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2025年ゴールデン・グローブ賞の映画監督賞候補者、3分の1を女性が占める

〈左〉Corbis Entertainment / Getty Images 〈右〉Neilson Barnard / Getty Images

アワードシーズンの幕開けとなるゴールデングローブ賞のノミネーションが発表に。テレビ部門では、『SHOGUN 将軍』がアンナ・サワイの主演女優賞はじめ4部門の候補となり、日本でも話題を呼ぶなか、アカデミー賞の行方を占う映画部門では、監督賞に予想されていなかった2人の女性監督がノミネートされ、注目を集めている。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

コラリー・ファルジャ監督は『The Substance(原題)』で、パヤル・カパディア監督は『All We Imagine As Light(原題)』で評価された。

長年、映画のアワードシーズンがやってくるたびに、映画製作者としての功績が認められる女性が非常に少ないことに、うんざりさせられてきた。しかしありがたいことに、2025年のゴールデングローブ賞ノミネートでは、その部門でうれしい驚きがあった。

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2024年12月9日(現地時間)に発表された2025年ゴールデングローブ賞ノミネートでは、フランス人映画監督コラリー・ファルジャが『The Substance』で、インド人映画監督パヤル・カパディアが『All We Imagine As Light』でそれぞれノミネートされ、映画監督賞部門のノミネートの3分の1を女性が占めることになった。

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彼女たちは『Emilia Pérez(原題)』のジャック・オーディアール監督、『ANORAアノーラ』のショーン・ベイカー監督、『教皇選挙』のエドワード・バーガー監督、そして『The Brutalist(原題)』のブラディ・コーベット監督とともにノミネートされた(映画監督賞はゴールデン・グローブ賞の数少ない、ミュージカル/コメディ部門とドラマ部門に分かれていない部門のひとつである)。

ファルジャ監督とカパディア監督のノミネートは予想外だった。この枠で本命と目されていたのは、大ヒット作の監督であるハリウッドの重鎮、『ウィキッド ふたりの魔女』のジョン・M・チュウ監督と、『DUNE/デューン 砂の惑星PART2』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2人だった。

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『The Substance』は今年5月のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、たちまち話題を呼び、脚本賞を受賞。しかし、ゴールデングローブ賞においては、やや意外な選考だった。デミ・ムーアとマーガレット・クアリー主演の本作は、フェミニズムの視点から美の基準を扱ったホラー映画であり、通常、賞の投票者はホラー映画を軽視する傾向にあるからだ。

一方、『All We Imagine As Light』は、カテゴリーを問わず国際的な映画を評価するというゴールデングローブ賞の傾向を継続している。 カパディア監督のこのドラマ映画は、インドのムンバイを舞台に、3人の看護師とその友人たちを描いた作品で、本作もカンヌ映画祭でプレミア上映され、権威あるグランプリを受賞。同賞を受賞した初のインド映画となった。

『The Substance』と『All We Imagine as Light』は、どちらもさらなるノミネートを受けている。

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『The Substance』はミュージカル/コメディ部門の作品賞に、ファルジャ監督は映画脚本賞にノミネートされた。この映画の主演俳優であるデミ・ムーアはミュージカル/コメディ部門の主演女優賞、マーガレット・クアリーは助演女優賞にノミネートされている。

また、インドとフランスで制作された作品『All We Imagine As Light』も、外国語映画賞(非英語部門)にノミネートされた。

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ファルジャ監督とカパディア監督への評価は、昨年のゴールデングローブ賞で2人の女性監督が映画監督賞にノミネートされたことに続くものだ。『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督と『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督である。しかし、2023年は男性優位のノミネートだったため、一歩後退したように感じられた。

2022年は『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン監督が映画監督賞を受賞。カンピオン監督は『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホール監督と並んでノミネートされた。

2021年も女性監督3人がノミネートされた、もうひとつの重要な年だった(『あの夜、マイアミで』のレジーナ・キング、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネル、そしてトロフィーを手にした『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督)。

編集部注※2020年は主要部門の作品賞や監督賞に、女性監督の作品はゼロだった。

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2025年のゴールデン・グローブ賞は2025年1月5日(日)に開催され、米コメディアンのニッキー・グレイザーが司会を務める。授賞式は米『CBS』で東部時間午後8時/太平洋時間午後5時から、ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルから生中継される。

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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