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映画を観たらパリを旅したくなる!『グランメゾン・パリ』のロケ地を巡って

木村拓哉主演の映画『グランメゾン・パリ』(12月30日公開)は、東京を飛び出し、世界のガストロノミーの聖地パリを舞台に、「ミシュランガイド」の“三つ星”獲得に奮闘する人々の姿が描かれている。16世紀からラテン語の標語「Fluctuat nec mergitur(たゆたえども沈まず)」を掲げているパリ。どんなに強い風が吹いても揺れるだけで、決して沈まない。光の街パリの歴史は、一生懸命生きる人々の物語だ。パリを訪れた際には、この映画のワンシーンに、ぜひ思いを馳せてみて。

ブシュロン ヴァンドーム広場本店

映画の冒頭でガラディナーの会場となったのが、フランスを代表するハイジュエリーメゾン「ブシュロン」の本店だ。「ブシュロン」は、フレデリック・ブシュロンによって1858年に創業。

グランメゾン・パリ ロケ地
歴史的建造物に指定されているこの本店はメゾンにとっても特別な場所

パリ・ヴァンドーム広場に初めてブティックを構えたハイジュエリーメゾンとして知られている。この広場で最も日当たりの良い角の一等地である、現在のヴァンドーム広場26番地に店を構えたのは1893年。以来この地は、メゾンのアイデンティティともいえる場所として、ブティック機能だけでなく、職人たちのアトリエやデザインスタジオなども併設し、伝統を継承している。かつてここは貴族の邸宅であり、フランス政府より歴史的建造物にも指定されている建物。

グランメゾン・パリ ロケ地
ハイジュエラーの聖地であるヴァンドーム広場に初めてブティックを構えた「ブシュロン」。メゾンのロゴは広場の八角形を象っている

2018年末に行われた大改装によって、歴史の重みを感じさせるフランスの建築様式を採用しつつ、モダンで温かみのあるブティックに生まれ変わった。

グランメゾン・パリ ロケ地
窓から差す光が一番美しく、ジュエリーがきれいに見えると26番地が選ばれた

また、顧客たちが実際に宿泊できるアパルトマンも新たに誕生。この特別なスペースでは、ディナーイベントや宿泊などメゾンを堪能できる体験ができる。

グランメゾン・パリ ロケ地
ブティックの上に位置するアパルトマンはディナーや展示会などの特別な場面でも使用される
グランメゾン・パリ ロケ地
映画のガラディナーのシーンでは、メゾンのハイジュエリーを身に纏った顧客たちの華やかな体験が描かれた

address: 26, place Vendôme 75001 Paris


メゾン・レヴカ

木村拓哉演じる尾花夏樹の師匠が経営する三つ星レストラン「ブランカン」のシーンでは、パリ16区のレストラン「メゾン・レヴカ」が舞台に。パリの文化芸術が華やいだ20世紀初頭「狂乱の時代」を意識して、スラブ民族が住み着いた館をテーマとした内装を誇る。実はこのレイモン・ポワンカレ通りはフランス料理の歴史を語るのに欠かせない場所。隣には、かつてジョエル・ロブションやアラン・デュカスなど、グランシェフが腕を振るった三つ星レストランがあった。

グランメゾン・パリ ロケ地
旧ポイヤック邸を改装し、2021年にオープン。11のプライベートルームからなり、キャビアやスモークサーモンなど、ロシア風のフレンチを提供。高い天井から光が降り注ぐメイン・ダイニングでは、ディナーにスラヴ音楽の生演奏も
グランメゾン・パリ ロケ地
螺旋階段もレストランの大切な空間。映画内では三つ星の威厳を醸し出す演出が

address:­ 59 Av. Raymond Poincaré, 75016 Paris


ビラケム橋

ドラマに続き、今回の映画でも印象的なシーンが撮影されたビラケム橋。パリを流れるセーヌ川には37本の橋が架かり、右岸と左岸を結んでいる。今夏のパリ・オリンピックの開会式でもこれらの橋が客席や演出の一部に使用され、話題となった。ビラケム橋は二重構造で、下の橋は車道と歩道、そして上はメトロの6号線が走っている。16区のパッシー駅から出発し、住宅街から突如現れるエッフェル塔の姿は圧巻!

グランメゾン・パリ ロケ地
街の喧騒から一歩離れ、橋の上ではゆっくりと対話ができる。尾花と倫子(鈴木京香)もこの橋で、三つ星獲得への決意を新たにする
グランメゾン・パリ ロケ地
2023年から、橋の歩道は、フランス映画界の重鎮をしのんで、「プロムナード・ジャン=ポール・ベルモンド」と名付けられている。数多くのフランス映画の撮影にも使用されてきた場所だ

address:­ Pont de Bir-Hakeim, 75015 Paris


ランジス市場

“パリの胃袋”と呼ばれるランジス市場は、パリ郊外に1969年に設立され、現在では世界最大級の総合卸売市場として有名。約234ヘクタールを誇る敷地内には、鮮度の高い野菜、果物、肉、魚に加え、植物やテーブル装飾も。13,000人の生産者や従業員が早朝から働き、パリ中のレストランに食材を供給。企業や学校向けのツアーもあり、フランス人にとって如何に「食」が大切かを伝えている。映画では、尾花や彼を支える店のシェフ 相沢瓶人(及川光博)、コミ(見習い)小暮佑(正門良規)らが市場で仕入れをするシーンが撮影された。

グランメゾン・パリ ロケ地
市場でのメイキングカット。生産者と信頼関係を結んで、食材を購入するのはレストラン運営で最も大切なプロセス。そこに技術が加わり、最高の一皿が生まれる
グランメゾン・パリ ロケ地
広大な敷地に食材が並ぶ。食のプロフェッショナルたちが集うのは早朝。魚は午前2時から、肉は午前3時から取引がスタート!

address:­ 1 Rue de la Tour, 94150 Rungis


『グランメゾン・パリ』

グランメゾン・パリ

出演:木村拓哉、鈴木京香、オク・テギョン、正門良規(Aぇ! group)/玉森裕太(Kis-My-Ft2)、寛一郎、吉谷彩子・中村アン/冨永愛、及川光博、沢村一樹 ほか
監督:塚原あゆ子
脚本:黒岩勉
料理監修:小林圭(Restaurant KEI)
制作プロダクション:TBS SPARKLE
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://grandmaison-project.jp/
公開:12月30日


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