時間と距離を超えた、至高のアートに出会う。大阪・関西万博で堪能するイタリアの芸術と美食
2025.8.31

「ファルネーゼ・アトラス」
大阪・関西万博が開幕するやいなや、大きな話題を呼んだイタリア館。カラヴァッジョ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチなどの美術品を間近に見られるほか、屋上には緑豊かな庭園と、郷土料理を味わえるレストラン「イータリー」も。イタリアの魅力が惜しみなく注ぎ込まれた、必見のパビリオンへ。
2025.8.31

「ファルネーゼ・アトラス」
大阪・関西万博が開幕するやいなや、大きな話題を呼んだイタリア館。カラヴァッジョ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチなどの美術品を間近に見られるほか、屋上には緑豊かな庭園と、郷土料理を味わえるレストラン「イータリー」も。イタリアの魅力が惜しみなく注ぎ込まれた、必見のパビリオンへ。
「L’ Arte Rigenera la Vita(アートが生命を再生する)」をテーマに構成されたイタリアパビリオンでは、古代から現代に至るまで選りすぐりの芸術作品を観ることができる。来場した人々をまず驚かせるのが、日本初公開の「ファルネーゼ・アトラス」(作者不明)。紀元前2世紀の大理石彫刻で、ナポリ国立考古学博物館の至宝だ。重さは約2トン、ナポリから大阪までおよそ1万キロメートルを渡ってきた。
さらに「ファルネーゼ・アトラス」のそばにはミケランジェロの彫刻「キリストの復活」がそびえ立ち、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティックコード」から素描も展示されている。そしてイタリア館内に設置されたバチカン館で待ち受けるのが、カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」。本作品も日本初公開だ。本国でも今回ほど近くで見られることはないという。これらの歴史ある名品とともに多彩な現代アーティストの作品が並び、過去と現在が交錯する。



加えてイタリアと日本のつながりを物語る作品も展示されている。一つは、ティントレットの「伊東マンショの肖像」。1585年、両国にとって初めての外交会談を祝って描かれた肖像画だ。頭上を見上げると目に飛び込んでくるのが、精巧な飛行機の模型。1920年にアルトゥーロ・フェラーリンがローマから東京への初飛行に使用した機体を再現したもので、イタリアから日本への旅を象徴する。時間も距離も超える壮大な展示空間に圧倒されることだろう。

屋上には庭園が広がり、現代アーティストのフランチェスカ・レオーネによる彫刻作品などが展示されている。近くのパビリオン建築を眺めて散歩するのも清々しい。屋上にある開放的なレストラン「イータリー」では、庭園の眺望を楽しみながら、18のイタリア地域とコラボレーションした郷土料理を週替わりで味わえる。1階エントランス付近でも、ピンサやパニーニなどの軽食やイタリアンジェラートを提供。「イータリー」も軽食エリアも予約は不要で、イタリア館の入場列とは別のルートで体験できる。青空の下、ジェラートを食べながらひと息つくのもおすすめだ。





レストラン「イータリー」。営業時間は11:00~21:15(ラストオーダー20:20)
「イタリアパビリオン」
デザイン設計は、MCA(マリオ・クチネッラ・アーキテクツ)。ルネサンス期の理想都市に着想を得た館内に、イタリアの都市文化を象徴する劇場、ポルティコ(列柱廊)、広場、庭園が配置されている。美術品や職人が手がけた工芸品のほか、イタリア宇宙機関などによる科学技術の現在地も展示。館内の円形劇場では、毎日午後6時からライブパフォーマンスが開催されている。
https://www.expo2025.or.jp/official-participant/italy/

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©︎marie claire/text: Saya Tsukahara / photos: Courtesy of Italy Pavilion at Expo 2025
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