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ファッションデザイナー皆川明さん 服作りと料理や器の関係は?

坂田さん(右)と和気あいあいと料理作りを楽しむ皆川さん(写真・日置武晴)

ファッションデザイナーの皆川明さんは、料理好きであり、器好きでもある。4月には料理家の坂田阿希子さんと料理と器のエッセー&写真集「おいしい景色」(スイッチ・パブリッシング)も出版したほか、食に関する仕事を手掛けている。皆川さんの中で服作りと料理、そして器はどんなつながりがあるのか。話を聞いた。

――「おいしい景色」は料理家坂田阿希子さんの料理に、皆川さんが器を合わせるという企画です。

友人である坂田さんと和気あいあいと料理と器を組み合わせていきましたが、ある種の即興性が面白かった。ファッションでいう、朝のスタイリングに近いんじゃないかな。ワードローブの中から今日の気分で組み合わせていくような

ハンバーグ(写真・日置武晴)

――坂田さんといろいろ話をしながら器を選ぶのが楽しかったのでしょうか。

もともとは坂田さんが僕らの保養所に来て、料理を作ってくれたときに、僕が器を用意するよと言って、料理を見ながら決めていったんです。そうしたら坂田さんがふだんの料理本を作る時のスタイリストと全然違うと言われ、こういう形で本を作ってみたいと言われて、スイッチ・パブリッシングに営業に行きました。

器と料理について思いを巡らすひととき

――皆川さんにとって器はどんな存在ですか。

買う時に料理を想像するんですけれど、思いを巡らせる時間が好きなんです。器と料理について考えること自体が好きなんだと思います。

カリフラワーのポタージュ(写真・日置武晴)

Profile

宮智 泉

読売新聞東京本社編集委員 四半世紀にわたってファッションを取材。ものづくりに携わる人が大好き。読売新聞の生活面に長く携わり、食や女性の生き方についても執筆。

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