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「モネの庭」をはじめ、豊かな自然あふれるユズの里 高知県北川村へ

NHKの朝ドラ「あんぱん」の舞台である高知県は、ユズの生産量が日本一。中でも県東部の山深い北川村は有数のユズの産地だ。フランス印象派の巨匠モネが表現した美しい庭が楽しめる「北川村『モネの庭』マルモッタン」のほか、豊かな自然が満喫できる温泉など、都会の喧噪(けんそう)を離れて穏やかな時を過ごすのに絶好の地だ。

北川村を車で走ると、あちこちにユズの木があるのは、一大産地ならではの風景だ。5月いっぱいまで、秋の収穫に向けての序章である白い花が咲き乱れる。

25周年を迎えた「北川村『モネの庭』マルモッタン」

「光の画家」と呼ばれ、日本でも人気の高いフランス印象派の巨匠、モネの描く庭を、自然豊かな高知の北川村に再現したのが、「北川村『モネの庭』マルモッタン」。モネの住まいであるフランスのジヴェルニーとは気候も光も違う環境の中で、年月を重ねて創りあげていったのが、ここ。「水の庭」「ボルディゲラの庭」「花の庭」といった三つの庭で構成されている。

今は、バラやスイレンなどの花が咲き乱れる季節。また季節によって、時間帯によって、風景が変わる。

モネの庭 マルモッタン 水の庭

モネの代表作である「睡蓮(すいれん)」の睡蓮を見ることができる「水の庭」は、その日の天気や時間帯、そして光の加減によって、水面に映り込む雲や空の色の変化、そして池の周りに植えてある緑の数々の豊かさを体感できる。

一秒たりとも同じ風景がない。それだけに、時の過ぎるのを忘れて長居してしまいそうだ。

ボルディゲラの庭  モネの庭 マルモッタン

「ボルディゲラの庭」は、モネの人生後半の絵画に大きな影響を与えた地中海の絵の世界観と、起伏に富んだ高知植栽を合わせた、ユニークな庭となっている。

モネの庭 マルモッタン 花の庭

また「花の庭」はモネの絵のごとく色があふれ、豊かに季節の花々が咲き乱れる様子が美しい。花壇の植物は整然と植えられてはおらず、花には名札もない。絵を描くように植えられた植物は、自然な変化を楽しむ。

四万十ポークのシュニッツェル モネの庭 マルモッタン
「四万十ポークのシュニッツェル~モネのグリーンソース~」1,800円(税込)

ひと休みに最適なのが、園内にあるカフェ「モネの家」。25周年を迎えて、特別メニューも登場。「四万十ポークのシュニッツェル~モネのグリーンソース~」やデザートの「クリームチーズのムース~青い睡蓮~」は皿の上でもモネの庭が楽しめる。天気のいい日には、山々を見渡せるテラスで過ごすのも気持ちがいい。

モネの庭 マルモッタン

北川村「モネの庭」マルモッタン
住所:〒781-6441 高知県北川村野友甲1100番地
電話:0887-32-1233
入園料:一般1000円、小中学生500円、小学生未満無料
開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
休園日:6月~10月の第1水曜日、12月1日~2月末
公式サイト:https://www.kjmonet.jp/

木の香りに包まれ、森に癒やされる「北川村温泉 ゆずの宿」

北川村温泉 ゆずの宿

「モネの庭」から車で15分のところにあるのが、「北川村温泉 ゆずの宿」だ。聞こえてくるのは奈半利川のせせらぎと鳥のさえずり。高知県産の木材がふんだんに使われ、建物内に足を踏み入れると、木の香りに包まれる。

北川村温泉 ゆずの宿

自慢の温泉は、弱アルカリ性冷鉱泉の源泉100%、とろりとした肌触りが特徴。大浴場には露天風呂もあり、夜は満天の星を眺めることもできる。日帰り入浴(大人800円、子供400円)も可能なので、旅の途中で一息つくのもいいかもしれない。また、宿泊する女性にはユズの香りを楽しめるアメニティーもプレゼント。

宿泊の際はぜひ周辺散策も楽しみたい。ゆずの宿から見える、奈半利川にかかる小島橋は1932年に建設されたもの。現存する森林鉄道施設では最も大きな遺構だ。またユズの畑も目に入ってくる。

北川村温泉 ゆずの宿
住所:〒781-6451 高知県北川村小島121
電話:0887-30-1526 
営業時間:日帰り入浴 11:00~21:00(20:30 札止め)
定休日:火曜日
公式サイト:https://www.yuzunoyado.net/

「ふつうに美味しいお昼ごはん」を食べに「慎太郎食堂」へ

高知県といえば、ユズの生産量が日本一。そのユズの栽培を北川村に奨励したのが、幕末に坂本龍馬とともに活躍した中岡慎太郎だ。北川村は中岡の生まれ故郷であり、生家や中岡の人生を伝える「中岡慎太郎館」がある。そして向かいにあるのが「慎太郎食堂」。ランチでぜひ立ち寄ってみたい。

小さな店の窓はさながら展望台のよう。目の前に広がるユズの畑を眺めながら、食事をいただくのも楽しい。ホームページにある「ふつうに美味しいお昼ごはん」という言葉が印象的。メニューはメインが日替わりの「きたがわランチ」(900円)や地元でとれた卵を使った「もみじ玉子のだし巻き定食」(900円)などがある。

ゆず胡椒チャーハン

「柚子胡椒で!ゆずチャーハン」

中でも、心引かれたのが「柚子胡椒で!ゆずチャーハン」(単品600円、ランチ900円)。北川村で行列ができるラーメン店「いごっそラーメン店長」自家製のゆず胡椒を加えたチャーハンはぴりっとして風味が豊か。自分でもチャーハンにゆず胡椒を使ってみようと思わされるアイデアだ。このほか、店長がたててくれる「宇治の抹茶」(400円)や「ゆずの郷(さと)の手作りゆずジュース(400円)」もあわせて注文したい。この食堂は観光客のほか、ユズの生産農家の人たちなど、地元の人たちにとってなじみの店のようだ。

慎太郎食堂
住所:〒781-6449高知県北川村柏木494
電話:0887-38-2413
定休日:火曜日
公式サイト:https://www.shintaroshokudo.com/

text: Izumi Miyachi

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