歴史が刻まれた静かな空間で、京都らしさをいくつも再発見できる「ザ・ホテル青龍 京都清水」へ
1933年に建てられた元小学校の建物を保存・活用し、刻まれた歴史を大切にしている「ザ・ホテル青龍 京都清水」。静かで美しいホテル内では茶道体験やかわいらしい手まり寿司のコースも楽しめるなど、さまざまな「京都らしさ」を再発見し、ぜいたくな時間を過ごすことができる。2020年の開業以来の初の試みとして、祇園辻利とのコラボレーションラウンジ(宿泊者限定)を8月31日まで開催している。外出するのがもったいなくなるほど充実した時間を過ごすことができるホテルだ。
清水寺界隈と思えない静けさの中で
国内外の観光客にとって超人気スポットの清水寺界隈(かいわい)。そこから一歩足を踏み入れただけで喧騒(けんそう)から離れ、驚くほどの静けさに包まれる。もともとは、1933年に建てられた元清水小学校の校舎。モダンな建物は、外側の装飾も内装のデザインも時を超えた美しさが際立つ。。
館内は、当時の建物の美しさを生かしながら、モダンなテイストも共存する、あたたかく落ち着いた雰囲気だ。また、館内の随所に280ものアート作品がさりげなく飾られており、ギャラリー的な魅力もある。
祇園辻利のオリジナルスイーツやお茶をラウンジで楽しむ
8月31日まで開催中なのが、祇園辻利とのコラボレーションラウンジ。京都の伝統的な景観を象徴する苔(こけ)や竹を空間デザインに取り入れ、スイーツが並ぶメインのカウンターには、深い緑が際立つ苔の装飾を施した。
お茶の種類もバラエティーに富んでおり、祇園辻利のお茶5種に加え、2023年に京都駅構内の「アスティ京都」に誕生した揉(も)み茶専門店「ぶぶる」からも、見た目にも華やかなハーブティーを日替わりでラインナップ。
人気抹茶スイーツも勢ぞろい。茶寮都路里の職人がひとつひとつ丁寧に仕上げたPetitパフェ(抹茶、ほうじ茶)、米粉を使って焼き上げたもっちりとした食感が特徴の「がとーぶぶフィナンシェ」(抹茶、ほうじ茶)、宇治抹茶を練り込んだ米粉100%の生地で抹茶クリームと北海道十勝産の小豆あんを包んだ「宇治抹茶ロール」。そして、薄焼きのロールせんべいで抹茶クリーム、ホワイトクリームを包んだ、祇園辻利のロングセラー商品「ぎおんの里・つじりの里」、そして祇園辻利の大丸心斎橋店限定のカヌレ(抹茶、玄米茶、ほうじ茶)と、すべてトライしたくなる。
季節の花が咲く庭や法観寺・八坂の塔を眺めつつ、お茶やスイーツを満足いくまでいただけるぜいたくはこのホテルならではだ。
五感を使って日本の伝統文化を再発見!
また、ラウンジでは日替わりで茶道体験や宮川町の舞妓(まいこ)のパフォーマンス、箏(こと)の生演奏も行われている。日本人にとっては「体験したことがない」とか「見たことがない」と、意外に遠い存在でもあるこれらの伝統文化もここだと気軽に体験できる。なんとも新鮮で、目からうろこの連続。その楽しさをほかの外国人客などと共有するのも一興だ。
京都発祥の手まり寿司を、元講堂の広々としたレストランで
夕食は、レストラン「restaurant library the hotel seiryu」で。レストランは小学校の講堂だった場所。天井が高く、名前に「ライブラリー」とあるだけに、アートや建築、京都に関する書籍が本棚に整然と並ぶ。本棚の上部2段には草木染めで有名な京都の染織工房「染司 よしおか」6代目の吉岡更紗さんの作品が展示されている。
おすすめは「シグネチャーコース Sushi-Temari」(8500円、サービス料別)だ。6種類の前菜と手まり寿司9貫と椀(わん)もので構成されており、季節の食材を生かした前菜を入れる木製の器は、ホテル中庭の大階段がモチーフ。
手まり寿司は京都が発祥の地。もともと舞妓さんがおちょぼ口で食べられるように作られた一口サイズの寿司は彩り鮮やかで、見た目も美しく、おいしい。このほか、アラカルトでも寿司を注文することができる。なお、レストランは宿泊客以外も利用可能なので、京都滞在中にはぜひ一度は訪れたい。
時間帯によって建物に差し込む光の加減が変わり、美しさや表情が変わるところも「ザ・ホテル青龍 京都清水」の魅力。かつての子供たちが活発に行き来した階段の手すりに触れてみたり、アーカイブがある部屋でたたずんだり。アート作品をゆったり鑑賞するのも楽しい。夕暮れ時に中庭のテラスで西山を眺めるもよし、京都市が一望できるホテル4階の「K36 The Bar & Rooftop」でお酒を飲みながら暮れゆく京都を見るもよし。外出するのが惜しくなるほど、ゆったりした時間と空間を満喫できる。
text: 宮智泉(マリ・クレールデジタル編集長)
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