トランプ政権により、俳優ジュリアン・ムーアの著書が学校で禁止に
2025.2.28

Mike Marsland / Getty Images
アカデミー賞主演女優賞を受賞した『アリスのままで』(2014年)などで知られる俳優ジュリアン・ムーア。彼女が2007年に発表した児童書が、トランプ政権によって、米国防総省が運営する学校で禁止されたと報じられた。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
2025.2.28

Mike Marsland / Getty Images
アカデミー賞主演女優賞を受賞した『アリスのままで』(2014年)などで知られる俳優ジュリアン・ムーア。彼女が2007年に発表した児童書が、トランプ政権によって、米国防総省が運営する学校で禁止されたと報じられた。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
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2025年2月16日(現地時間、以下同じ)、ジュリアン・ムーアはインスタグラムで、トランプ政権が自身の児童書を禁止したことを糾弾した。彼女の著書『Freckleface Strawberry(原題)』(そばかす顔のストロベリーの意味)は、米国防総省が運営する学校で検閲されている本のひとつである。
学校で禁止される本のリストは増え続けているという。ドナルド・トランプ大統領は2025年1月20日から米国の政権に復帰したが、彼の新たな決定は多くの人にとって理解不能なままである。ジュリアンのケースもその一例で、2007年に出版した著書『Freckleface Strawberry』は、国防総省が管轄する学校で禁止された。
この事例は、2025年2月7日付の米紙『The Washington Post』の記事で取り上げられた。
映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(2024年)などに出演する、64歳の米ノースカロライナ州出身俳優ジュリアン・ムーアは、2025年2月16日(日)にインスタグラムにこうつづった。「私の初めての著書『Freckleface Strawberry』が、トランプ政権によって、国防総省が運営する学校で禁止されたと知り、大きなショックを受けています」
この決定は、彼女を一層悲しませるものだ。なぜならこの作品は、「そばかすが嫌いな7歳の少女が、やがて自分は“他のみんなと同じように”違うと気づき、そばかすとともに生きることを学ぶ」という「半自伝的」な物語だからだ。
自身も軍人の娘であるジュリアンは、インスタグラムの投稿で、「(自分のように)軍隊にいる親のもとで育ち、DoDEA(※)に通う子どもたちが、自分たちと同じような人生経験を持つ人物が書いた本を読むことができないのは本当に悲しい」と述べた。
※Department of Defence Education Activityは米国防総省が運営する教育機関。主に軍人の子供たちを対象に、米国内外の米軍基地にある161校を管理・運営している。
ジュリアンは自分の本が禁止された理由にも疑問を呈している。彼女は、この本は子どもたちに「私たちはみんな苦しんでいるが、人間性とコミュニティによって団結している」ことを思い出させるために書いた作品だと指摘している。「私は心から悲しんでいます。言論と表現の自由が憲法上の権利であるこの国で、このような事態を目にするとは思ってもみませんでした」と締めくくった。
ジュリアン・ムーアはインスタグラムの投稿で、文芸活動団体「PEN America」をメンションした。同団体は2025年2月14日に、ジュリアンと同様の投稿(※)を行なっている。
※投稿の中で、国防総省が運営する学校に通う6万7000人の子どもに影響があると述べており、ジュリアンの著書以外にも、禁止となった作品を紹介。その中には現副大統領J.D.ヴァンスの回顧録『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』も含まれている。
米紙『The Washington Post』は、「アメリカ国立科学財団(基礎科学研究に財政支援を提供することを目的とした米国政府の独立機関)の職員が、『障害』、『女性』、『マイノリティ』、『歴史的』、『過小評価されている』、『社会経済的』といった単語を使用したプロジェクトを精査するよう指示された」と報じている。これはジュリアンの著書『Freckleface Strawberry』を含む、学校の多くの本が検閲された理由を説明する衝撃的な要請である。
※編集部注
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was originally published by Mathilde Courret on Marie Claire FRANCE
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