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