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人気再燃! 「70年代ファッション」を解説

1975年、ローリング・ストーンズのコンサートを鑑賞するビアンカ・ジャガーら Photo: Christopher Simon Sykes / Getty Images

シェミナ・カマリが手がける新生「クロエ」のフォークロアルックをはじめ、ランウェイでふたたび脚光を浴びている70年代ファッション。現代にも影響を与え続けている、その自由で独創的なスタイルをひも解く。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

70年代のルックを読み解く

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ヒッピームーブメント、ディスコ、パンク……70年代はファッションと音楽が融合し、無尽蔵のインスピレーションの源となった時代である。ここでは、今日のファッションにも刺激を与えてくれる70年代を振り返ってみよう。

近年、既製服業界は90年代や2000年代のスタイルに目を向けてコレクションを展開しているが、70年代ファッションは今もデザイナーたちの真のインスピレーションの源であり続けている。

70年代は女性にとって解放の時代であり、若者が抗議に目覚めた時代でもあった。新しい音楽と服のジャンルが出現した10年であり、その痕跡は今もファッショニスタのワードローブに見て取れる。

フリンジ付きのスエードジャケットからスパンコールのドレスまで、当時も今も影響力を持つ70年代の美学を紹介しよう。

音楽:豊かな衣服

70年代は、独創的であることがすべてだった。これはワードローブに、エレクトリックブルーなどの色やスパンコールなどの素材が爆発的に増えることにつながった。

スタイルはユニセックスになった。女性はボーイッシュなカットやパンツ、ラペル付きのブレザーを取り入れ、一方で男性はロングヘアを選んだ。

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1968年5月以降、ヒッピーの波はさらに強く感じられ、シャツ、ドレス、スカートに花柄がプリントされるようになったのは「フラワーパワー」というメッセージが込められたひとつのトレンドだった。

ヒッピー・ムーブメントのもうひとつの強力な平和主義的スローガンである 「Love and Peace(愛と平和)」は、あらゆるTシャツに書かれ、ベルボトムやオーバーサイズのブラウス、スカーフや髪に花をあしらったヘアアクセサリーなど、ゆったりとした服装に反映された。

ディスコミュージックといえば、ABBA(スウェーデンのポップグループで、70年代を中心に活躍した)にとって大事なスパンコールやゴールドのみならず、イエロー、赤、アップルグリーンといった強い色彩が特徴だった。“サタデー・ナイト・フィーバー”(1977年に全米公開され、ディスコブームを巻き起こした青春映画)だ。

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セックス・ピストルズ(70年代後半に登場したイギリスの伝説的パンクロックバンド)とラモーンズ(同時期に活躍したアメリカのパンクロックバンド)は英米のパンクムーブメントを代表し、彼らのルックが大流行した。穴のあいたデニム、スタッズのついたブレスレット、ドクターマーチン、安全ピンで留めたキルト……イギリスのヴィヴィアン・ウエストウッドは、このトレンドの民主化に大きく貢献した。

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70年代は、デザイナーたちが徐々にクチュリエ(仕立て師)に取って代わるようになった。イッセイ・ミヤケとカール・ラガーフェルドはパリでの最初の成功を収め、ケンゾーとジャン=シャルル・ド・カステルバジャックは色彩に焦点を当てた一方で、シャンタル・トーマス(1975年創設のランジェリーブランド)は女性の服を脱がせた。

70年代のキーアイテム

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デニムがユニセックスになった。それはヒッピー世代の真のドレスコードだった。太ももはタイト、膝からフレアになったベルボトムで、ペイントや刺繍(ししゅう)、貝殻、ラインストーンなどでカスタマイズされることも多かった。同時に、パンクな人たちはデニムを引き裂き、ドクターマーチンのブーツを合わせていた。

ロングスカートも70年代のババ・クール(フランスのヒッピー)のマストアイテムで、鮮やかな色の花柄プリントがあしらわれていた。全身ヒッピールックを完成させるために、女性たちはヘッドバンドやスカーフを髪に結び、細いベルトでウエストマークした。

スパンコールドレスやゴールドやシルバーのドレスは、歌手のダイアナ・ロスやABBAのメンバーのステージ衣装をそのままコピーしたものだ。プラットフォームサンダルをはくことで、ディスコのシルエットを演出する。

もともと労働者階級向けだったアンダーシャツは、非常に実用的なアイテムである。70年代にはユニセックスのベーシックアイテムとされ、デニムにもスカートにも合わせていた。

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特にシューズデザイナーのロジェ・ヴィヴィエのおかげで、60年代に人気を博したサイハイブーツが、70年代に頂点を極めた。一般的にブーツは、スカートに合わせてはくパンクロックスタイルのファンに大人気だった。

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夏には、ドレスやフレアデニムにウェッジサンダルを合わせるのがベストだ。コルクヒールは、70年代世代のすべての女性にとってマストアイテムである。

伝説のアイコン

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ジェーン・バーキンは70年代を代表するアイコンのひとりだ。彼女の中性的なシルエットと口元をとがらせたベビードールのようなスタイルは、ヒッピーシックな装いに強い影響を与えた。籐(とう)のバスケット、かぎ針編みのワンピース、そしてさりげない気品で、彼女はこの時代のファッション神話にその名を刻んだ。

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一方、ファラ・フォーセットは、一分の隙もなくセットされたヘアスタイルでアメリカ人女性を体現した。『チャーリーズ・エンジェル』シリーズに登場するキャラクター、ジル・マンローとしても知られる彼女は、この70年代のセックスシンボルだった。

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70年代のもうひとつの定番は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』で、当時のディスコルックを完璧にまとめたものだ。主演のジョン・トラボルタのルックは世界中に広まり、オープンシャツ、スパンコール、白いスーツはいたるところで見られた。

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アグネタ、ベニー、ビョルン、アンニ=フリッドの頭文字をとって名付けられたグループ、ABBAはディスコのステージ衣装のキングとクイーンだった。スパンコールやゴールドのミニドレス、フリンジ付きのパンツ……70年代の全世代が真似したシルエットだ。

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ドラマシリーズ『Chapeau melon et bottes de cuir』(イギリスの作品で、日本でも『おしゃれ㊙探偵』の邦題で一時期放映された)もまた、70年代の多彩なスタイルの証しである。番組のヒロインの一人であるエマ・ピール(英俳優ダイアナ・リグが演じた)は、花柄のドレスだけでなく、タイトなジャンプスーツとハイヒールでセクシーさを演出していた。

translation & adaptation: Akiko Eguchi

ありのままの自分でいられる服を。新生「クロエ」は女性のエネルギーと自由を表現
永遠のファッション・アイコン ジェーン・バーキンさん死去

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