サンローラン、アジアで初となる「ポートレート・オブ・ア・コレクション」展をソウルで開催
「Le Soleil Noir」(2019)
サンローランがエクスクルーシブ・スポンサーとして、2024年9月4日(水)から11月23日(土)まで、ソウルのアートスペース「SONGEUN(ソンウン)」にて、ピノー・コレクションの所蔵作品を紹介するエキシビション 「ポートレート・オブ・ア・コレクション: セレクテッド・ワークス・フロム・ ザ・ピノー・コレクション」を開催中だ。
サンローランが導く文化的空間
ピノー・コレクションとは、ケリング会長兼CEOのフランソワ=アンリ・ピノーが50年余を掛けて収集してきた世界屈指の現代アートコレクション。
アジアで初開催となる「ポートレート・オブ・ア・コレクション」展では、韓国出身のアーティスト、ヨム・ジヘの代表的な映像作品「Le Soleil Noir」(2019)と「The Manifesto of Handstanderus」(2021)を二つの大型スクリーンで紹介。
「The Manifesto of Handstanderus」(2021)
展示作品は、ピノー・コレクションのシニアキュレーター キャロリーヌ・ブルジョワがセレクトした。
また、同エキシビションの開催期間中、サンローランのソウル旗艦店は、クリエイティブ・ディレクター アンソニー・ヴァカレロのキュレーションにより、アートとプロジェクトが出合う新しい文化的空間となる。
さらに、ピノー・コレクション、サンローラン バビロン、SLエディションズから厳選された書籍と、サンローラン リヴ・ドロワのライフスタイル商品が開催期間限定で販売される。
新進気鋭の韓国出身アーティスト、ヨム・ジヘ
1982年生まれのアーティスト、ヨム・ジヘ。2006年にソウル国立大学美術学部を卒業後、ロンドンに移り、2008年にセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで 美術修士号を、2011年にゴールドスミス・カレッジで美術修士号を取得。現在はソウル在住だ。
ヨムの作品は、 過去と現在、経験と記憶、イメージと夢、伝説と物語が混ざり合い、境界線があいまいに交錯しあう中で生まれる新たなつながりを探求し、 観る者を多面的なものの見方や革新的な表現方法の発見へと誘う。
「Le Soleil Noir」(2019)
彼女は、私たちが直面している一連の状況をひとつの時事的なできごととして認識するのではなく、その背後にある力を見出そうとする。つまり、身の回りで起きていることの表面だけを見るのではなく、それらを引き起こした目に見えない力を想像する。目に見えない力を想像するために、彼女は科学、歴史、哲学、宗教、口承伝承、信仰など様々な学問分野を用い、体験した感覚を重視して作品に落とし込んでいる。
「The Manifesto of Handstanderus」(2021)
建築もユニークなアートスペース「SONGEUN」
今回、エキシビションが行われるアートスペース「SONGEUN」は、30年以上非営利の展示スペースを運営してきたソンウン芸術文化財団が2021年に新社屋であるSTソンウンビルが完成。チョンダムドンの中心に立ち、スイスの設計事務所ヘルツォーグ&ド・ムーロンが設計した、そのシャープな三角形のフォルムがとてもユニークだ。
シルバーウィークの休暇で韓国に行く方はぜひ、芸術の秋にぴったりな美術館めぐりも兼ねて「ポートレート・オブ・ア・コレクション:セレクテッド・ワークス・フロム・ ザ・ピノー・コレクション」へ足を運んでみては?
text: Kurumi Fukutsu
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