ジョージ・クルーニーがフランス国籍を取得したことで批判を受けるも、仏内務大臣が擁護
Mondadori Portfolio / Getty Images
米俳優ジョージ・クルーニー一家がフランス国籍を取得したことが世界的な話題になったが、AP通信によれば、制度の特例を適用した帰化だったことなどを理由に批判を受けているという。なおジョージはアメリカ国籍を放棄しておらず、フランスとの二重国籍という扱いなのだとか。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
ジョージ・クルーニーとその家族がフランス国籍を取得したことは、メディアで大きく取り上げられ、さまざまな議論を巻き起こしている。マリー=ピエール・ヴェドレンヌ内務省次官が2025年12月31日(現地時間)、仏公共ニュースメディア『Franceinfo』でこの件について発言。そのなかで彼女は「これは良いメッセージではなかった(社会に向けて発するメッセージとしては適切ではなかった)」と述べた。
「二重基準」?
『Franceinfo』の記者団に対し、内務省次官はジョージへのフランス国籍の付与について発言し、彼が特別扱いを受けたかどうかは「判断できない」と説明した。そして、彼女は手続き全体を見直すことを約束した。
内務省次官はまた、ジョージがフランス語を習得していないと認めていることをふまえ、ある種の「二重基準」があることも指摘した。言語の習得は通常、国籍を取得するために必須のスキルである。
「ジョージ・クルーニーが帰化を申請していることは誇りに思えるし、素晴らしいことです。彼はフランスに住んでいるのですから。ただし、私たちが発信するメッセージ(今回の対応が社会にどのようなメッセージを送ることになるか)には注意が必要だと思っています」と彼女は述べ、「公平性の問題」があると指摘した。
2025年12月26日付の政令により、俳優ジョージ・クルーニーと人権弁護士の妻アマル・クルーニー、そして8歳の双子の子どもたちがフランス国籍を取得していたことが明らかになった。この手続きは、「フランスの国際的評価を高めた顕著な功績」を理由として、外務大臣の提案に基づいて行われた。
フランスにとって「大きなチャンス」と内務大臣
内務省次官の懸念を受けて、ロラン・ヌニェス内務大臣はすぐに発言した。彼は「二重基準」は存在しないと断言し、クルーニー一家は内務大臣の「法令」によって帰化しており、これは「公的機関による決定」であると説明したと、AFP通信が仏紙『Le Monde』を通じて報じた。さらに、彼は今回の手続きについて「我が国にとって大きなチャンス」と評価し、満足の意を表明した。
一方、外務省は、クルーニー夫妻は「治安当局による身辺調査、県庁での帰化に関する規定の面接、さらに印紙税の納付など、厳格な手続きを踏んだ」と述べた。
ジョージは2021年、妻アマルと2人の子どもたちとともにヴァール県ブリニョールに移り住んだ(プロヴァンス地方にある夫妻の邸宅は170ヘクタールの敷地に3階建てのカントリーハウス、プールやテニスコート、湖、ラベンダーガーデン、オリーブ畑などがあるそう)。家族は1年のうちの一定期間をそこで過ごしている(米紙『New York Times』のインタビューでジョージは、米ケンタッキー州と英ウィンザーにも家があり、イタリアのコモ湖畔にも別荘を所有しているが、主な居住地はフランスの農場だと語ったという)。
※ジョージ・クルーニーがフランス国籍取得を決断した主な理由について、英紙『The Guardian』によれば、ジョージが積極的にトランプ大統領の再選に反対していたことや夫妻の活動がトランプ政権による制裁を受けるリスクがあることが考えられるという。またジョージは2024年10月の米誌インタビューで、双子の子どもたちをハリウッド文化の中で育てることに不安があると話しており、フランスのプライバシー保護法を称賛していたとのこと。
※( )内編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
【ベネチア国際映画祭2025】ジョージ&アマル・クルーニー夫妻はじめ、豪華セレブの洗練ルック13選 ジョージ・クルーニー夫妻が結婚10周年! ベルベットドレスをまとった妻アマルの息をのむ美しさが話題に
Share
リンクを コピーしました