今年設立20周年を迎えたアルマーニの最高峰ブランド「ジョルジオアルマーニプリヴェ」
2025.8.28

マリ・クレール編集長、田居克人が月に1回、読者にお届けするメッセージ。数年後の引退を表明したアルマーニにとって「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」とはどんなブランドなのか。
2025.8.28

マリ・クレール編集長、田居克人が月に1回、読者にお届けするメッセージ。数年後の引退を表明したアルマーニにとって「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」とはどんなブランドなのか。
[INDEX]
「大阪・関西万博」は日がたつにつれ、入場者も増加し、また評判も良くなっています。開幕前は果たして黒字になるのかどうかさえ心配されていましたが、入場者数もうなぎのぼりです。行った方々の「期待以上に面白かった」という声もよく聞かれます。主催者も、運営に当たる人たちも胸をなでおろしているのでは。
さてそんな「大阪・関西万博」で特に人気があるのがイタリア館だそうです。我々メディアの側にも、イタリア館からはいろいろなイベントの案内が頻繁に送られてきます。イタリア各州の食材やワイン、観光をテーマにしたイベントはもちろんのこと、有名な「サンレモ音楽祭」に出演した歌手の来日とミニコンサート、ミラノのファッションブランドのイベントなど、我々日本人にもなじみのある現在のイタリアが、毎週のように紹介されているのです。来年に開催される「ミラノ・コルティナ冬季五輪」の国際的なプロモーションの場として、この万博を考えているのかもしれません。
五輪といえば毎回各国のユニフォームが話題になります。日本は大会ごとにデザイナーが替わりますが、イタリアは2012年のオリンピックから夏冬ともにジョルジオ・アルマーニによるもので、街着としても着られる美しく機能的なものです。

弊誌193号でも紹介しましたが、「ジョルジオ アルマーニ」は、昨年はニューヨークに新しい複合ビルを誕生させ、2025年春夏コレクション・ショーも同地で開催しました。
今年はブランド設立50周年に当たり、またブランドの最高峰「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」も20周年をむかえました。
「プリヴェ」とは「プライベート」を意味し、希少性や個性、そして洗練されたライン、卓越したクラフトマンシップ、宝石のような刺繍を特徴とし、モダンな創造性を表現するオートクチュールラインのことです。「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」は2005年春夏コレクションでのデビュー以来、新たなアイデアや大胆な解釈、新鮮なビジョンを表現してきました。
2012年のコレクションでは中国文化からインスピレーションを得た作品を発表、2011/2012 秋冬コレクション「Hommage au Japon」では日本の洗練された文化へのリスペクトを表現しています。最近では、アルマーニの美学を深く追求した、タイムレスな魅力を持つ作品を創り出しています。特に7月に開催された2025年秋冬オートクチュール・コレクションでは「魅惑のノワール」と題し、長年ノワール(黒)という色に特別な関心を持っていたアルマーニが、洗練さの中にいろいろなニュアンスを持つノワールという色の、スタイルを際立たせ、さまざまなシルエットをタイムレスなアイコンへと転化させる力を表現しています。

アルマーニのオートクチュール・コレクションでの功績はショーの発表の仕方にも表れています。2007年春夏オートクチュール・コレクションはパリの近代美術館から初めてオンラインでライヴ配信し、新時代の先駆けとなりました。当時アルマーニは「オートクチュールは、ファッションの歴史とともに歩んできたものであり、創造性と仕立ての技術が極まれる世界です。しかし、これまでは限られた人だけがその魅力を体験できるものでした。今は、インターネットという開かれた場を通じて、誰もが最前列でその美しさを感じ取ることができるのです」とコメントしています。
今年91歳になったアルマーニは昨秋、自身の引き際について語り、今後数年での引退を表明しました。現在ミラノでは「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」の設立20周年を記念して、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ2005─2025」(5月21日~12月28日)が開催されています。「オートクチュールは、ファッションがアートに昇華する瞬間です」と語るアルマーニ。不世出のデザイナーの限りあるこれからのクリエーションは、今まで以上に大きな注目を集めることになるでしょう。
2025年8月28日
・世界各地でラグジュアリーブランドのイベントが開催
・西島秀俊も来場。「ジョルジオ アルマーニ」NYで2025年春夏コレクションを発表
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire
リンクを
コピーしました