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「界 加賀」に“金継ぎ工房”がオープン! 伝統とモダンが息づく温泉旅館

日本初、温泉旅館に「金継ぎ工房」がオープン!

そして注目は、「界 加賀」に2023年4月に新たにオープンした「金継ぎ工房」だ。金継ぎは、陶磁器の破損部分を漆で接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる日本の伝統的な 修復技法のこと。「金継ぎ工房」では、合成樹脂を含まない天然漆で仕上げる本格金継ぎの作業見学や、修復工程の一部を体験することができる。

金継ぎ体験ができる「金継ぎいろは」
金継ぎ体験ができる「金継ぎいろは」

「金継ぎ工房」誕生のきっかけは、器へ向けられた格別の愛情ゆえ。開業以来大切に使い続けている九谷焼や山中漆器類は、味わい深さを増しながらも、時間の経過とともにどうしても劣化や破損が生じてしまう。そんな器を廃棄することなく、自ら修復し、長く守っていくために始まった試みだ。現在は、金継ぎができるスタッフも全体の半数を超え、修復された器は300点以上にもなるという。

こだわりの天然漆による本格金継ぎ

金継ぎされた器
金継ぎされた器

本格金継ぎは、天然漆をはじめとした自然の素材のみを使用して継ぐ方法のため、難易度が高い。合成樹脂を用いて短期間で修復することもできるが、より長く、安心してゲストが使えるようにとの想いから、本格金継ぎにこだわっている。

地元の金継ぎ作家・中岡庸子氏から学び、日々技術を磨いているスタッフが自ら器を修復。金継ぎの技術を後世へと継承していくことにも貢献している。

金継ぎ体験プログラム「金継ぎいろは」

金継ぎ作業イメージ
金継ぎ作業イメージ

伝統技術や器への熱い想いが集結した「金継ぎ工房」で行われているのは、「金継ぎいろは」という本格金継ぎの体験プログラムだ。

数ある金継ぎの工程のうち、ゲストが体験するのは器を漆のパテで埋める“埋め”、継いだ部分に金粉を蒔く“粉蒔き”、蒔いた金粉を漆で固める“固め”のいずれか。漆は湿度や気温により硬化に要する時間が大きく変わるため、体験内容はその日のお楽しみ。

自らの手を使って作業することでしか得られない、金継ぎの難しさや奥深さ、技術を受け継いでいくことの尊さを感じられるはず。加賀の伝統と文化、歴史に浸る贅沢時間を過ごしに、「界 加賀」へ足を延ばしてみては。

中庭
中庭

text: Rina Yanagisawa

関連情報
  • 「界 加賀」 
    住所:石川県加賀市山代温泉 18-47
    電話:050-3134-8092(界予約センター) 
    客室数:48室・チェックイン15:00/チェックアウト12:00 
    アクセス:加賀温泉駅よりタクシーで約10分/小松空港より車で約30分
    料金:1泊 ¥31,000〜(2名1室利用時1名あたり、サービス料込・税込、夕朝食付) 
    https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/


     


    「金継ぎ工房」
    時間:【見学】15:00〜17:30/【金継ぎいろは】15:30〜30分間
    定員:【金継ぎいろは】6名
    対象:宿泊者、12歳以上を対象
    予約:【金継ぎいろは】当日、現地フロントにて予約
    料金:無料
    詳細:https://hoshinoresorts.com/ja/sp/kaikaga_kintsugi/


     

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