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源義高を演じる市川染五郎©NHK

大河『鎌倉殿の13人』美しすぎる市川染五郎が三谷作品に登場した深~い意味

現在放映中のドラマから注目すべきイケメン俳優をご紹介。今回は、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で登場直後からネットをざわつかせている、歌舞伎俳優の市川染五郎さんをズームアップします

役柄に圧倒的な説得力を与える美貌と色気

現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。平安末期から鎌倉幕府誕生へと移行する時代を舞台に、源頼朝(大泉洋)のもとに集まった面々が権力を巡って繰り広げるパワーゲームを、後に最高権力者となる北条義時(小栗旬)を中心に描く。

政治闘争のドロドロが展開する一方、随所にちりばめられるコメディー要素にハマる人も多く、毎週日曜日の夜は関連ワードがツイッターのトレンドランキング上位に並ぶのだが、第13回が放送された4月3日は、ある人物の登場でネットが沸いた。

その人物とは、源義高に扮する市川染五郎である。

頼朝は、従兄の木曽義仲(青木崇高)が平家と通じているのではないかと疑い、人質を差し出すよう求める。その命を義仲に伝えた義時は、と同時に、義仲のもとに身を寄せている叔父の源行家(杉本哲太)を渡せばいいと勧めるが、自分を頼ってきた者を追い出すことはできないと断り、代わりに選んだのが、嫡男の義高だった。

そして場面は変わり、義高=染五郎のアップが映し出される。筆者はドラマをリアタイしながらツイッターをウォッチしていたが、この瞬間から「美しすぎる!」「麗しい!」といったツイートが溢れんばかりに続々と投稿されるのを目撃した。

尊敬する父の命に従い、源義高は人質として鎌倉へ ©NHK

義高は美しくなければならない。表向きは頼朝の娘・大姫の許婚として鎌倉に入るのだが、大姫のみならず気性が荒く敵に厳しい御台所の政子(小池栄子)までも初対面で好感を抱き、温かく迎えることになるからだ。

史実にある通り、後に悲劇に見舞われた際、大姫と政子が義高のためにした行動をとってみても、どれだけ惚れ込んでいたかがわかる。そういう意味で、染五郎の美貌と色気は、義高という役柄に圧倒的な説得力を与えている。

三谷幸喜作品と高麗屋の縁

市川染五郎は、十代目松本幸四郎(当時は七代目市川染五郎)の長男として生まれ、現在17歳。祖父は二代目松本白鸚で、松たか子は叔母にあたる。キラ星のごとき俳優一家に生まれた染五郎は、2007年の歌舞伎座公演で初お目見え、09年に四代目松本金太郎の名で初舞台を踏み、18年に八代目市川染五郎を襲名した。

歌舞伎俳優として着実にキャリアを積む染五郎だが、その美貌もジャンルを超えて注目されている。「ヴェルサーチェ」は、2022年春夏キャンペーンにK-popの人気ガールズグループであるIVE(アイヴ)のアン・ユジンとともに、染五郎を抜擢。「シュウ ウエムラ」も彼を日本ブランドアンバサダーに起用するなど、ファッションやビューティの世界での活躍も目立つ。

©VERSACE

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テレビドラマは13年にNHK BSで放送された1本しか出演していない染五郎にとって、『鎌倉殿の13人』が本格的なドラマデビューといえる。その記念すべき作品が、三谷幸喜が脚本を手がける大河ドラマであることは意味が大きい。

子どもの頃からの大河ファンで知られる三谷が、もっとも好きだった作品を訊かれると、必ず挙げるのが『黄金の日日』(1978年)で、主役の呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)を演じたのは、染五郎の祖父である先々代の染五郎(現・白鸚)だった。

その後、人気脚本家となった三谷は数多くの作品で高麗屋(松本幸四郎一家の歌舞伎役者としての屋号)の人々とタッグを組み、名作を生む。三谷にとって初の歌舞伎座上演作品となった『月光露針路日本 風雲児たち』(19年)は、十代目松本幸四郎が主役で、二代目松本白鸚や染五郎も出演した。

『黄金の日々』に憧れた少年が、大河ドラマの脚本を3本も担う脚本家となり、その作品に次代の高麗屋を背負って立つ若き染五郎が出演して日本中に鮮烈な印象を与えた。『鎌倉殿の13人』は、俳優一家と日本を代表する脚本家が長きにわたって紡ぐ物語の最新章でもある。

木曽義仲と源義経(菅田将暉・写真左)・北条義時(小栗旬・写真右)らの戦いの行方は? ©NHK
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 NHK総合ほか 毎週日曜 午後8時~ 
※放送から7日間は配信サービス「NHKプラス」で見逃し視聴が可能

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香月友里

かづき ゆり。フリーライター。出版社の編集者を経てライターに。同居する5匹の犬猫たちにお仕えしながら、映画とドラマと演劇とJ-POPにどっぷり浸る日々を送る

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