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メディアから消えたジェンダーレスタレント ゆしんさんの現在地

2012年頃からジェンダーレスタレントとしてテレビに出まくっていたゆしんさん。ここ数年あまり見かけなくなったが、実は新たなことに挑戦していた。ゆしんさんがコロナ禍に取り組んだことや、その経験から得たことなどを聞いてみた。 

夢を叶えるために必死だったコロナ禍の3年間

ゆしん

「コロナ禍に入る少し前ぐらいから、テレビやメディアにほとんど出なくなったんです。きっと皆さんには“消えちゃった”と思われているんでしょうね(笑)」

やわらかな口調でそう語り始めたゆしんさん。確かに、ここ数年テレビなどで見かける機会は激減した。しかし、それは新たな夢へチャレンジするための自らの選択だったそう。

「実はずっと『MISS INTERNATIONAL QUEEN』に出たかったの。その夢へ挑戦する機会をいただいたので、本気で取り組むためにメディア関係のお仕事はストップしていました」

「MISS INTERNATIONAL QUEEN」とは、タイ王国パタヤ市にあるTIFFANY’S SHOWが主催する、世界最大規模のトランスウーマンたちによるビューティーコンテストの世界大会だ。過去にはタレントのはるな愛さんが世界第1位をとったことで日本でも話題になったコンテストだ。

「『MISS INTERNATIONAL QUEEN』に出るためには、まず予選大会となる『MISS INTERNATIONAL QUEEN JAPAN』で上位入賞を果たさなければなりません。それまで過去に2度予選大会に出場をして、2019年度は特別賞、2020年度は第3位入賞と悔しい思いをしていたんです。それが2021年度はCOVID-19感染拡⼤のため中⽌になっちゃって。2022年は、世界大会は開催されることになったんだけど、日本ではまだ大きなイベントができなかったので予選大会が開催されなかった」

残念に思っていたところ事務局から連絡が! 予選大会の開催はできないけれど、事務局の推薦により、なんと2022年度グランプリを受賞させていただけることになったんです」

1年近いトレーニング期間を経て、夢の国際大会の舞台へ

ゆしん
本人提供画像

「あまり知られていないけれど、コンテストの国際大会開催までの期間、各国の代表者はとってもハードなトレーニングに励むんですよ」

最高のパフォーマンスを観衆の前で披露するために、「ビューティーキャンプ」というトレーニング期間を経て舞台に上がるのだとか。

ゆしん
本人提供画像

「ウォーキングレッスンはもちろん、写真撮影やスポンサー企業への訪問、食事での所作の習得など、本当にたくさんのことを学びます。厳しいトレーニング期間を一緒に過ごすことで、世界中の参加者たちとの絆も生まれます」

ゆしん
本人提供画像

「大会では『BEST NATIONAL COSTUME賞』において世界一の座を勝ち取ることができました。世界のステージに立ち、そこから見た景色は私の人生の宝であり誇りです!」

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Profile

ゆしん

小学生の頃から女性的なことに興味を抱き始める。思春期に経験した大失恋を機に、自身の性に対する気持ちに改めて気づかされ上京。ジェンダーレスタレントとして、テレビ、イベント出演、LGBTをテーマとした講演を行うなど幅広く活躍中。
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