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「LVMH メティエ ダール」がデニムメーカー「クロキ」と日本初のパートナーシップを締結

〈左〉クロキ株式会社 代表取締役社長 黒木立志氏〈右〉LVMH メティエ ダール CEO マッテオ・デ・ローサ氏

伝統的サボワールフェール(匠の技)の継承と発展を目的とする「LVMH メティエ ダール」は、世界屈指のデニム生産地として知られる岡山県のデニム生地マニュファクチャーである「クロキ」と、日本初のパートナーシップを締結した。日本の優れたクラフトマンシップの継承発展を目的とする取り組みを、本格的に始動する。

2015年に設立された「LVMH メティエ ダール」は、ものづくりに欠かせない優れた技術やサヴォワールフェールを持つマニュファクチャー、職人たちと連携し、それらの事業や活動に投資することで、世界でもユニークなクラフトマンシップの集合体を形成。牧畜をはじめ、なめし加工、金属加工、繊維やファブリック生産など、ものづくり産業におけるさまざまな事業の成長と活性化を目標とした、独自性の高い統合的な取り組みを行っている。

「クロキ」の工場より

今回パートナーシップを締結した「クロキ」は、創業当初から最高品質のデニムづくりにおける染色と織布に専念。伝統的に集積された技術と最新技術の融合を図りながら、自社が誇るクラフトマンシップの限界と向き合い、新しいデニムの開発・創造を続けている企業だ。その情熱とクラフトマンシップは、「LVMH メティエ ダール」が掲げるテーマである、イノベーションと伝統の継承、高品質かつ持続可能な製品づくりを体現している。

「クロキ」の工場より

「クロキ」は今回のパートナーシップにより、デニム素材の優れたマニュファクチャーとしてLVMH グループに所属するブランドとの関係が強化されるだけではなく、異業種間の交流や、職人や製造工場との技術やノウハウの共有など、メティエの多様なコミュニティに参加し、新たな可能性を開拓していく。

「クロキ」の工場より

「クロキ」の代表取締役社長 黒木立志氏は、「日本における初のパートナーマニュファクチャーとして、『LVMH メティエ ダール』のコミュニティに参画するオファーをいただき心から光栄に思います。同時に真摯にものづくりに取り組んできた私たちの思いが届いたことに大きな喜びを感じています。このパートナーシップを通じて、メイド・イン・ジャパンの高いクオリティと魅力がさらに世界に向けて発信されることを期待しています」と述べている。

また、LVMH メティエ ダール CEOのマッテオ・デ・ローサ氏は、「『LVMH メティエ ダール』のコミュニティに、『クロキ』を迎えることができ、大変うれしく思います。このパートナーシップは、LVMH グループと所属するブランドが築いてきた日本との強い絆をさらに強化するものであり、多くの比類ない伝統的な職人技を誇る日本において、私たちの新たな物語の第一章をともに描くことを楽しみにしています」とコメント。

両者によって展開される日本が誇るデニムの新たな可能性に、期待が高まる。

text:Tomoe Tamura

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