【カンヌ国際映画祭2024】レッドカーペットを彩った豪華セレブの印象的なルックを振り返り
2024.5.31
世界各国のセレブがドレスアップして集い、盛大に行われた第77回カンヌ国際映画祭。最高賞であるパルムドールはショーン・ベイカー監督の『Anora(原題)』が受賞したが、今年のレッドカーペットファッションの“パルムドール”は誰の手に? マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け(一部省略)。
2024.5.31
世界各国のセレブがドレスアップして集い、盛大に行われた第77回カンヌ国際映画祭。最高賞であるパルムドールはショーン・ベイカー監督の『Anora(原題)』が受賞したが、今年のレッドカーペットファッションの“パルムドール”は誰の手に? マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け(一部省略)。
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2024年5月14〜25日(現地時間)に開催された第77回カンヌ国際映画祭。レッドカーペットを歩いたセレブたちのうち、今年のベストドレッサーに輝いたのは誰なのか、私たちが一挙紹介する中から見つけてほしい。
ラインストーン、スパンコール、そして映画スターたちのグラマラスなルックが、10日間以上にわたってクロワゼット(カンヌ国際映画祭はラ・クロワゼット大通りで行われる)を興奮させた。昨年はというと、ナタリー・ポートマンが「クリスチャン・ディオール」の有名な「ジュノンドレス」を再解釈したドレスをまとって登場し、ファッション愛好家をあっと驚かせた。だからイベント全体を通してのベストルック・セレブはほぼ間違いなくナタリーだったといえる。
今年の第77回カンヌ国際映画祭は、カンヌの会場であるパレ・デ・フェスティバルで上映された映画の批評やスターたちのドレスの美しさがすべてではなかった。
映画界そしてその域を超えて、性差別や性的暴力との闘いが前面に押し出され、レッドカーペットではパレスチナ問題に対する連帯が多く表明された。後者に関して、セレブたちはパレスチナの大義へのコミットメントを表現するために政治的な意味を持つドレスやアクセサリーを使用し、ファッションがいかに強力なツールとなりうるかを示したのだ。
インドの俳優カニ・クスルティとフランスの俳優レイラ・ベクティは、パレスチナの人々との連帯の象徴であるスイカの形をしたアクセサリーでレッドカーペットの装いを引き立て、オーストラリア出身のオスカー俳優ケイト・ブランシェットは、言葉では主張しなかったものの、パレスチナ国旗の色のドレスを採用した。(レッドカーペットを背景に、フロントが黒、バックが白に近い薄いピンクのドレスを着用したケイトがトレーンを持ち上げてグリーンの裏地を見せたとき、パレスチナの国旗の配色を表現していると解釈された)
このような力強い行動は、その後メディアでも報道され、世界中が注目するイベントの中で、この重要な大義の認知度を高めるのに貢献した。
今年、私たちは決着がつかないゲームをしている。というのも、カンヌ国際映画祭全体において、どのルックがベストなのかを1つ決めるのはいつだって簡単なことではないが、今年も実にさまざまなルックがたくさんあり、より印象的なドレスが次々と登場したからだ。
カナダ出身モデルのココ・ロシャが着用した壮大なドレスのファンタジーに楽しませてもらったが、フランスのシンガー・ソングライター、Yseultが着用したマリア・グラツィア・キウリによる、限りなく洗練された「ディオール」のシルエットは印象に残っている。また、米スーパーモデルのベラ・ハディッドが今年初めてレッドカーペットに登場したことにも魅了された。
アンソニー・ヴァカレロによる「サンローラン」のドレスは華々しいものではなかったと言う声もあり、私たちもそれを認めざるを得ないが、その一方で、私たちはそのカジュアルな選択と官能的な美学が非常に気に入った。
有名なレッドカーペットを歩いた後、スターたちは長編映画を鑑賞するためにパレ・デ・フェスティバルに向かうことは覚えておくに値する。だから長いトレーンやコルセット、その他快適さより美しさを追求したディテールがない衣装が一番だ。映画鑑賞を気兼ねなく楽しめるから。
例年通り、今年も「シャネル」、「ディオール」、「ブシュロン」、「ジャン・ポール=ゴルティエ」、「アミ パリス」といったフランスのメゾンが大活躍した。
しかしここで、私たちは決めた。今年のベストルックの“パルムドール”は……オートクチュールだ。オートクチュールメゾンのアトリエで作られたドレスのクオリティと貴重さに勝るものはない。そして論より証拠。今年のカンヌのベストドレッサー・セレブのほとんどが、クチュールのドレスで大きな存在感を発揮している。
「ジャン・ポール=ゴルティエ」の2024年春夏オートクチュールドレスを着用したアレクサ・チャン、「シャネル」の1996/97年秋冬オートクチュールコレクションのドレスをまとったナオミ・キャンベル、1957年にさかのぼるムッシュ・ディオールの作品にインスパイアされた「ディオール」のオートクチュールドレスに身を包んだアニャ・テイラー=ジョイなどが含まれる。
つまり、私たちはドレス職人やお針子たちの仕事に敬意を表しているのだ。
レナ・マーフフ
フランスのユーチューバー、レナ・マーフフは「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のアンドレアス・クロンターラーによる2024年春夏コレクションのドレスを着用した。
タイス・アラウージョ
ブラジル人デザイナー、リノ・ヴィラヴェンチューラのドレスをまとったブラジル人俳優タイス・アラウージョ。
ハンター・シェイファー
米モデルで俳優のハンター・シェイファーは「アルマーニ プリヴェ」のカスタムドレスで出席した。(ジュエリーは「ショパール」)
Yseult

Yseultはマリア・グラツィア・キウリによる「ディオール」のオートクチュールルックでレッドカーペットに現れた。
クアン・シャオトン
中国の俳優クアン・シャオトンは「エリー・サーブ」の2008年春夏コレクションのドレスをまとった。
ベラ・ハディッド
ベラ・ハディッドはジル・ルルーシュ監督作『Beating Hearts(英題)』のプレミアで、「アトリエ・ヴェルサーチェ」の2001年春夏コレクションのドレスを着用。
アニャ・テイラー=ジョイ

米俳優アニャ・テイラー=ジョイは自身の主演作『マッドマックス:フュリオサ』のプレミアに、「ディオール」のオートクチュールドレスで出席した。
ナオミ・キャンベル
元祖スーパーモデル、ナオミ・キャンベルは「シャネル」の1996/97年秋冬オートクチュールのドレスでレッドカーペットに登場。
レイラ・ベクティ
レイラ・ベクティは「アミ パリス」のドレスでレッドカーペットを歩いた。
ケイト・ブランシェット

ケイト・ブランシェットは『The Apprentice(原題)』のプレミアに、ハイダー・アッカーマンがデザインした「ジャン・ポール=ゴルティエ」のドレスをまとった。
オリアナ・サバティーニ
アルゼンチンのモデル、オリアナ・サバティーニは「ソフィー・クチュール」の2025年秋冬クチュールコレクションのマーメイドクリスタルドレスで、デヴィッド・クローネンバーグ監督作『The Shrouds』のプレミアに出席した。(ジュエリーは「ショパール」)
ココ・ロシャ
ココ・ロシャはロンドンを拠点とする香港出身デザイナー、ロバート・ワンの2024年春夏オートクチュールのドレスで『The Apprentice』の大階段を歩いた。
アレクサ・チャン
英ファッションアイコン、アレクサ・チャンは、シモーヌ・ロシャによる「ジャン・ポール=ゴルティエ」の2024春夏オートクチュールのドレスに身を包んだ。(ジュエリーは「ブシュロン」)
カイリー・バーゾサ
フィリピンの俳優カイリー・バーゾサは、フィリピンのファッションデザイナー、マーク・バンガーナーのカスタムドレスをまとった。
ジェシカ・ワン
中国系アメリカ人インフルエンサー、ジェシカ・ワンは「ジャン・ポール=ゴルティエ」の2001年秋冬オートクチュールのドレスを着用。(ジュエリーは「デビアス」)
ラウダ・モハメド
ノルウェー系ソマリア人モデル、ラウダ・モハメドはノルウェー発「セシリエ・メリ」の赤のワントーンルックで出席。(ジュエリーは「ブシュロン」)
ベラ・ハディッド

ベラ・ハディッドは「サンローラン」のフルルックで、『The Apprentice』の大階段をのぼった。
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
英モデル、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーは「ヴィクトリア・ベッカム」のドレスをまとった。(ジュエリーは「ティファニー」)
エラ・ハント

英俳優兼シンガー・ソングライターのエラ・ハントは、キム・ジョーンズによる「フェンディ」の2024年春夏オートクチュールのドレスに身を包んだ。(ジュエリーは「ショパール」)
プトゥリ・マリノ
インドネシアの俳優プトゥリ・マリノはインドネシアのブライダルブランド「Stellarissa」のビスポークドレスで『マッドマックス:フュリオサ』のプレミアに出席した。
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
【カンヌ国際映画祭2024】豪華セレブのベストルックを公開。ケイト・ブランシェットが圧巻のゴールドドレスで輝きを放つ
カンヌ国際映画祭に足跡を残した女性監督たち
This article was originally published on Marie Claire FRANCE
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