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【グラミー賞2025】ビヨンセ、悲願の年間最優秀アルバム賞をついに受賞

Amy Sussman / Getty Images

米音楽界の最高峰、グラミー賞で史上最多受賞数と最多ノミネート数を誇るビヨンセ。2025年2月2日(現地時間、以下同じ)に開催された第67回グラミー賞授賞式で、同賞の最大の栄誉とされる年間最優秀アルバム賞を、5度目のノミネートにしてついに受賞。また最優秀カントリー・アルバム部門で、黒人アーティストとして史上初の受賞を果たすなど、新たな記録を打ち立てた。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

グラミー賞史上最多受賞数を誇るスーパースター、ビヨンセは、カントリーアルバム『カウボーイ・カーター』(ビヨンセにとって8枚目のアルバム)で、この夜の最大の賞である年間最優秀アルバム賞を持ち帰った。

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『カウボーイ・カーター』自身(ビヨンセの本名はビヨンセ・ノウルズ・カーター)に「イーハー(カウボーイの歓喜の掛け声)」と声援を送ろうではないか。

2025年2月2日(日)に開催されたグラミー賞授賞式において、ビヨンセは2024年にリリースしたカントリーアルバム『カウボーイ・カーター』で、念願の年間最優秀アルバム賞を初めて受賞した。長年、グラミー賞史上最も多くの賞を獲得したアーティストでありながら、年間最優秀アルバム賞のトロフィーを手にしたことがなかった彼女にとって、この栄誉は大きな瞬間となった。

この部門のノミネート作品を発表したロサンゼルス消防局員から自分の名前が呼ばれると、クイーン・ビーことビヨンセは唖然(あぜん)とした表情を見せた。そして長女ブルー・アイビーに「愛しているわ、私のベイビー」と言いながら、感極まった様子でクリプト・ドットコム・アリーナのステージへと向かった。

ビヨンセは受賞スピーチの冒頭で、壊滅的な山火事から「私たちの安全を守ってくれている」消防士たちへの感謝と称賛を述べ、こう語った。「私はとても満たされ、とても光栄に思っています」。そして「長い、長い年月がたちました」と笑いながら、こう続けた。「グラミー賞、すべてのソングライター、すべてのコラボレーター、すべてのプロデューサー、すべてのハードワークに感謝したい」

彼女はさらに、カントリーミュージシャンであり、黒人女性アーティストとして初めてグランド・オール・オープリー(ナッシュビルにあるカントリーミュージックのライブ会場)のステージでパフォーマンスを行ったリンダ・マーテルの功績に対し、感謝の気持ちを述べた。「私はこの賞をマーテル夫人に捧げたい。私たちは前進し続け、扉を開いていけたらと思います」と、『カウボーイ・カーター』で2曲コラボレートしているこのシンガー・ソングライターについて語った。

そして彼女はスピーチをこう締めくくった。「皆さんに神のご加護がありますように。本当にありがとう。ありがとう」

ビヨンセが受賞者として発表されたとき、授賞式の観客席にいたほかのスターたちも目に見えて興奮した様子で、特にレディー・ガガとビリー・アイリッシュは明らかに目に涙を浮かべていた。

今年の年間最優秀アルバム部門は大混戦だった。アンドレ3000の『New Blue Sun』、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』、チャーリー・XCX の『Brat』、ジェイコブ・コリアーの『ジェシーVol.4』、チャペル・ローンの『The Rise and Fall of a Midwest Princess』、サブリナ・カーペンターの『Short n’ Sweet』、テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』がノミネートされた。

ビヨンセは第67回グラミー賞で11部門にノミネートされており、これは彼女が1年でノミネートされた数としては最多だった(それまで最多だった2009年の10ノミネートを上回った)。

年間最優秀アルバム賞に加え、『カウボーイ・カーター』が年間最優秀カントリー・アルバム賞、楽曲『TEXAS HOLD ‘EM』が年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲賞、最優秀カントリー・ソング賞、『16 CARRIAGES』が最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス賞、『YA YA』が最優秀アメリカーナ・パフォーマンス賞、『Bodyguard』が最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、ポスト・マローンをフィーチャーした『LEVII’S JEANS』が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞、リンダ・マーテルとシャブージーをフィーチャーした『SPAGHETTI』が最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞、マイリー・サイラスをフィーチャーした『Ⅱ MOST WANTED』が最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされた。

ビヨンセは、それまでグラミー賞史上最多の32冠だったが、この日、最優秀カントリー・アルバム賞と最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞も受賞し、自身が持っていた記録を塗り替え、現在は35個のトロフィーを獲得している。

また、カントリー部門での受賞で、ビヨンセは新たに歴史に名を刻んだ。このジャンルで、ポインター・シスターズが『Fairytale』で最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞して以来、50年ぶりに黒人女性としてグラミー賞を受賞しただけでなく、黒人アーティストとして初めて最優秀カントリー・アルバム賞を受賞したのだ。

年間最優秀アルバム賞を初めて受賞したことの意義は、ビヨンセにとって偉業であると同時に、このアルバムが彼女のルーツであり、アメリカーナ(カントリーなど、アメリカルーツの音楽ジャンル)にインスパイアされたプロジェクトであったことは特に見逃せない。

彼女は以前から、このジャンルへの愛を語り、黒人女性アーティストがカントリーミュージック業界で直面している難題について声高に語ってきた。特に、『カウボーイ・カーター』のリリース時には、自身がカントリーミュージックのコミュニティーから「歓迎されていないと感じた」経験が、このアルバムにどのように反映されたかをインスタグラムで率直に語った。

それ以来、彼女はビルボードチャートで数々の記録を塗り替え、そして今、ふたたびグラミー賞の歴史に名を残した。

※(  )内編集部注

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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