スキンケアの“民主化”を進めるカナダ発「オーディナリー 」をサイエンスPRリタ・シルバが語る
2024.5.13

美容業界に成分ファーストという革新をもたらしたスキンケアブランドの「オーディナリー」。5月29日(水)より通販サイト@cosme shopping(アットコスメショッピング)及び国内20店舗の@cosme STORE(アットコスメストア)で販売を開始する。上陸に向けたキャンペーンで来日した、サイエンスコミュニケーターのリタ・シルバに話を聞いた。
2024.5.13

美容業界に成分ファーストという革新をもたらしたスキンケアブランドの「オーディナリー」。5月29日(水)より通販サイト@cosme shopping(アットコスメショッピング)及び国内20店舗の@cosme STORE(アットコスメストア)で販売を開始する。上陸に向けたキャンペーンで来日した、サイエンスコミュニケーターのリタ・シルバに話を聞いた。
[INDEX]
ーーまずは、リタさんがサイエンスコミュニケーターになるまでの道のりを教えてください。
大学2〜3年生の頃に、「オーディナリー」の運営会社であるデシエムでアルバイトをしていました。CEO兼ブランド共同創設者のニコラ・キルナーとCBO(チーフブランドオフィサー)のディオン・コランから「『オーディナリー 』で仕事をしてみる?」と声をかけていただいて。大学院進学後、2019年に『オーディナリー 』のサイエンスコミュニケーションチームに配属され、インターンシップをしていました。大学院では、コスメティックサイエンスの修士号を取得し、以降は社員としてサイエンスコミュニケーターとして活動しています。
私の役目は化学にまつわるトピックスを一般の方に分かりやすく伝えることです。新規商品の成分やラボの研究内容などが中心となります。また、今回のように「オーディナリー 」を初めて展開する国でのメディアやコンシューマー向けイベントにも同行します。そのためよく出張していますよ。直近ではケープタウン、ドバイ、アムステルダム 、ニューヨークを回ってきました。
ーー「オーディナリー」が掲げるEverything is Chemicalsというフレーズが印象的です。
Everything is Chemicals は、クリーンビューティーに対する我々の考えから生まれたものです。美容業界は長らく「シワ対策」や「シミの改善に」といった言葉を前面に打ち出し、消費者の恐怖心をあおって自社製品をアピールしてきましたね。近年広がっているクリーンビューティーという言葉も同様、未規制の用語であり公式な定義はありません。つまりは各ブランドが自由に定義できるのですが、一般的には特定の成分を危険性に基づいて回避することが認識として広がっています。この判断は、その成分の使い方を知らない消費者が成分の名前だけで、過度に心配することに繋がってしまうため、私たちは善意であってもこの言葉は不必要な恐怖と不安を植え付けるのではないか危惧しているのです。そういった背景からこのキャンペーンを2020年にディオン・コランと決めたのです。肌のケアにおいて、「悪い成分」のリストにこだわることを消費者が負担すべきではないと考えていますし、成分を信頼して使ってもらうことが大切です。
「オーディナリー」はエビデンスのある成分を採用しています。その特質を前面に出すためにもEverything is Chemicalsと銘打ち、化学物質はこわいものではないことを示して訴求しています。そもそも、日頃から口にしている水もH2Oですし、私たちのカラダだってそうです。先人の化学者たちが愛してきた成分にはたくさんの人の肌を健やかにできるポテンシャルがあります。

ーー2016年に誕生してからというもの、成分主義を掲げるスキンケア製品が増えてきています。そのなかで「オーディナリー」らしさをどう出しているのでしょう?
そんなふうに世界が変わっていくのはとてもうれしいです。「オーディナリー 」らしいという点を挙げるとすれば、化学ファーストですね。マーケティングや取締役会議で新製品のコンセプトを決めることはありません。ラボの研究者が出す処方を見てから判断をしていきます。
ーー化学者は何名在籍しているのでしょうか?
およそ160名です。そのうち成分やテクノロジーを調べて開発する応用研究のセクションは、5名になります。ほかに処方設計、臨床実験、薬事部門などがあります。ちなみに私が入社した頃はトータルで5名でした。化学者の数は今も増え続けていますし、20〜30代の女性が中心なんですよ。
ーー新製品の開発期間は?
アイテムによって異なります。我々が展開する抗酸化セラムのように単一成分は安全性も担保されているので、半年程度でリリースができます。「ヒアルロン酸2%+プロビタミンB5」といった複数の成分を用いる場合は研究開発だけで2年ほどかかります。それから肌への安全性を確認し、薬事の承認を受けるので、さらに時間が必要となりますね。
ーー先に挙がった「N10+Z1フェイスセラム (ナイアシンアミド1 10%+亜鉛1%2 *1 整肌成分 *2 PCA亜鉛(整肌成分)中の亜鉛に換算した値)」や「HA2+B5フェイスセラム(ヒアルロン酸1 2%+プロビタミンB52 セラム *1 ヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na):保湿成分 *2 プロビタミンB5(パンテノール): 保湿成分)」のように高濃度の処方が特徴でもあります。「オーディナリー 」が目指す肌質はあるのでしょうか?
私たちから「美しい肌とはこういうものです」と定義はしません。それよりもユーザーが「自分らしく」いられる現実が重要ですから。そのスタンスにはCEO兼ブランド共同創設者だったブランドンの想いも込められています。彼はイランからカナダへの移住を機に、アリロシャンからブランドン・トゥルアックスに改名しました。本当の自分を消して西洋の文化に溶け込むための苦渋の決断だったようです。そんな悲しい経験を誰にも味わってほしくないというところからも「自分らしさ」が追求できるスキンケアを発表したのです。だからこそ「オーディナリー 」が提供するすべての製品がジェンダーフリーとエイジレスで、また、自分が伸ばしたい部分の成分をチョイスできるようになっているのです。

ーー日本進出にあたって意識したポイントは?
デビューに向けて日本のユーザー調査を行いました。そこで分かった肌悩みのトップ3は「毛穴の開き」「色むら」「くすみ」だったんです。そのためPREP(クレンジング・洗顔)・TREAT(セラム)・SEAL(クリーム)の3ジャンルからそれらにアプローチできる14アイテムを厳選しています。また、日本の皆さんは美容に対する好奇心が旺盛で知識も豊富だと実感しております。私たちの製品も受け入れてもらえそうだと期待しています。実は私の学生時代のスキンケアのお手本は日本の方々だったんですよ。イギリスの美容ブロガーの記事を読んでいると、たびたび日本のアイテムやケア法が紹介されており、いろいろ実践したものです。
ーー日本でも革新をもたらすために挑戦したいことはありますか?
美意識の高い日本で生き残るために「オーディナリー 」が進化を続けていくことですね。Ordinary(普通)をブランド名に冠しているように、私たちの成分は決して特別ではありません。むしろなじみの深いものばかり。シンプルな処方によってユーザー自身が必要なものを組み合わせられます。ただ、どうしても成分の相性が合わないケースもある。その知識を日本でも普及していきますよ。
ーーどう広めていくのでしょう?
ショップでの接客はもちろんのことSNSでも発信を続けます。少しでも多くの人に化学の力を知ってもらいたいんです。

interview & text: Mako Matsuoka
・成分重視で革新。スキンケアブランド「オーディナリー」がいよいよ日本に上陸
・完全遮光日傘「サンバリア100」の魅力を徹底解説
オーディナリー 公式サイト
https://theordinary.com/en-
リンクを
コピーしました