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ダミアーニ、ミラノの新店舗でストアコンセプトを披露

ダミアーニは、ミラノのモンテナポレオーネ通りの新店舗で、新しいストアコンセプトを披露した。メイド・イン・イタリーを凝縮したこの新しい装いは、今後、日本を含む世界のブティックに適用される。新店舗では、ミラノデザインウィークに合わせ、建築家・デザイナーであるアレッサンドロ・メンディーニの作品の特別展示も行われた。

温かみのある空間にアップデート

ダミアーニは今年1月、ミラノのモンテナポレオーネ通りに新しいブティックをオープンした。このエリアは名だたる高級ブランドの店舗オープンが相次いでおり、ラグジュアリーの中心地へと変貌(へんぼう)を遂げつつある。

この新店舗で4月7日、ダミアーニの新しいストアコンセプトのお披露目が行われた。メゾンを象徴する色彩であるゴールドを基調に、温かみのあるブラウンとベージュを加えた、明るく柔らかな雰囲気の空間がその特徴だ。店内に歩みを進めると、スクリーンプリントとよばれる技法で焼き付け処理されたガラスや、市松模様のレザー壁、映画のフィルムをモチーフにしたコレクション「ベル エポック」の模様の装飾壁など、感性を刺激するデザインがあちらこちらに。床や柱には、希少な大理石として名高いイタリアのカラカッタ大理石が使われた。装飾から家具に至るまですべてがメイド・イン・イタリー。イタリアの卓越性を体現する空間となっている。

ダミアーニ
モンテナポレオーネ通りブティックの店内
ダミアーニ
スクリーンプリントされたガラスの背景がディスプレイを引き立てる

ダミアーニグループのブランド、ヴェニーニの作品も空間に花を添える。ヴェニーニは1921年にイタリア・ムラーノ島で創業した老舗ヴェネチアングラスブランドだ。VIPルームの本棚に並ぶのはヴェニーニのさまざまな花瓶。シャンデリアもヴェニーニの作品で、個体差のある琥珀(こはく)色が壮麗だ。

ダミアーニのジェローム・ファヴィエCEOは「家族に迎えられるような、心地よい雰囲気を実現したかった」と、新しいストアコンセプトの狙いを話す。1924年の創業以来、家族経営で受け継がれてきたメゾンらしい発想だ。このストアコンセプトは、主にブティックの新規開設や改装のタイミングに合わせ、世界のブティックに順次適用されるという。

ダミアーニ
ヴェニーニ製のシャンデリア

アレッサンドロ・メンディーニの作品が特別展示

4月8日~13日の期間、ミラノでは世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2025」が行われた。ダミアーニはこれに合わせ、モンテナポレオーネ通りのブティックで「MENDINI for VENINI」展を開催。ヴェニーニは100年以上の歴史の中で、アーティストやデザイナーとのコラボレーションをたびたび行ってきた。その一人が、アレッサンドロ・メンディーニ(1931年~2019年)だ。権威ある建築専門誌の編集者を務め、1970年代に前衛デザイナーグループ、スタジオ・アルキミアを設立。イタリアデザイン界の黄金期を築いた巨匠として知られている。1987年から2019年の亡くなるまでの間、ヴェニーニとともに働き、ムラーノ島のガラス製造の伝統と彼の現代デザインを融合させた名作を生み出してきた。ダミアーニは、メンディーニへの敬意を込めて、ヴェニーニに残る彼のアーカイブ作品を特別に展示した。

ダミアーニ メンディーニ
ショーウィンドウ左にあるのは、2000年に発表された吹きガラス作品「GRANDE BRINDISI」。サファイア色のガラスに硫黄色のムッリーネ模様が施され、印象的なコントラストを生み出している

4月7日のお披露目は、創業ファミリーでグループ副社長兼ヴェニーニ代表取締役社長のシルヴィア・ダミアーニ氏や同じく副社長のジョルジョ・ダミアーニ氏も出迎え、セレブリティーなど多くの人でにぎわった。両氏の飾らない振る舞いが印象的で、終始アットホームな雰囲気に包まれていた。

text: Shunya Namba @Paris Office
photos: ©Damiani

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