世界が注目する韓国ドラマ「照明店の客人たち」、配信に先駆けインタビュー!
ウォルト・ディズニー・カンパニーの「ディズニー・コンテンツ・ショーケースAPAC 2024」が11月20日、21日の2日間にわたってシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで盛大に開催された。特に韓国からは20人のトップスターとクリエイターが集結し、ショーケースのラインナップ作品数も10作品と群を抜いた、勢いのある韓国ドラマはどれも見応えが期待されるものばかり。なかでも昨年世界で注目され、数々の賞を受賞した「ムービング」原作者であり、脚本家のカンフルの作品、12月4日(水)よりディズニープラス スターで独占配信が始まる「照明店の客人たち」に大きな関心が寄せられた。
「照明店の客人たち」は、生きる者と死者を繋(つな)ぐ照明店が鍵となる、物語の全貌が謎に包まれたヒューマンミステリーだ。照明店の店主ウォニョンを『神と共に』『ランサム 非公式作戦』「愛は一本橋で」のチュ・ジフン、生と死の境目となる病院で看護師を務めるヨンジを「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」のパク・ボヨンが演じ、味のあるバイプレーヤーとして知られる俳優キム・ヒウォンの初監督作品となっている。次々と登場するキャストも豪華絢爛(けんらん)、「パチンコ」のキム・ミンハ、「Missナイト&Missデイ」「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」のイ・ジョンウン、「なにもしたくない~立ち止まって、恋をして~」のソリョン、『ボストン1947』のペ・ソンウ、「遊んでくれる彼女」のオム・テグら主役級の俳優が名を連ねる。登場人物とその関係性に重きを置き、緻密(ちみつ)なストーリーテラーとして知られるカンフルも、自信作だと豪語する。
キム・ヒウォン監督が、カンフルの2作目となる「照明店の客人たち」もディズニープラス作品となった必然について、「子供の頃、世界中の子どもたちがディズニー作品を観てたくさん泣いたり笑ったりして育ち、心が動いたと思います。地球に住むすべての人間の感情は同じだと思いますが、カンフルさんの作品には人の心を動かす感情があります。私も役者さんもその感情に動かされたようです。そしてその感情がこの作品に溶け込んでいます。そういう意味で、ディズニーがカンフルさんとずっと一緒にいるんだと思います」と語り、共感を得た。
ショーケース2日目には、原作兼脚本家カンフル、キム・ヒウォン監督、チュ・ジフン、パク・ボヨンはインタビューにも応じ、南国シンガポールの気候も手伝って、和やかなムードで作品をアピールした。
──キム・ヒウォン監督は、「照明店の客人たち」が初監督作品となり、「幸せ」「夢のよう」と記者会見でおっしゃっていましたが、さらに気分を良くするために、チュ・ジフンさんが監督を褒めるとしたら?
チュ・ジフン:ははは。そうですね、僕は今まで40作品ぐらい仕事をしてきたのですが、今までの現場の中でトップ7に入るような素晴らしい現場でした。監督が準備も徹底して臨まれていましたし、ディレクションもそうですが、最初に私たちに約束した通りに現場が進む、非常に素晴らしい現場でした。僕のようなベテラン俳優が、彼のような新人監督に満足感を感じることは非常に珍しいことなんですけど(笑)。
キム・ヒウォン:今ひとつ褒め言葉と思えなくて、気分が良くならないんですけど(笑)。
──人間と人間ではないものとの物語ですが、実際に不思議な超常現象的な経験をしたことがありますか? あったとしたら、この作品に活かすことができましたか?
チュ・ジフン:こういった大きなイベントの前なのに、実は右の骨盤をけがして昨日は杖(つえ)をついていたんです。でも昨日ショーケースでこの作品の映像をご覧になった皆さんの表情が非常に明るかったので、ホッとして、とてもいい兆しなんじゃないかと思いました。しかも夜のパーティーでは抽選でいい賞品を当てて運が良かったなとも思ったり(笑)。不思議なことを演技にどのように反映するかというより、人生は不思議なことで満ちていると確信したので、そんな信念を持って演技に臨んでいます。
パク・ボヨン:私は超常現象を経験したことはないのですが、チュ・ジフンさんが言った経験をそばで追体験させてもらっているところです(笑)。この作品の役は特別なものが見えるキャラクターで、経験したことはないのですが自然に素のまま演技に入っていきました。
キム・ヒウォン:私は経験したことも実際に感じたこともあるのですが、人間というものは自分が理解できるものを見ようとする傾向があるので、理解できないものに対しては何かに頼りたい、そして受け入れたいという傾向があるので、そういう現象に対して信じる力が生まれるのではないでしょうか。自分が納得するために。だからこそ私たちの人生は面白いと思うんです。実際この作品はそういった経験がなくても、超常現象、スーパーナチュラルを理解しようとする努力によって楽しみが倍増する作品になっているんじゃないかと思います。
──監督、脚本家として、錚々(そうそう)たる俳優陣がキャスティングできたことへの満足度はいかがですか?
カンフル:あえて点数をつけるとしたら100点満点としか言いようがないです。
キム・ヒウォン:100点と言いたいんですが、実のところ200点、300点あげても足りないくらい。その理由は、演技は言うまでもないのですが、この方々がいなければ、この作品が成り立たなかったくらい貢献されているので。
チュ・ジフン:あたりまえのことじゃないですか(笑)。
キム・ヒウォン:あはははは! この方(チュ・ジフン)は70点!(笑)。
──原作のコミックのイメージはどの程度、役作りに立ちましたか?
チュ・ジフン:私は今まで仕事をしてきて、監督によってディレクションされる場合もありますが、割と自由に泳がせてくださる場合もあります。今回は後者だったので、自由に解釈して演技をすることができました。原作があって、しかもこの原作がしっかりした完成度の高い物語なので、そこからはみ出すことはできなかったのですが、しっかりと作品に挑むことができたと思います。
カンフル:私はこの原作を13年前に描いたのですが、日本のドラマ制作の事例なども私なりに勉強して、日本では原作に忠実な非常に充実した作品が多いなと思っていました。この作品は私が脚本も書き下ろしているので、原作以上のクオリティを出さなければいけないというのが私のひとつの目的、目指すところでした。そうでなければ自ら脚本を手がけることもなかったと思います。原作に忠実でありながらもそれ以上の何か、プラスアルファとして出さないと、と思っていましたし、その結果にとても満足しています。
原作のファンも多いので、原作に忠実であってほしいという文化もありますし、そう願うファンも多いですよね。2Dから3Dになっている中で、私は作家として、クリエイターとして作品に関わっているので、原作以上のものを作らなければ、と思いました。
──今回のような海外でのショーケースや授賞式も増え、海外のファンに会えたり、国境を超えて作品に参加されたりする機会も増えていますが、海外でのショーケースで楽しみにしていることはどんなことですか?
カンフル:今回、脚本家として参加しているので、ショーケースを通じて監督や俳優の方々と再会できて嬉(うれ)しいです。私は撮影現場でご一緒しておらず、ひとりで作業していることが多いので。「ONE PIECE」の仲間が集まった感覚です。他人とは思えない感じです。
キム・ヒウォン:いい世の中になったなぁと思いました。今は作品が公開されるやいなや世界中の皆さんが観ることができる。世界中の方々が私たちの作品に興味を持ってくださって、例えば南米の方々も観てくださる。世界はひとつなんだなぁ、と不思議な感覚に包まれます。
パク・ボヨン:海外のファンの皆さんに会えることが、不思議で、そして楽しいです。海外に来るたびに皆さんがたくさん応援してくださいますし、愛を受けることができて。直接ファンの皆さんにお会いできるのがいちばんの楽しみです。
チュ・ジフン:僕は慣れてますね(笑)。シンガポールにも何度も来ていますし。「冗談ですよ~(日本語で)」(笑)。楽しみもありますし、非常にポジティブに僕は捉えているのですが、例えば韓国で日本や南米のコンテンツを簡単に観ることができる。間接的にそういったコンテンツを通じて海外文化を感じることもできるので、こういうことは失礼にあたるんだな、こういうことはいい表現なんだななど、色々な情報を得ることもできる。コンテンツを通じて海外の文化に触れると、世界は本当にひとつだなと感じます。
──ぜひ日本にもいらしてくださいね!
パク・ボヨン:行ってみたいですね!!
『照明店の客人たち』
『照明店の客人たち』
ディズニープラス スターで2024年12月4日(水)より独占配信開始
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このほか、話題作が目白押しで、「涙の女王」の大ヒットでブルーカーペットでもファンの一際大きな声援を浴びた圧倒的な人気を誇るキム・スヒョン、チョ・ボアの1990年代が舞台の「ノックオフ」(ディズニープラス スターで2025年独占配信開始)、「カジノ」の監督が手がけ、会見で愛嬌(あいきょう)を振りまいていたチャーミングな「ムービング」のリュ・スンリョン、ヤン・セジョン、イム・スジョン共演、東方神起のユンホのキャスティングも話題となっている、70年代が舞台の海に眠る宝船事件がモチーフの「パイン ならず者たち」(ディズニープラス スターで2025年独占配信開始)、ディスニープラス作品には初参加だというキム・ヘスと、授賞式を席巻するのではと思うほど楽しい現場だったというチョン・ソンイルの「トリガー ニュースの裏側」(ディズニープラス スターで2025年1月より独占配信開始)、ここまで演技してしまっていいのか、と監督が驚くほど今まで観たことのない姿を披露する、医者役は二人とも初挑戦の『満ち足りた家族』などの名優ソル・ギョングと「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビンで贈る「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」(ディズニープラス スターで2025年3月より独占配信開始)、「ナルコの神」の監督作品で、「梨泰院クラス」のキム・ダミと「私の解放日誌」『犯罪都市 THE ROUNDUP』のソン・ソック主演、どこかコミカルな異色のプロファイラーと刑事の推理劇「ナインパズル」(ディズニープラス スターで2025年独占配信開始)など、強力なラインアップが、華やかな主演俳優陣も登壇し紹介された。「ムービング」シーズン2の制作も発表され会場が沸いた。
さらに、ロウンと「ジョンニョン:スター誕生」のシン・イェウンの「濁流」、チョン・ジヒョンとの共演で、20年ぶりのカン・ドンウォンのドラマ復帰作となる「北極星」、チ・チャンウクとド・ギョンスの「捏造された都市」なども控えていて、並々ならぬディズニープラスの力の入れようがうかがえる。ディズニープラスの「SHOGUN 将軍」がアメリカのエミー賞で18部門受賞し話題となったほか、2023年のディズニープラス配信作品のトップ15中、9作品が韓国作品だったこともあり、今後さらに視聴者を夢中にさせる良作に出会えそうだ。
text: Mari Katsura
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