卓越した技術と芸術性の融合「ヴァシュロン・コンスタンタン」の270年を讃えて

2025年に創業270周年を迎えるスイスの名門時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」。メゾンはその歴史の中で積み重ねてきた技術、芸術、そして伝統を次世代へと継承するべく、力を注いできた。ルーヴル美術館とのパートナーシップが、未来への新たな懸け橋を築く。

2025年に創業270周年を迎えるスイスの名門時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」。メゾンはその歴史の中で積み重ねてきた技術、芸術、そして伝統を次世代へと継承するべく、力を注いできた。ルーヴル美術館とのパートナーシップが、未来への新たな懸け橋を築く。
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“Do better if possible, and that is always possible”「できる限り最善を尽くす、そう試みる事は少なくとも可能である」──これは1819年に、メゾンの創始者の1人であるフランソワ・コンスタンタンが残した言葉だ。フランソワ・コンスタンタンとはジュネーヴの時計製作に精通し、巧みなビジネスセンスをもってメゾンの名を世界に広めた人物としても知られている。当時のメゾンのビジネスパートナーであったジャック=バルテルミー・ヴァシュロンに宛てたこの言葉には、まだ見ぬ未来へと向けた希望そのものが秘められているのだ。

そんなメゾンの21世紀における新たな取り組みが、次世代への「継承」である。そのプロジェクトの一環として世を驚かせたのが、世界三大美術館の一つであるルーヴル美術館とのパートナーシップだ。「ヴァシュロン・コンスタンタン」は時計製作における長い歴史の中で深く芸術に携わってきたが、かたや時計技術、かたやアートという分野において脈々と受け継いできた芸術という遺産の保持と維持、そしてそれらを継承するという揺るぎなき使命感が両者を結び付けた。パートナーシップを結んで以来、「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、ルーヴル美術館が所蔵する壮大な名作の数々を、直径わずか40ミリほどの小さな腕時計へと再現。これらの作品は、メゾンの技なくしては生み出せなかったものであり、時計製造を支える時計師や工芸職人、デザイナーたちのノウハウが集結したものでもある。かつ、メゾンは培われた巧みな技術力を披露するばかりではなく、時計を製作することでルーヴル美術館を支援。コロナ禍で来場者が減った美術館をサポートするために行われたオークションに時計を出品。その売り上げの全額をワークショップ「ル・ストゥディオ」に寄付するなど、学びの場への貢献をも果たしている。ただ護るばかりではなく、次世代へと技術や伝統を継承することで新しい時代を切り開くという未来への展望が、互いの絆を示すクリエイションによってかなえられた。

誕生270周年という節目の年を迎える2025年。掲げられたテーマは、「探求(The Quest)」だ。前述したフランソワ・コンスタンタンの言葉にあるように、目の前の難題に対して最善を尽くすことが、いつしか探求の精神を生み、新技術へと果敢に挑む時計製作の原動力ともなってきた。270年をかけて培われてきたあくなき探求心を、「ヴァシュロン・コンスタンタン」は未来へと向け、なお貫き続ける。
ルーヴル美術館とのパートナーシップを記念するコラボレーションピース。デザインや工芸技術などのサヴォアフェールを駆使し、壮大な芸術作品を小さな文字盤に表現するための創意工夫が凝らされた。




2020年に行われたオークション“Bid for the Louvre”にユニークピース「レ・キャビノティエ」を出品。落札者がモチーフに選んだのは、ピーテル・パウル・ルーベンスの絵画。細密画となるミニアチュールペインティングのほかに、リモージュ・ホワイトを組み合わせたグリザイユ・エナメルが取り入れられている。素描のタッチや陰影を再現するために、ブラウン、グレーブラウン、セピアブラウンそしてクリームブラウンなど20種類ものエナメルを用い、摂氏900度の窯で20回の焼成を繰り返すことで微細な変化をつけていった。


PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド
・「ヴァシュロン・コンスタンタン」とルーヴル美術館の美術工房が工芸展「ホモ・ファーベル2024」に共同出展
・「ヴァシュロン・コンスタンタン」の創造性溢れる最新作
ヴァシュロン・コンスタンタン tel: 0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com/
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/photos: ©VACHERON CONSTANTIN / text: Aki Nogami
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