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「モデル」という職業の“真実”

iStock.com / Rawpixel

ケンダル・ジェンナーやジジ・ハディッドなど、今をときめくスーパーモデルたちは、最先端のファッションに身を包んでランウェーを歩き、ハイブランドの広告に登場。大金を稼ぎ、友人も、ボーイフレンドも、家族までもがセレブばかりと、一見、華やかなイメージを持つ人も多いだろう。しかし、内部事情に詳しいあるモデルによれば、舞台裏は想像以上に過酷なようだ。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

気になる!「モデル」の世界について知っておくべきこと

スーパーモデルの日常は実際、どんなものなのか? モデルで作家のレイチェル・ウッズ(『The Model’s Guide』の著者※編集部注)はこの特別な世界を垣間見せてくれた。そしてあなたを驚かせるかもしれない。

夢のある仕事のひとつだ。一流デザイナーたちのためにキャットウォークをし、プリンセスのようなドレスを身にまとい、一流のカメラマンたちのためにポーズをとる……。

こうした華やかな幻想の裏で、モデルの仕事は見た目以上に複雑だ。これがその証拠である。

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モデルは完璧ではない

ファッション誌で目にする写真には、想像以上にフォトショップが大きな役割を果たしている。モデルによっては自然な外見を完全に変えられてしまうこともあるし、完璧なイメージを作り出すためのトリックは数え切れないほどある。

ちなみに、あるフォトグラファーは、レイチェル・ウッズの耳が突き出しているように見えるからと、瞬間接着剤で貼り付けたことがあるそうだ……。

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モデルにも食べる権利はある

信じられないかもしれないが、すべてのモデルが1日にセロリスティックとブドウ1房だけを食べているわけではない。一般に考えられているのとは逆に、彼女たちのほとんどは健康的な食生活を送っており、たまにピザやハンバーガー、ミルクシェイクを楽しむこともある。

アメリカ人スーパーモデルのジジ・ハディッドはハンバーガーが大好きであることを公言している。人気司会者ジミー・ファロンのトーク番組に出演した際には、彼と一緒にハンバーガーを平らげた。

モデルは必ずギャラが支払われるわけではない

レイチェル・ウッズによれば、主に駆け出しのモデルにこの不公平は起きる。写真撮影のために何時間もポーズをとったのに、見返りとして彼女たちがもらえるのはポートフォリオ用の数枚の写真などだけ。

そして最悪なことに、まったく収入がないこともある。

モデル ファッション
iStock.com / LightFieldStudios

撮影は見た目ほど華やかではない

私たちは美しく、完璧な最終結果しか見ていない。だから、かなり違う現実が隠された撮影で撮られた写真だということに気づいていない。モデルはしばしば、凍えるような日に屋外でミニドレスや短い丈の洋服を着て、仕事をすることを要求される。

そしてときには、気温30度の中、巨大な毛皮のコートを着て闊歩(かっぽ)することを強いられる。そして彼女たちは100回も着替えなければならず、とてもとても不快な体勢で休憩をとらなければならない……。

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モデルは着用した服をもらえるわけではない

信じられないような美しいオートクチュールの服を着て、ポーズをとっているにもかかわらず、モデルたちがそれを自分のものにすることは絶対に許されない。

たまに奇跡が起きて、豪華で高価な衣服をもらえることもある。しかし、ツイていないモデルたちは別れを告げなければならない……。

モデルは毎日撮影しているわけではない

モデルは毎日のようにフォトグラファーの前でポーズをとっていると、ほとんどの人が思っている。

実際には、有名なスーパーモデルを別として、多くのモデルは定期的な仕事を得ることが難しい。閑古鳥が鳴くような時期もたびたびあり、生計を立てるためにオーディションに行かなければならないのだ。

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モデルには忍耐が必要

覚えておいてほしいことがひとつある。スーパーモデルは、待つことに計り知れないほどの時間を費やしている。ヘアやメイクが仕上がるのを待ち、フォトグラファーがシーンをセットするのを待ち、写真が完成するのを待ち、ランウェーショーが始まるのを待ち、キャスティングで仕事が見つかるのを待つ。

携帯電話や本を手にしているモデルをよく見かけるのはそのためだ。彼女たちは暇をつぶさなければならない。

モデルは何歳になっても働ける

スーパーモデルはできるだけ若くあるべきだという、一般的な(そして間違った)考えがある。実際、モデル業には実に多くのジャンルがあり、選択肢は無数にある。

十分な気品とルックスを備えている成熟した女性にも、チャンスはたくさんある。遅すぎるということはない!

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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