×

卓越した技術と芸術性の融合「ヴァシュロン・コンスタンタン」の270年を讃えて

2025年に創業270周年を迎えるスイスの名門時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」。メゾンはその歴史の中で積み重ねてきた技術、芸術、そして伝統を次世代へと継承するべく、力を注いできた。ルーヴル美術館とのパートナーシップが、未来への新たな懸け橋を築く。

“Do better if possible, and that is always possible”「できる限り最善を尽くす、そう試みる事は少なくとも可能である」──これは1819年に、メゾンの創始者の1人であるフランソワ・コンスタンタンが残した言葉だ。フランソワ・コンスタンタンとはジュネーヴの時計製作に精通し、巧みなビジネスセンスをもってメゾンの名を世界に広めた人物としても知られている。当時のメゾンのビジネスパートナーであったジャック=バルテルミー・ヴァシュロンに宛てたこの言葉には、まだ見ぬ未来へと向けた希望そのものが秘められているのだ。

ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
1793年に開業し、フランスを代表する美術館として世界中の人々に愛されてきたルーヴル美術館。「ヴァシュロン・コンスタンタン」とのパートナーシップは2019年からスタートした

そんなメゾンの21世紀における新たな取り組みが、次世代への「継承」である。そのプロジェクトの一環として世を驚かせたのが、世界三大美術館の一つであるルーヴル美術館とのパートナーシップだ。「ヴァシュロン・コンスタンタン」は時計製作における長い歴史の中で深く芸術に携わってきたが、かたや時計技術、かたやアートという分野において脈々と受け継いできた芸術という遺産の保持と維持、そしてそれらを継承するという揺るぎなき使命感が両者を結び付けた。パートナーシップを結んで以来、「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、ルーヴル美術館が所蔵する壮大な名作の数々を、直径わずか40ミリほどの小さな腕時計へと再現。これらの作品は、メゾンの技なくしては生み出せなかったものであり、時計製造を支える時計師や工芸職人、デザイナーたちのノウハウが集結したものでもある。かつ、メゾンは培われた巧みな技術力を披露するばかりではなく、時計を製作することでルーヴル美術館を支援。コロナ禍で来場者が減った美術館をサポートするために行われたオークションに時計を出品。その売り上げの全額をワークショップ「ル・ストゥディオ」に寄付するなど、学びの場への貢献をも果たしている。ただ護るばかりではなく、次世代へと技術や伝統を継承することで新しい時代を切り開くという未来への展望が、互いの絆を示すクリエイションによってかなえられた。

ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
「ヴァシュロン・コンスタンタン」がルーヴル美術館に保管されている『天地創造』の修復を支援したことが始まりとなった。写真はその『天地創造』であり、18世紀の傑作とされるクロックである。1754年にフランス王ルイ15世に献呈されたと伝えられている

誕生270周年という節目の年を迎える2025年。掲げられたテーマは、「探求(The Quest)」だ。前述したフランソワ・コンスタンタンの言葉にあるように、目の前の難題に対して最善を尽くすことが、いつしか探求の精神を生み、新技術へと果敢に挑む時計製作の原動力ともなってきた。270年をかけて培われてきたあくなき探求心を、「ヴァシュロン・コンスタンタン」は未来へと向け、なお貫き続ける。

ルーヴル美術館の名作を再現した圧巻のメティエ・ダール

ルーヴル美術館とのパートナーシップを記念するコラボレーションピース。デザインや工芸技術などのサヴォアフェールを駆使し、壮大な芸術作品を小さな文字盤に表現するための創意工夫が凝らされた。

ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
すべて“メティエ・ダール─偉大な文明へ敬意を表して─”。〈右から〉色褪せる前の状態を想像し、ライオンを取り巻く光沢レンガを再現したストーンマルケトリの技が見事。“ダレイオス王のライオン”[PG]/ジャスパーやアベンチュリンなどの7種類、かつ一片がおよそ0.55mm程度となる660個の石をストーンマイクロモザイクで施した。“アウグストゥス帝の胸像”[WG]/中央には生産中止となった希少なエナメルを6回焼成し、その周囲に明暗効果をもつグリザイユ・エナメルを施した。2種類のエナメル技ばかりではなく、風になびく衣服の襞までをも作り込んだエングレーヴィングも見どころ。“サモトラケのニケ”[WG]/浮き彫りの彫金技を用いてスフィンクスの繊細なつけひげまでをも表現。“タニスの大スフィンクス”[PG]。すべて[アリゲーターストラップ、ケース径42mm、自動巻き、2022年発表・世界限定5本、ブティック限定、参考商品](すべてヴァシュロン・コンスタンタン)
ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
古代エジプト王国、アケメネス朝ペルシャ帝国、アンティゴノス朝のヘレニズム期ギリシア、ユリウス=クラウディウス朝のローマ帝国という4つの古代文明をテーマとする“メティエ・ダール─ 偉大な文明へ敬意を表して─”の製作風景。時代考証に沿った意匠を取り入れたデザインに始まり、新たな技法にも挑戦。エナメルや彫金、マルケトリーなどの各分野の職人技が集結し、作品の圧倒的な存在感を宿す時計群が誕生した

美術館のワークショップへと寄付され、次世代の育成に貢献したタイムピース

ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館

2020年に行われたオークション“Bid for the Louvre”にユニークピース「レ・キャビノティエ」を出品。落札者がモチーフに選んだのは、ピーテル・パウル・ルーベンスの絵画。細密画となるミニアチュールペインティングのほかに、リモージュ・ホワイトを組み合わせたグリザイユ・エナメルが取り入れられている。素描のタッチや陰影を再現するために、ブラウン、グレーブラウン、セピアブラウンそしてクリームブラウンなど20種類ものエナメルを用い、摂氏900度の窯で20回の焼成を繰り返すことで微細な変化をつけていった。

ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
“レ・キャビノティエ─ピーテル・パウル・ルーベンス『アンギアーリの戦い』へのオマージュ”[PG、アリゲーターストラップ、ケース径40mm、自動巻き、2023年発表・世界限定1本、価格非公開](ヴァシュロン・ コンスタンタン)
ヴァシュロン・コンスタンタン ルーヴル美術館
ピーテル・パウル・ルーベンスによる『アンギアーリの戦い』

PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド

「ヴァシュロン・コンスタンタン」とルーヴル美術館の美術工房が工芸展「ホモ・ファーベル2024」に共同出展
「ヴァシュロン・コンスタンタン」の創造性溢れる最新作

お問い合わせ先

ヴァシュロン・コンスタンタン tel: 0120-63-1755
www.vacheron-constantin.com/

関連情報

リンクを
コピーしました